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著者 | 松本章 |
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出版社 | 平凡社 |
ジャンル | 専門書 |
ISBNコード | 9784582810233 |
登録日 | 2006/07/21 |
リクエストNo. | 34636 |
リクエスト内容
すべての物に歴史と文化があるように、貨幣にもそれがある。いつの世の貨幣でも、それは人間の歴史、経済、文化、技術を象徴していると言っても過言ではない。世界最大の金貨である天正長大判などは、美術工芸品としても傑作である。ともすれば、銭金として、軽視されがちな貨幣も物欲を捨てて観賞するとき、それは美術品に変化する。
造幣局に奉職していた著者が、日本の貨幣の歴史と、その美を語る。写真は島内英佑氏が担当、多くの貴重な貨幣を美しいカラーで紹介しており、資料的にも有用な一冊。山県和彦氏によるカットも愉しい。平凡社カラー新書23として1975年出版。143頁、定価は550円。
登録者の評価★★★★★★★★★★
【目次】
◇カラー版8頁:貨幣の周辺
■銭の思想(森谷尅久)
銭と人間 「金銀乏しければ世に立ち難き」実情 「宵越しの金」を持てなかった都市江戸
◇カラー版40頁:江戸期までの貨幣
■コイン百話(松本章)※
◇カラー版16頁:明治以後の貨幣
投票コメント
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名著だと思います。泉書は、書店に並ぶ機会が少ないので、こういった本を沢山紹介し、現在無い本は復刻する事が、重要だと思っています。現在、何の間違いか図書館に勤めていますが、かつて古書蒐集家の遺族の方から寄贈(図書館寄贈は絶対に薦められません)を受けた本(数千冊)を、司書が価値を全く分からず、ロクに見ずに「古過ぎる、誰も読まない、県立図書館にある」と称して、バシバシ「リサイクル本」コーナーや清掃センターに出していたそうです。自分が着任した時には、ダンボール20箱に押し込められた古書の山が僅かに残っていました。現在、その箱の中を、自分が整理し、当書を発掘しました。いつか登録するつもりですが、「ベストセラー・流行作家」偏重の図書館では、猛反対を受けそうです。地方自治体の図書館行政が、如何に無料の貸本屋さん状態になっているかが良く分かりました。自分の様な古書マニアは、掃除や配架、蛍光灯交換くらいしか仕事が与えられないので、本領発揮する事が出来ません。そんな中、かつて読んだ事のある、コインの名著の投票を発見し、嬉しくなると同時に元気になりました。本の本当の価値を分かる人も大勢いると云う事ですネ。 (2006/07/21)GOOD!1
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貴重な硬貨が数多く観られる得難い書。外国硬貨編も出版して欲しかった。写真製版は現状のままでも特に問題ありません。 (2006/07/21)GOOD!0
読後レビュー
NEWS
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2006/07/21
『コイン百話 日本編』(松本章)の復刊リクエスト受付を開始しました。
復刊実現の投票はあなたの投票から。
復刊リクエスト投票であなたの思いを形にしましょう!
伊部星鈴