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著者 | デジデリウス・エラスムス著 山内宣訳 徳善義和解説 |
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出版社 | 聖文舎 |
ジャンル | 専門書 |
登録日 | 2007/05/22 |
リクエストNo. | 38660 |
リクエスト内容
『痴愚神礼讃』で有名なエラスムスの神学における代表作。
人間の「自由意志」について論じた作品で『自由意志論』、『自由意志について』とも訳される。本論に対しルターが『奴隷意志論』(『奴隷(的)意志について』とも)を著しふたりの間で論争になったことはあまりにも有名です。エラスムスは『奴隷意志論』への『反論』を書き論争から手を引きました。
『奴隷意志論』は『ルター著作選集』(教文館)や『世界の名著 ルター』(中央公論新社、抄訳)など現在でも比較的読みやすい状況にありますが『自由意志論』は古本市場にも出回ることも少なく、聖文舎『ルター著作集』にも収録されていましたがこちらも絶版です。
投票コメント
全8件
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絶対神のもとでの「人間の自由」とは何か? これはキリスト教神学の難問中の難問。 答えは原則二つしかない。 人間には自由はない-すべて神の命令で動いていると答えれば簡単だが、承知できない人が多いであろう。それではヒトラーも神の命令でユダヤ人を虐殺したことになってしまう。GOOD!2
しからば人間は神の命令に背いて動けるのか? 自由なのか? と問い返せば、キリスト教徒は容易に解答がえられない。 エラスムスのこの文章が翻訳されているとは知りませんでした。 ぜひ、読みたい。 (2009/06/03) -
ルターのこの自由意志論に対する反駁の邦訳は、手に入りやすいが、エラスムスの自由意志論の邦訳は手に入りにくい。復刊すべきだと思う。 (2025/03/18)GOOD!1
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自分がカトリックに入ろうと考えた理由の一つが、エラスムスの著書に触れることであったので、エラスムスの「自由意志論」をぜひ読んでみたいと重いました。 (2010/03/19)GOOD!1
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エラスムスとルターの自由意思論争の端となった書物で、この自由意思論争をエラスムス側からの主張を知る貴重な資料。 (2009/12/21)GOOD!1
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ルターの著作はさまざまな形で読むことができるが、エラスムスについては『痴愚礼讃』と『平和の訴え』くらいしか読むことができません。ルネサンスから宗教改革の流れを確認するためにも、ぜひ読みたい著作です。 (2007/09/15)GOOD!1
読後レビュー
NEWS
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2007/05/22
『評論「自由意志」』(デジデリウス・エラスムス著 山内宣訳 徳善義和解説)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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カラスコ