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著者 | モーリス・メルロ=ポンティ 著 / 滝浦静雄 木田元 訳 / 加國尚志 解説 |
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出版社 | みすず書房 |
ジャンル | 専門書 |
ISBNコード | 9784622019312 9784622083702 9784622083719 |
登録日 | 2023/08/15 |
リクエストNo. | 74908 |
リクエスト内容
「フランスの現代の思想家のあいだでは、全自然を意識の面前で構成される客体的統一とする哲学と、有機体と意識を実在のふたつの秩序として扱い、その相互関係においてはそれらを〈結果〉や〈原因〉として扱う諸科学とが、並存している。解決は、たんに批判主義に還ることにあるのだろうか。そして、ひとたび実在的分析や因果的思考の批判がなされてしまえば、科学の自然主義のなかには根拠あるものは何もなくなるのであろうか、つまり超越論的哲学のなかに〈包含〉され移されたばあい、そこに自己の位置を見いだすべきものは何もないのであろうか。
われわれは〈下から〉出発し、また行動の概念の分析を通して、そうした問題に到達するであろう。この行動の概念は、われわれには重要なものである。なぜなら、その概念をそれ自身において考えるならば、それは〈心的なもの〉と〈生理的なもの〉との古典的区別にたいして中立的であり、したがってそういった区別をあらためて定義しなおす機会をわれわれに与えうるものだからである」
1942年、ドイツ占領下のフランスで刊行され、その3年後の大著『知覚の現象学』とともに学位論文として提出されたメルロ=ポンティのデビュー作。パヴロフ、ワトソン、ケーラー、コフカをはじめ同時代の生理学、行動主義心理学やゲシュタルト心理学の成果を精緻かつ批判的に検証。「〈意識〉と〈自然〉との関係」、行動における有機体と環境との構造的連関を浮かびあがらせながら、批判主義的反省が閉ざす知覚の新たな哲学的次元を指し示した本書は、「行動科学を基礎づける存在論」の先駆的試みである。全2巻。下巻巻末に解説(加國尚志)を付す。
(以上、みすず書房ホームページより)
投票コメント
全1件
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メルロ=ポンティ思想だけでなく現代思想を学ぶ上で必要な作品だと考えます。GOOD!0
つねに手に入るようにしたいです。 (2023/08/15)
読後レビュー
NEWS
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2023/08/15
『行動の構造(上下)』(著者:モーリス・メルロ=ポンティ 訳者:滝浦静雄・木田元 解説:加國尚志)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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