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著者 | 龍猛(龍樹)造 不空訳 |
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出版社 | 東方出版ほか |
ジャンル | 専門書 |
ISBNコード | 9784124026283 9784862493989 9784903470092 |
登録日 | 2021/06/19 |
リクエストNo. | 71391 |
リクエスト内容
インドの龍樹の著として伝えられる書。1巻。正式には『金剛頂瑜伽中発阿耨多羅三藐三菩提心論』といい,『発菩提心論』ともいう。不空の訳とされているが疑問がある。発菩提心を密教的に基礎づけ,心を統一すること (禅定) による即身成仏を説く。真言宗では行者必須の論書とされる。(ブリタニカ国際大百科事典より引用)
真言行者が学ぶべき七部十巻の経典(通称:十巻章)の一巻であり、唯一空海の著作ではありません。真言密教の目標である即身成仏(生身のまま現世で悟りを得ること)の根拠となる論書です。
現代語訳としては中央公論新社『大乗仏教 中国密教』の頼富本宏訳、東方出版・北尾隆心、ノンブル刊・福田亮成訳などがあります。ISBNコードはそれらのものです。
十巻章の他の著作は角川ソフィア文庫やちくま学芸文庫に収録されていますが、本作は文庫化されていません。
信徒や研究者の便宜の意味でも文庫化を望みます。
投票コメント
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読後レビュー
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即身成仏
龍猛(龍樹)作の「菩提心論」は即身成仏(生身で悟りを得ること)を説いた論書であり、「釈摩訶衍論」とともに空海は自らの教学を築く際に参考にしました。
テキストについては疑義があるものの、チベットにも同じく龍樹作とされる「菩提心の解明」という似た内容の論書が伝わっています。内容も優れており、けっして偽経と切り捨てていい論書ではありません。
さて日本語で読む場合、関連論文も収録されている北尾隆心氏の『菩提心論の解明』(東方出版)が読みやすいと思います(私も本書から「菩提心論」に触れました)。 (2022/02/09)
NEWS
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2021/06/19
『『菩提心論』文庫化リクエスト』(龍猛(龍樹)造 不空訳)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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まーくん