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著者 | ウィルヘルム・ディルタイ |
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出版社 | 岩波書店 |
ジャンル | 専門書 |
ISBNコード | 9784003363744 9784003363751 |
登録日 | 2007/04/27 |
リクエストNo. | 38459 |
リクエスト内容
『体験と創作』は19世紀後半から20世紀初頭まで生きた哲学者、ディルタイの代表作で、啓蒙主義のレッシングからゲーテ、ノヴァーリス、ヘルダーリンなどの古典主義、ロマン主義の代表的な作家を論じた文芸論集。これを読むとディルタイが哲学者の割には、文学作品を相当幅広く読んでいることが判る。議論も極度の抽象化を免れ、具体性に富んでいるため、こちたき哲学書というよりはヨーロッパ文学の批評書といった趣がある。特にイギリス文学への知識が豊富。その背後に同時代のドイツ文学への絶望感があることが判る。哲学者というと抽象的な概念操作に血道を上げる晦渋な印象が強いが、ディルタイはその点少し異なり、文学的というか人間くさいところがある。さすがカッシーラを見い出しただけある。
投票コメント
全1件
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ディルタイの主要著作。内容はドイツ・ロマン派文学論だが、同時に教養小説論でもある。特にヘルダーリンの箇所は。教養小説に絶大な関心を寄せ、ヨーロッパ小説の中心と考えるミハイル・バフチンもその著書でかなりディルタイの影響を受けている。19世紀後半を代表する文学理論(というより文芸理論と言ったほうが相応しいかもしれない)だけに絶えず参照できるような状態が望ましい。 (2007/04/27)GOOD!1
読後レビュー
NEWS
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2016/10/28
『体験と創作 上』販売開始しました! -
2016/10/28
『体験と創作 下』販売開始しました! -
2007/04/27
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牡猫ムル