牡猫ムルさんの公開ページ 復刊投票コメント一覧 2ページ
復刊リクエスト投票
何と表現していいかわからないけど、ともかく印象に残る本だから。この時代の哲学者は、ハイデッガーはもとより、ローゼンクランツ、ルカーチ、エrンスト・ブロッホ、みな特異な風貌と文体を併せ持つことで有名だ。グートキントも歴史に残るような哲学者ではないにせよ、この本を読むと、その特異な文体はある程度、その時代の哲学者に共有されていたことが分かる。
2013/12/31
ベンヤミンを持ちまだすまでもなく、ヨーロッパ文化史の裏面を知るには欠かせない文献。時代への切り込みも鋭く、ベンヤミンが評価するのもよくわかる。フックスと対比されているマックス・フォン・ベーンがあれだけ訳されているから、フックスの本も絶えず参照できるように手許に置きたいもの。フックスの他の本(『女の歴史』、『エロティック美術の歴史』等)も復刊の対象にして欲しい。
2013/08/23
表題の科学史とは単に自然科学のみならず、社会科学、人文科学など人間の知的な営為全般を含むという意味では、幅広く教養全般を網羅した名著というのにふさわしい内容。ハウザーの『芸術と文学の社会史』と併読されるべきだろう。筑摩学芸文庫か講談社学術文庫辺りで是非、復刊を。
2013/03/12
アングロサクソン系の美学・芸術論が芸術の起源とか社会の文脈において、その役割を考察することが多いのに比べ、大陸のフランス、ドイツの美学論は著者の芸術体験が主になっていることが多い。そのせいか、悪く言えば著者の情緒的、感傷的な側面が多少目につくきらいはあるものの、芸術(音楽、絵画)を目の当たりにした著者の感動に立ち会うこともあり、ヨーロッパ人における芸術体験の大きさがよくわかるような気がする(イギリスは藝術不毛の地ですから)。ハルトマンの『美学論』はヘーゲルほどの規模はないものの、芸術作品の大切さを教えてくれる良さがある。復刊の提案には賛同させてもらいます。
2011/09/27
アングロサクソン系の美学・芸術論が芸術の起源とか社会の文脈において、その役割を考察することが多いのに比べ、大陸のフランス、ドイツの美学論は著者の芸術体験が主になっていることが多い。そのせいか、悪く言えば著者の情緒的、感傷的な側面が多少目につくきらいはあるものの、芸術(音楽、絵画)を目の当たりにした著者の感動に立ち会うこともあり、ヨーロッパ人における芸術体験の大きさがよくわかるような気がする(イギリスは藝術不毛の地ですから)。ハルトマンの『美学論』はヘーゲルほどの規模はないものの、芸術作品の大切さを教えてくれる良さがある。復刊の提案には賛同させてもらいます。
2011/09/27
同じ出版社から出ている『シェストフ選集』に比べ格段に入手しづらいため。当然、内容的にも今読んでも少しも古めかしいところはないと思う。特にⅠからⅤ巻までのトルストイとドストエフスキーの比較論は示唆に富む(残りは読んでいないけど)。十分復刊に値する内容だと思う。
2011/08/31
中級・上級のドイツ語向けの語学書が、本当に入手しずらくなった。音声や会話ばかりを問題にした本ばかりでなく、重厚な文法書や構文の解説書などが揃ってこそ、語学の勉強に理想的な環境といえると思う。特に、英語以外の言語はこの弊がひどい。語学の勉強は何も英語ばかりではないだろう。非英語以外の言語をもっと大切にせい!と言いたい。こう書けば賛同してくれる人も多いでしょう。
2011/07/28
最近の語学書は、実用、資格試験対策一辺倒のためか音声、発音を重視したものが殆どで、こうした硬派の文法書は全く見かけなくなった。英語でもこの傾向は顕著なので、ドイツ語などの所謂、大学での第二言語は特に惨憺たるものだろう。90年代かろうじて見かけた重厚な語学書はほとんど見る影もない。会話も大切だろうが、こうした中・上級レヴェルの語学参考書も復刊の対象にしてほしい。学びなおしがブームになっている。それだけにいい機会だと思う。
