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牡猫ムルさんの公開ページ 復刊投票コメント一覧

復刊リクエスト投票

  • 一般哲学史 全4巻

    【著者】ヴィンデルバント著 井上忻治訳

    手ごろな哲学史が意外と見当たらない。とりわけ西洋哲学を概観した歴史書になると、古代のプラトンから中世ラテン哲学、そして近代哲学となるので、日本では当然、分担執筆になる。西洋哲学という世界でも特異な知的営為を、一人の哲学者が概観しただけでも興味をそそられる。フランス哲学者が軽視しそうなイギリス経験論にも言及しているから、ヴィンデルバントのバランス感覚が秀でた哲学史だと思う。新訳で復活を。(2024/02/10)
  • 運命の星輝く時(全2冊)

    【著者】ツヴァイク

    みすず版が出てるが、こういう本は訳が複数あってもいいと思うので。伝記は概ね文学的な価値より、描かれた人の人生から何が学べるかという教訓的な読み方をされるが、ツヴァイクも例外ではないだろう。ただツヴァイクの場合、老練な語り口ゆえに教訓的な押し付けがましさはなく、描かれた人物の足跡を追っていけば、自然に感動に身をゆだねることになる。人が天啓に恵まれるか否かは、それまで送ってきた人生による…個人的には「序」とヘンデルの章が好き。「ビザンティンの都を奪い取る」の章は塩野某のネタ本とみた。これはツヴァイク文学のアルファにしてオメガである。(2023/06/30)
  • 倫理学

    【著者】ニコライ・ハルトマン著 高橋敬視訳

    ハルトマン哲学に興味があるため。ハルトマン自身は世紀末のエデュアルト・ハルトマンと混同され、どちらかというと後者のほうが有名だろう。そのため二流の講壇哲学者とみなされがちだが、明快な記述には定評があるようだ。例えばコンラート・ローレンツなどは著書にハルトマンを何度も引用している。こういう哲学者の書物こそ格闘してみたい気にさせられる。(2023/06/19)
  • 世界ユーモア文学全集 全15巻別巻3巻

    【著者】マルセル・エイメなど

    ボケ防止のため、笑いは欠かせない。(2023/06/10)
  • 世界ロマン文庫 全20巻

    【著者】オークシーなど

    発行されたときは、格段におしゃれな全集だったのだろう。訳者の一人、小池滋氏を代表して、発行に力を尽くされた方々に感謝!(2023/06/10)
  • 狂気の文学

    【著者】ガイヤー

    隠れた名著といってもいいでしょう。(2023/06/10)
  • 馬鹿について 人間 この愚かなるもの

    【著者】H・ガイヤー 著 / 満田久敏 泰井俊三 訳

    やはりこの本は復刊リクエストが出てましたか…頭の固い人の眉を顰めさせるような表題だが中身はいたってまじめ。なんと言っても、ショーペンハウアー流の毒説が随所に見られ、十二分に楽しめる。(2023/06/10)
  • ゴットフリート・ベン著作集 3巻

    【著者】ゴットフリート・ベン

    人間の死と生、そして尊厳という現代にも通じるテーマを扱っている作家だから。文学を医学とのかかわりから見つめる議論はすでになされているものの、英米圏の一部の作家、研究者に留まっているようだ。そうしているうちに、テーマ自体、古くなってしまったような気がするが、広くヨーロッパの文学を視野に置くとき、ベンのような未だ手付かずの作家もいる。その意味で復刊の理由は大いにあると思う(同じ意味で手付かずなのはカロッサ)。(2023/06/10)
  • ゴットフリート・ベン作品集

    【著者】ゴットフリート・ベン

    古書価が高騰しているため、入手しずらい。また、医学と文学の関係を探るうえで欠かせない文学者だから。(2023/06/10)
  • 講座哲学大系 全7巻別巻1巻

    【著者】田中美知太郎

    入手しずらいため。また、専門化し、細分化した学問の基礎を見通すことができると思う。(2023/06/10)
  • 実存主義叢書17 運命・歴史・政治

    【著者】O.シュペングラー著 八田恭昌訳

    まずあの厚い『西洋の没落』を前にビビっている読者(自分も含め)には、シュペングラーの思想を知るにはうってつけの本。シュペングラーの思想が手際よくまとめられている。異形の学者、八田の訳と解説もわかりやすい。(2023/04/01)
  • ヒトラーを生んだ国(新潮選書)

    【著者】八田恭昌

    一般書の体裁なので、軽い内容を連想させるが、著者の学識は十分反映されている。八田は主に関西を舞台に(同志社大学に在職)、80年代のワーマールブームを牽引した研究者で、その研究書、翻訳書は今でも価値がある。復刊に十分値する本だと思う。(2023/04/01)
  • 名探偵は死なず:その誕生と歴史

    【著者】W・ゲルタイス

    本書の存在を広く知ってもらいたいため。英米に限らず幅広く探偵小説を論じており、探偵小説・ミステリー・ファンには見逃せない文献だと思われるから。(2023/03/30)
  • 図説 現代哲学入門

    【著者】本多修郎

    姉妹編『増補版 図説哲学入門』同様に哲学を学ぶ上では欠かせない本。哲学は言葉・専門用語の迷路、隘路に潜り込む前に、こうして視覚化してイメージしたほうが、断然わかりやすい。それを最初に行ったのが、姉妹版のところで書いたけどニコライ・ハルトマン。哲学をわかりやすくするということは、何も哲学を卑俗化することではない。本多修郎氏は、それがよくわかっていたということ。科学系の人は柔軟な思考の人が多い気がする。(2023/03/17)
  • 図説哲学入門

    【著者】本多修郎

    本多修郎のこの本は、確かニコライ・ハルトマンに触発されて書かれたはずである。哲学を視覚化すれば、言葉のジャーゴンにとらわれることなく、イメージとして思想を理解することがある程度可能になる。こうした試みは、大切だが、案外、なされていない。明晰な頭脳の持ち主でないと不可能だからだろう。それに成功しているのは、すでに挙げたニコライ・ハルトマンとこの本多修郎くらいかもしれない。(2023/03/17)
  • 新編世界むかし話集

    【著者】山室静 編著

    珍しいむかし話が数多く収録されており、楽しんで読んだ覚えがある。大人でも楽しめる。山室静氏が熱心に数多くの書物を渉猟して集めた苦心のアンソロジーで、今では貴重な全集。氏の仕事はもう少し評価されてもいい気がする。(2020/01/12)
  • スイスのロビンソン

    【著者】ウィース

    入手しずらいため。また、岩波文庫版より訳文が優れているため。(2019/03/25)
  • 老舎小説全集 全10巻

    【著者】老舎

    入手困難なため。(2019/03/25)
  • 革命の解剖

    【著者】ブリントン

    入手しずらいため。岩波は版権を抱えすぎている。再販する気がなければ、よその出版社に版権を譲るべきだろう。古本屋でも入手できない。アマゾンも7千円くらいしたと思う。(2016/02/22)
  • 大理石の断崖の上で(岩波現代叢書)

    【著者】エルンスト・ユンガー 著 / 相良守峯 訳

    問題児ユンガーの作品は、どれも危うさを秘めていて面白い。ナチ抵抗化の主人公の静謐な思索をつづったものだが、その透明度、力強さを放置しておくのは、もったいない気がする。(2016/02/22)

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