36 票
著者 | スピノザ 著 / 畠中尚志 訳 |
---|---|
出版社 | 岩波書店 |
ジャンル | 専門書 |
ISBNコード | 9784003361580 |
登録日 | 2001/09/05 |
リクエストNo. | 5310 |
リクエスト内容
17世紀オランダの哲学者スピノザが、やや先行するデカルトの『哲学原理』を幾何学的証明体系をとおして再提示したもの。『哲学原理』第3部の出だしまでをほぼ忠実に紹介。批判的吟味ではないが、彼がデカルトをいかに理解していたかを示す。
附属する『形而上学的思想』は新スコラ主義哲学にかんする解説で、スコラ的スタイルを借り、スピノザ初期思想をもうかがわせる。
投票コメント
全36件
-
デカルトの哲学原理の読解を装いながら,その踏みこみ方の中に当のデカルトでさえかなわなかった独自の補完がちりばめられている点が気になる。また,「形而上学的思想」においては,新スコラ学の手法をとっているといわれながら,単なるデカルトの哲学の解釈にとどまらない独自の展開が垣間見える点も見逃せない。デカルトの比類なき理解者にして最良の批判者であるスピノザが,寛容と不寛容の狭間をゆれ動く17世紀のオランダ社会で,デカルト哲学入門書のような体裁をとって出版せざるを得なかった書物の位置づけも興味深い。結果的には生前に自分の名前を記した唯一の作品となってしまったことにより,今までの著作にはないスピノザの新しい表現をさぐる上で,また,新たな不寛容に直面している社会に向かい合う上でも,重要な資料になりうるのではないかと,復刊に寄せる期待は大きい。 (2004/03/22)GOOD!1
-
岩波文庫のスピノザが重版されたのは、1995年が最後だったような記憶がありますが…… そろそろ復刊しても良いのでは?GOOD!1
余談ですが、畠中さんが少年文庫のほうで『フランダースの犬』を訳していとは知りませんでした。 (2003/07/10) -
いずれもスピノザと当時の哲学思潮との関連を考えるうえでの重要資料。これが入って休刊中の「岩波文庫のスピノザ」はGOOD!1
すべてリクエストされたことになります。「文庫のなかで一番売れていないはずだ」と遠慮してましたが、そのぶん古書市
場でもほぼ入手不可能。新漢字でとてもきれいな版面なので、『神学政治論』などより再版は容易なはずです (2001/09/05) -
中古価格が高騰し基本文献なのに購読が難しいため。GOOD!0
現状中古の状態が劣悪にもかかわらずかなりの高額で販売されている (2022/02/07) -
NHKの番組でスピノザが取り上げられて以来、深い興味を持っています。 (2020/11/22)GOOD!0
読後レビュー
タイトル | 価格 | サイト |
---|---|---|
デカルトの哲学原理 附 形而上学的思想 | 924円 | アマゾン |
デカルトの哲学原理 形而上学的思想 <スピノザ全集 I> | 5,170円 | アマゾン |
NEWS
-
2023/06/02
『デカルトの哲学原理 形而上学的思想 <スピノザ全集 I>』(上野修 鈴木泉 編)の注文を開始しました。 -
2023/03/03
『デカルトの哲学原理 附 形而上学的思想』(スピノザ 著 / 畠中尚志 訳)の注文を開始しました。 -
2004/09/30
『デカルトの哲学原理』販売開始しました! -
2001/09/05
『デカルトの哲学原理・附 形而上学的思想』(スピノザ)の復刊リクエスト受付を開始しました。
復刊実現の投票はあなたの投票から。
復刊リクエスト投票であなたの思いを形にしましょう!
スピン8129