7 票
著者 | ヴィンデルバント著 井上忻治訳 |
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出版社 | 第一書房 |
ジャンル | 専門書 |
登録日 | 2009/04/29 |
リクエストNo. | 46484 |
リクエスト内容
『哲学史綱要』、『哲学史教本』たんに『哲学史』とも訳されるヴィンデルバルトの主著。
哲学史を論争史ととらえ各時代ごとのテーマをあつかっている。
ヴィンデルバントはヘーゲルとともに「哲学史」の確立者というべき人物であり哲学史上の名著を復刊させたいです。
なお近代の哲学史をあつかった『近世哲学史』もリクエストされています。あわせて投票にご協力ください。
投票コメント
全7件
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ヴィンデルバンドの哲学史は、古い!GOOD!4
なんたって、もっとも活躍した時代が1890年代である。それから120年ほど経っているのだ。
それならコプルストンの哲学史でもよんでりゃいいじゃない、そういわれるかもしれない。
しかし、日本でまともな哲学史を書かれている方は、基本的にヴィンデルバンドから非常に影響を受けている。波多野精一や桂寿一、原祐などはその典型であろう。
日本では哲学史を書くような人たちには「哲学史を編むことは一つの哲学である」というテーゼが広まっていて、オリジナリティあふれる哲学史が散見される。だが、基本的な哲学史や思想史の系譜がちゃんとした形としてなければ、あまり有効な結果は得られないだろう。そのため、基本的な哲学史を復興するのが急務であると、私は考えられる。
それには、まずこの本の復刊が必要であると思われる。 (2009/10/08) -
非常に古い本ですが、それだけに重要な本です。GOOD!2
最近ですと、概念工学で注目を浴びているロバート・ブランダムがこの本に言及して、理性の捉え方に大きな影響を受けていると告白しています。新カント派を屠り去ったローティーを超え、哲学史はもしかしたら一回転したのかもしれません。理性なるものの放棄から、その再獲得へ。間違いなくこの本は、一時代を画した名著です。 (2020/05/16) -
手ごろな哲学史が意外と見当たらない。とりわけ西洋哲学を概観した歴史書になると、古代のプラトンから中世ラテン哲学、そして近代哲学となるので、日本では当然、分担執筆になる。西洋哲学という世界でも特異な知的営為を、一人の哲学者が概観しただけでも興味をそそられる。フランス哲学者が軽視しそうなイギリス経験論にも言及しているから、ヴィンデルバントのバランス感覚が秀でた哲学史だと思う。新訳で復活を。 (2024/02/10)GOOD!1
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ウィンデルバンドは新カント学派を研究する上で非常に大切な哲学者でけではなく、近代日本哲学にも多大な影響を与えた人です。この書もその例外ではないと思います。 (2013/08/30)GOOD!1
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「哲学史」と題する著作は多々ありますが、哲学史の最高峰とされる本作の復刊を望みます。 (2018/06/16)GOOD!0
読後レビュー
NEWS
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2009/04/29
『一般哲学史 全4巻』(ヴィンデルバント著 井上忻治訳)の復刊リクエスト受付を開始しました。
復刊実現の投票はあなたの投票から。
復刊リクエスト投票であなたの思いを形にしましょう!
限定貧