1930年代、日本を舞台に世界を変えた男ゾルゲは何を見たか。 戦後の冷戦構造にまで影響をあたえた「ゾルゲ事件」の全体像を包括する、小尾俊人「歴史のなかでの「ゾルゲ事件」」を付す。

『ウォッチメン』『Ｖフォー・ヴェンデッタ』の鬼才アラン・ムーアによる、グラフィック・ノベルの最高傑作！待望の邦訳が、この秋、ついに登場。一つの時代と社会の象徴として描かれる、連続猟奇殺人——その情景に透...

『ウォッチメン』『Ｖフォー・ヴェンデッタ』の鬼才アラン・ムーアによる、グラフィック・ノベルの最高傑作！　待望の邦訳が、この秋、ついに登場。一つの時代と社会の象徴として描かれる、連続猟奇殺人——その情景に...

「何故私たちでなくてあなたが？／あなたは代って下さったのだ」（「癩者に」）。 読む人に普遍的な問いを投げかけ、いまも静かに読み継がれる神谷美恵子の詩。 復刊希望が相次いだ詩集『うつわの歌』に、晩年病...

泰然と座る裁判官、壊れた甕を抱えて立つ老婆と訴えられた若い農夫、そして二人の間に立っておののく娘。ドイツ三大喜劇の一つである本作は、最終場の別ヴァージョンである 「異曲」 と 「手稿」 を併せて読む時、...

ナチス政権下の公法学者であったシュミット。ワイマール体制下、議会制民主主義を批判し、独裁理論を考察しながら、ドイツの新しい政体を模索する。

C.P.スノーを一躍世界の有名人にした1959年のリード講演「二つの文化と科学革命」は、西欧、ことにイギリスにおける科学的文化と人文的文化の隔絶と対立が文化そのものはもとより、正常な社会の進歩までをも阻...

『チェスの話』は、1941年、ツヴァイクが亡命の途中で書いたもので、彼の小説としての最後の作品。ナチス圧制下、ホテルに軟禁されたオーストリア貴族の心理を描き、西ドイツで映画化もされた、興味津々の名作。『...

実証主義への埋没、発展史観への硬直を回避する、歴史学の科学としての認識をさぐった2論文。

知識人とは、サバルタンとは、地政学的考察とは。「南部問題についての覚え書」他、蘇る5章。

"「思想家研究セレクション」全13冊 「自分自身の陶冶によって発展させられ修正されたものとしての本性を表現する欲求や衝動を持つ人は、性格を持っているといわれる」（Ｊ・Ｓ・ミル）「人々は、一方で、保...

1948年1月30日夕刻、凶弾に斃れた〈マハトマ＝偉大な魂〉は、複数の民族主義と言語、原理主義的行動にはしりがちな多くの宗教が入り乱れるインドにあって、あくまでも「非暴力」で祖国をイギリスから独立させ、...

人間は何を原因として崇高と美を感じるのだろうか。現代へとつながる新しい美学のカテゴリーの提示。 『フランス革命の省察』を著わしたイギリスの政治家、バークの実質的な処女作であり、唯一の美学論考である...

書斎人の元祖、自分を見つめたモラリストの、「エッセイ」というジャンルの水源たる古典を画期的な翻訳で。全巻の掉尾をかざる「経験について」ほか11章。 ▼著者紹介 ミシェル・E・ド・モンテーニュ（M...

物理学における重要な基本法則、熱力学の第一法則、第二法則が、ともに、物理学の専門家でない意志マイヤーと工兵士官カルノーとによって、それぞれ血液の研究、熱機関の効率の研究から導かれたことは科学史上、特筆に...

「彼はついに＜告発＞の言葉を語らなかった。彼の一切の思考と行動の根源には、苛烈で圧倒的な沈黙があった。それは声となることによって、そののっぴきならない真実が一挙にうしなわれ、告発となって顕在化することに...