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著者 | アラン・ウッド著 碧海純一訳 |
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出版社 | 木鐸社 |
ジャンル | 文芸書 |
登録日 | 2013/11/15 |
リクエストNo. | 58829 |
リクエスト内容
ラッセル評伝の傑作として度々言及される作品です。
一般向けに書かれていますがウッドは「ラッセルの哲学その形成過程の研究」(ラッセル著作集『私の哲学の発展』に収録、未完)という専門的な論文も書いており哲学的な水準は維持していると考えます。
(目次)
著者はしがき
1.庭に立つ少年
2.「かれはいつも議論していた」
3.ベルリンとマルクシズム
4.天才のしごと
5.数学と哲学
6.記述の理論
7.書評と政治
8.「静かな生活」
9.ケンブリッジとハーヴァード
10.第1次世界大戦
11.ブリクストン監獄の囚人
12.『精神の分析』
13.ボルシェヴィズム訪問
14.「中国好日」
15.チェルシーでの立侯補とアメリカでの講演
16.ラッセルと相対論(相対性理論)
17.ビーコン・ヒル学校
18.結婚と道徳
19.疲れを知らぬ著者
20.平和主義と第2次世界大戦
21.アメリカで孤立無援となる
22.往年の反逆児ついに大御所となる
23.幸の国オーストラリヤ
24.未完の哲学
25.「仕事をつづけながら死にたい」
26.青年のような80翁
訳者あとがき
ラッセルの主要著作
索引
(目次はhttp://russell-j.com/cool/WOOD-A.HTMより引用)
投票コメント
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読後レビュー
全1件
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夭折した哲学者によるすぐれた伝記
本書は1957年の出版(ウッドは翌年の1958年に43才の若さで死亡)ですので,当然のことですが1970年に亡くなったラッセルの晩年の人生,特に核兵器撤廃闘争について扱っていません。ウッドのラッセル伝が出されたあと,もっと詳細なラッセルの伝記もいろいろ出されています。しかし,このラッセル伝は,哲学者のウッドがラッセル本人に数年に渡って綿密に取材した上で書いており,とても読みやすく,興味ふかい内容を含んでいます。
邦訳書は,木鐸社から,今年の7月に亡くなられた碧海純一東大法学部名誉教授(日本バートランド・ラッセル協会常任理事)の訳で出されていますが,残念ながら長い間絶版状態となっています。現在でも読む価値のあるものですので,復刊を希望します。
http://russell-j.com/cool/BRPS-1.HTM ← 第1章の冒頭部分です。
http://russell-j.com/cool/BRPS-PST.HTM ← 訳者(碧海純一氏)あとがきです。
http://russell-j.com/AOMI2-01.HTM ← 碧海純一氏のエッセイです。
http://russell-j.com/beginner/AB32-100.HTM ← 『ラッセル自伝』で触れている部分です。
http://russell-j.com/beginner/DBR4-04.HTM ← 『拝啓バートランド・ラッセル様-市民との往復書簡』に収録された関係記事です。 (2013/11/15)
NEWS
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2013/11/15
『バートランド・ラッセル 情熱の懐疑家』(アラン・ウッド著 碧海純一訳)の復刊リクエスト受付を開始しました。
復刊実現の投票はあなたの投票から。
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スノ—マン