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著者 | 渡瀬信之 |
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出版社 | 中公新書 |
ジャンル | 専門書 |
ISBNコード | 9784121009616 9784831826909 |
登録日 | 2005/11/11 |
リクエストNo. | 31467 |
リクエスト内容
多民族、多言語、多宗教の国インドでは、今日ヒンドゥー教徒が総人口の8割をしめ、かれらは文化、政治、経済に圧倒的な力を及ぼす。ヒンドゥー教は信仰と生活実践を一体化した宗教で、特有の社会制度、法律、倫理道徳の体系をもつが、その原型は記元前後の編纂と推定される『マヌ法典』で仕上げられた。本書では、今日もインドの社会体制、人びとの価値観と生活の深層部を支配する『マヌ法典』を、正確に、わかりやすく紹介する。
(「BOOK」データベースより)
中公文庫にて『マヌ法典』を翻訳した渡瀬氏による解説書。
主として後世への影響を論じている。
原典である『マヌ法典 サンスクリット原典全訳』(中公文庫)の解説書としておすすめです。
投票コメント
全15件
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他に類を見ない入門書。復刊されれば必ず買います。 (2008/05/02)GOOD!1
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インドの社会体制、人びとの価値観と生活の深層部を支配する『マヌ法典』をぜひ一読してみたいので。 (2008/03/05)GOOD!1
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古典インド法典である『マヌ法典』を簡潔に解説したわが国唯一の書籍。新書という形で簡単に古典インド法律文献の世界をうかがうことができていたのだが、絶版のために有用な入口を失っている。ぜひ復刊していただきたい。 (2007/11/23)GOOD!1
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マヌ法典に関する最良の解説書。新書版だが最先端の研究に触れることができる。手に入らない。復刊を切望。 (2007/06/01)GOOD!1
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2025年現在、インドの人口は14億を超え世界一となりました。今後の発展が期待されますが、イランとの対立も深刻です。GOOD!0
そのインドを理解する上で何よりもヒンドゥー教を理解することが肝要です。本書はレベルを落とさずヒンドゥー世界を解説しておりお勧めです。 (2022/10/08)
読後レビュー
全1件
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ヒンドゥー教世界へ
中公文庫で『マヌ法典』の翻訳を担当した著者による解説書です。
現在でもインドの8割はヒンドゥー教徒が占めており、3000年以上インドの生活規範を支配してきた『マヌ法典』(をはじめとしたダルマ法典)の理解なくしてインドの理解はできません。
さて本書では歴史的背景や法典の内容を通してヒンドゥー教世界の理解を促していきます。現在でも30以上の言語、1000以上の方言があるとされるインドが一つの国としてまとまっているのも『マヌ法典』をはじめとした規範があったからでしょう。もちろん現在も根深く残るカースト制度など負の影響もありますが、逆説的にITの発展につながりました(下位のカーストが法典にない仕事に集中したため)。
2023年インドの人口は14億人以上、中国を超え世界一になりました。今後、世界はインドの市場を狙うことは間違いありません。しかしカーストの問題そしてパキスタン(イスラム教圏)との対立と問題はあります。インドに対しどのようなスタンスを取るにせよ、背後のヒンドゥー教世界を理解する必要があります。本書はその助けとなるでしょう。 (2025/06/22)
タイトル | 価格 | サイト |
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マヌ法典 ヒンドゥー教世界の原型 | 1,210円 | アマゾン |
NEWS
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2024/12/27
『マヌ法典 ヒンドゥー教世界の原型』(渡瀬信之)の注文を開始しました。 -
2005/11/11
『マヌ法典 ヒンドゥー教世界の原型』(渡瀬信之)の復刊リクエスト受付を開始しました。
復刊実現の投票はあなたの投票から。
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masatj