2011/07/23
教養小説をピカレスク小説から芸術家小説の流れの中で検討している。その是非はともかく、個々のテクストの分析では,類書に比べ歴史認識の点では格段に優れている。この本は無理解な批判により残念ながら埋没してしまった感があるが、総じて川本氏の著作は外国文学研究のオーソドックスなあり方を示すものとして、もっと評価されるべきである。
2010/04/24
復刊を希望する理由は二つ。まず、世界文学を概観した手頃な本が無いこと。二つ目は作者の批評眼の確かさ。ワーヅワースとシュティフターの同質性を指摘したり、ヴォルテールの哲学論文をオットー・フラーケのそれに見立てたり、『嵐が丘』の雰囲気をハムスンの『飢餓』になぞらえたり。ヤコブセンの箇所では、結核から見た文学史の必要性を説いたり。鋭い指摘に思わず膝を打ちたくなる。
2009/12/22
ザルテンは有名な『バンビ』の作者だが、単なる児童文学者ではない。多才なジャーナリストであり、ユダヤ人ゆえに熱烈なシオニストでもあった。有名なポルノ『ペピの体験』の作者とも目される。シュニッツラー、ホフマンスタールとも親交があり、近年、世紀末ウィーンを代表する文化人として注目を浴びつつある。晩年はオーストリアのペンクラブ会長を務めたという。
2009/12/22
朝日新聞(2009,9,20、日曜)で筒井康隆が褒めていたのを読み俄然、興味がわきました。ズーダーマンは既に忘れられているが、ハウプトマン(これも忘れられている)と並んで劇作家として紹介されたのが間違いで、本来はフォンターネの系譜に連なる小説家と見るべきでしょう。それにしても筒井は面白いところに目をつける。
2009/09/21
学生時代、古本屋を回ると、必ずと言っていいほどシェストフの選集を目にした。爾来、興味を持ってこつこつ集めたが、同じくシェストフに関心のあった友人にしつこく頼まれ、一冊も読まずに売ってしまうという、なつかしくも苦い思い出がある。もったいないことをした。若かりし頃の罪過を償うのに、復刊の提案は願ってもない機会。賛同します。
2009/03/31
2002年に名著普及刊行会(だと思う)より、復刻版が出たが、如何せん高価過ぎて一般読者の手元には届かず、「普及」どころではない。元来、ワグナーの劇は音楽分野にのみならず、美術、文学をも含めた総合芸術であり、英米流のシェイクスピアを中心としたドラマツルギーとは元々、相容れないところがあった。それが、今日では文学的な観点から劇として見直す機運が高まっている。ワグナー作品をオペラの台本として受容するだけでなく、19世紀ドイツ「文学」の代表作品としても鑑賞する時期に来ているのだ。そのためにも、信頼できる纏まった全集が欲しい。ワグナーを「文学」としても楽しむために是非、復刊を!
2008/08/17
2002年に名著普及刊行会(だと思う)より、復刻版が出たが、如何せん高価過ぎて一般読者の手元には届かず、「普及」どころではない。元来、ワグナーの劇は音楽分野にのみならず、美術、文学をも含めた総合芸術であり、英米流のシェイクスピアを中心としたドラマツルギーとは元々、相容れないところがあった。それが、今日では文学的な観点から劇として見直す機運が高まっている。ワグナー作品をオペラの台本として受容するだけでなく、19世紀ドイツ「文学」の代表作品としても鑑賞する時期に来ているのだ。そのためにも、信頼できる纏まった全集が欲しい。ワグナーを「文学」としても楽しむために是非、復刊を!
2008/08/17
盟友ゲーテの著作集が戦前、戦後を含め何度も企画され、今なお潮版で入手できるのとは対照的に、シラーは全くと言っていいほど冷遇されている。後にも先にもシラーの纏まった選集はこれだけだと思う。ベートヴェンの『第九』の詩のせいか、シラーと言えば古臭い理想主義を彷彿させるが、実際はもっと陰影に富んだ作家だ。特に戯曲の巻は欠かせない。是非、復刊を。
2008/08/10