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著者 | 椿實 |
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出版社 | 立風書房 |
ジャンル | 文芸書 |
ISBNコード | 9784651680040 |
登録日 | 2005/08/04 |
リクエストNo. | 30063 |
リクエスト内容
戦後の激動期である昭和22年に、幻想小説「メーゾン・ベルビウ地帯」で鮮烈なデビューを遂げ、その華麗奔放な文学世界と反時代的な絢爛たるレトリックによって、当時の文壇に衝撃を与えた作家・椿實(つばき みのる 1924-2002)の全作品17篇を収録。若くして筆を折ったため、大衆的な人気を得ることはありませんでしたが、同年生まれの三島由紀夫をも凌駕したと囁かれている、その鋭く感覚的な文章は今なお色褪せない。
登録者の評価★★★★★★★★★★
四六判・352頁、1982年出版、装幀は野中ユリ、箱付き。
【目次】
I(代表的作品)
メーゾン・ベルビウ地帯 ある霊魂(プシケエ)の肖像 泥絵 三日月砂丘(パルハン) ビユラ綺譚 狂気の季節 人魚紀聞 月光と耳の話―レデゴンダの幻想―
II(掌篇)
死と少女 踊子の出世 短剣と扇 鶴
III(読み物)
泣笑 旗亭 苺 黄水仙 浮遊生物(プランクトン)殺人事件―ある遺書の再録―
解説「狂気の冠」(中井英夫)
■作家が寄せる椿實への賛辞(附録への寄稿より)
澁澤龍彦―いまでは伝説的な名前。
吉行淳之介―当時、三島由紀夫と同じような軌跡で上昇してゆく、と信じていた。
窪田般彌―忘れられた「アリエッタ」を聞く思いがした。
柴田錬三郎―二十世紀の旗手たるにふさわしき胸に気高きロマンのはなかざしたる伊達気質。
中井英夫―三島由紀夫も吉行淳之介も、色褪せるほどに思い込み、その光彩に眼は眩んだ。椿實の系譜は明らかに泉鏡花、川端康成に直結するもの。
投票コメント
全11件
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恥ずかしながら初めて聞いた作家ですが、面白そうなので賛同させてもらいます。国書刊行会あたりから、出てもよさそうですが。 (2024/12/01)GOOD!0
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アンソロジーなどで時々作品を見るが、やはりちゃんとまとめて読みたい。 (2007/12/08)GOOD!0
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各作品のタイトルを読んでいるだけでGOOD!0
読みたくてたまらなくなってきました。 (2007/06/13) -
えっ、絶版ですか?GOOD!0
すみません。持っています。一生の宝です。どなたも手放さない
でしょうから古書としての流通は望めません。ですから、ぜひ復
刊してください。 (2006/01/06) -
すき (2005/11/25)GOOD!0
読後レビュー
NEWS
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2005/08/04
『椿實 全作品(全1巻)』(椿實)の復刊リクエスト受付を開始しました。
復刊実現の投票はあなたの投票から。
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牡猫ムル