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レビュー
筑摩書房「禅の語録」版のレビューです。 著者は馬祖道一の弟子・大珠慧海(俗姓:朱)。馬祖禅師は『頓悟入道要門』(本作上巻)を読み「朱」に引っかけて「大珠(大きな真珠)」と評価したいわれています。 さて馬祖禅師が「大珠」と評価しただけあって「頓悟(直ちに悟りをえる)」の理屈づけがなされています。同じく馬祖系の黄檗禅師『伝心法要』が「頓悟」の要点が押さえているすれば、『頓悟入道要門』は行間を埋める...
2026/03/08
ユングはどこかで「ニーチェの分析をしてみたい」と書いていたそうですが、論文等で言及するのみでまとまった著作にはなっていなかったはずです。それはニーチェを襲った集合的無意識の強大さを感じ取っていたからかもしれません。 そして師の仕事は弟子に受け継がれました。ユング心理学を学ぶ前、ウェーバーや社会学を研究していた林氏は適任といえるでしょう。氏はその後『元型論』や『タイプ論』の翻訳を担当します。 さ...
2026/02/01
ヤスパース哲学の魅力は様々でしょうが、一つ特長を挙げるなら「交わり」の概念に代表されるように常に外部に開かれていることでしょう。 それはヤスパースの序文で二人の仕事ぶりを賞賛しつつも「一つの骨格に還元されてしまったことを残念に思う」と書きつつも「読者が私の著作に接近しやすく」と受け容れていることからも理解できるでしょう。 本作で取り扱われているのは前期ヤスパース哲学の『哲学』と関連する『理性と...
2025/12/29
雄山閣より刊行された新版『ダキニ天信仰と俗信』のレビューです。 ダキニ(ダーキニー、荼吉尼天)のオリジンは地母神ダーキンとされます。その後、暗黒神マハーカーラ(大黒天)の眷属となり、日本においては「狐が化かす」ことからダキニは悪神・邪神と結びつくようになりました。 マハーカーラが大国主命と結びつき福の神・大黒様となったことを考えると大きな違いです。 著者はダキニのルーツをたどりつつダキニの復...
2025/12/06