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地獄の解剖図鑑

大角修 著 / 地人館 編 / ほしのちなみ イラスト

1,980円(税込)

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著者 大角修 著 / 地人館 編 / ほしのちなみ イラスト
出版社 エクスナレッジ
判型 A5
頁数 160 頁
ジャンル 専門書
ISBNコード 9784767833224

商品内容

この世で学ぶ あの世の歩き方。

人は亡くなるとあの世へ行くという。地獄の盟主・閻魔大王(えんまだいおう)と冥界の十王たちが、三年をかけて亡者たちの生まれ変わる先が地獄か否かを裁く。裁きを受け、この世で悪いことをした者は地獄へ落とされる。
どの地獄へ行くかは生前の罪の重さによって変わってくる。それぞれの地獄では亡者を痛めつける鬼・獄卒(ごくそつ)が待ち受け、身体を切り刻んだり、火であぶったり、岩で押しつぶしたりするなど身の毛もよだつ責め苦を実行する。

小動物を殺したり弱い者いじめをしたりした者がおちる地獄・屎泥処(しでいしょ)には煮えたぎる糞尿の池があり、亡者はその中に落とされ、猛烈な熱さと悪臭の責め苦にあう。
水で薄めた酒や盗んできた酒を売るなど、不正をしたことで儲けた者がおちる地獄・火末虫処(かまつちゅうしょ)で亡者は獄卒に追いかけられる上、病気に悩まされた挙げ句、虫たちに食べられる。
「食べることをやめて、飢えて死ねば天に昇れる」といった邪説を説いた者がおちる地獄・分荼梨迦処(ぶんだりかしょ)では、蓮の花が火焔(かえん)となって亡者の身体を焼き尽くす。

この本では、平安時代に活躍した僧侶・源信(げんしん)が書いた極楽へ行くための手引書『往生要集(おうじょうようしゅう)』の中に記された八つの地獄と死出(しで)の旅路の道行、すべての生き物は生まれ変わり、死後に次の世へ転生するという六道輪廻(ろくどうりんね)の内容を丁寧に解説する。

行きたくはないが、生きている間に知りたい地獄がこの一冊で丸わかり。また、地獄を理解する上で絶対に必要な極楽についても徹底解剖。地獄と極楽を巡る旅をお楽しみください。

▼目次
冥界(めいかい)のキャラクター図鑑
第1章 往生要集(おうじょうようしゅう)に綴(つづ)られた八大地獄(はちだいじごく)

およそ千年以上前のこと。比叡山の僧・源信(げんしん)が『往生要集』という書物を執筆。その中には地獄の様子が書き記され、現代の日本人にも通じる地獄観が作られた。第1章では、そんな『往生要集』の地獄の世界を紹介する。

第2章 死出(しで)の旅路と六道輪廻(ろくどうりんね)
仏教では、すべての生き物は生まれ変わり、死後に次の世へ転生するという。それ称して「六道輪廻」というが、一体どんな世界が待ち受けているのか? ここでは死後にめぐる旅路と六道の世界を絵図で紐解く

第3章 神話・説話・絵図に見る日本の地獄模様
誰も行ったことがないからこそ、死後の世界の事はさまざまに語られてきた。それは『古事記』『日本書紀』の神話に始まり、『日本霊異記』『法華霊験記』などの説話に至るまでじつに多彩だ。ここでは、そんな日本の地獄模様に触れていく。

第4章 地獄から脱した仏の世界 極楽浄土(ごくらくじょうど)
地獄を含めて六道輪廻は迷いと苦しみの世界だが、そこから脱出する方法がある。仏を崇め功徳を積むこと。なかでも阿弥陀如来の名を称えて念じれば極楽浄土へ導いてくれるという。

第5章 地獄と並び恐れられた妖怪・幽霊・怨霊(おんりょう)
病気や天変地異はなぜ起こるのか? 古来より日本では「得体の知れないものの仕業」と考えられ、死後の世界とは別に恐れられてきた。そこで、最後にあの世のものとして恐れられてきた妖怪・幽霊・怨霊の類いを紹介する。

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