読後レビュー
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般若経の基礎
代表的な般若経典といえば『般若心経』でしょう。大きいな本屋に行けば10や20関連書籍が置いてあります。しかし本文が短い分、内容は難解です。解釈も読み手の数だけ存在する。下手に手を出すと混乱を深めます。
その点、『八千頌般若経』は般若経の中でも初期に成立したとされ空の論理や功徳が過不足なく解説されており、般若経や空観を理解する上で最適です。
もちろん(読誦するだけ功徳があるとはいえ)本書を通して八正道や十善戒を実践していただきたいです。 (2022/11/05)
復刊投稿時のコメント
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大学紛争中のテレビで、サルトル『存在と無』を翻訳した東大仏文の教師たちと、十七八の少年の対決を見た。少年はサルトルの思想と仏教の唯識の関連を質問したが、翻訳者たちはあるいはぎょっとし、あるいは顔をしかめ、まともに答えられなかった。その後、その少年がどうしたか知りたくもあるが、ともかくその反省は京大系の仏教学者から出てきたように思う。かれらがサンスクリット語から『大乗仏典』の翻訳を出し始め、その水準の高さは目を見晴るものがあった。あれをきっかけに勉強を始めた若い僧職の人たちがあったと思う。ぼくの父の葬式を取り仕切ってくれた僧もそういう人で、かれはブッダは葬式を祝われたのであるから、自身も葬儀は行わないと、ぼくらに墨書の丁寧な詫び状を死後送って来られた。後に、かれの寺へ行ってみた。荒れ放題、無縁仏だらけの貧しいお寺であった。GOOD!1
サルトルについて言えば、無と訳されているフランス語はサルトルの造語で、neant 「無化する」の進行形、これはほぼそのまま中国で空(くう)と訳したサンスクリット語にあたる。 (2012/03/11)
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