検証 川中島の戦い
村石正行
著者 | 村石正行 |
---|---|
出版社 | 吉川弘文館 |
判型 | 四六判 |
頁数 | 240 頁 |
ジャンル | 専門書 |
ISBNコード | 9784642059886 |
商品内容
信玄・謙信が数度にわたり対戦し、後世に「一騎打ち」などの伝説を残した川中島の戦い。その内実は、北信濃の覇権を賭けた10年以上におよぶ泥沼の勢力抗争だった。
ぶつかり合う信玄の野心と謙信の縄張り意識、複雑に絡まる信濃武士の利害や東国大名間の対立構造。そして幕府将軍はどう対応したか。諸勢力の動向を複眼でとらえ、戦いの全貌に迫る。
▼目次
川中島の戦い -プロローグ
--二一世紀の戦争
--川中島古戦場史跡公園
--川中島の合戦 -虚と実-
--歴史は「創られる」?
--「古戦場」論
--本書の課題
--扱う時代の特徴
川中島の戦いをめぐる研究
--二つの川中島
--「川中島」とはどこか
--武田晴信の捉えた「川中島」
--長尾景虎の捉えた「川中島」
--川中島の戦いは何度あったか?
--田中義成による川中島の戦い二回説
--渡邊世祐の川中島の戦い五回説
--川中島の戦いをめぐる史料の限界と課題
--ミクロからマクロへ
なぜこの地域で起こったか
--信濃国「奥郡」
--川中島の地政学的位置
--北信濃と上杉氏
--越後国にある信濃武士の所領
--永正の乱と信濃「上郡」
--越後における永正の乱と守護代長尾氏
--信濃における永正の乱と長尾氏
--長尾景虎の領域意識
武田氏の信濃侵攻と小笠原氏
--信濃守護小笠原氏
--小笠原氏の守護就任と春近領
--その後の小笠原氏
--武田晴信の府中侵攻
--長時と信濃国衆の動向
--武田晴信と小笠原憩庵
--小笠原長時と室町幕府・同名
--長時の逆襲
--長尾景虎の出兵論理
--信濃国衆の離反
--治罰の綸旨へ
検証 天文二二・二四年の合戦
--天文二二年の合戦
--布施の戦い・八幡の戦い
--長尾景虎動く
--上野原とはどこか
--尼巌城の攻略
--その後の村上義清
--天正二四年の合戦
--武田晴信の更級郡進出
--晴信 佐野山城へ向かう
--綱島再興へ
--清野氏の「日記」
--二〇〇日の対陣
--景虎の立場
--和与の儀
--晴信の立場
--天文二四年合戦の意義
検証 弘治三年・永禄四年の合戦
--弘治三年の合戦
--武田晴信の弘治二年の宛行状
--景虎出奔す
--高梨政頼の小館退去
--不慮の題目
--高梨氏の反撃・景虎の復帰
--なかなか出兵しない甲越両軍
--両軍出兵へ
--武田氏の山伏統制と情報伝達
--「山本菅助」の口上
--六月一六日・二三日発給文書
--七月の葛山城をめぐる史料
--永禄四年の合戦
--室町幕府の停戦命令と双方の言い分
--国分・国切
--永禄二年「足利義輝御内書」と信濃
--近衛前嗣の越後下向と景虎
--近衛家の文事と政事
--善光寺の移座と晴信の徳政興行
--両属する信濃国衆
--上杉政虎誕生
--永禄四年閏三月「足利義輝御内書」をめぐって
--政虎の帰国と信玄の出兵
--一向宗と武田・後北条氏
--永禄四年の大会戦へ
--永禄四年九月の千句連歌と近衛家
--『甲陽軍鑑』
--上杉方の記録 -上杉年譜-
--宇佐美定祐の虚像
--発給感状の比較
--永禄四年の合戦が残したもの
--描かれた川中島の戦い
その後の北信濃 -エピローグ
--関東情勢の変化
--武田氏の地域支配の進展
--上杉輝虎の願文
--輝虎出陣
--対陣六〇日
--永禄七年停戦命令
--永禄一〇年の戦いはあったのか
--永禄一一年の対陣と宗教界
--永禄一一年の一向宗動乱
--足利義昭と甲相越三和
--織田信長の上洛
--川中島の戦いは信濃に何を残したか
あとがき
関連年表
参考文献
ぶつかり合う信玄の野心と謙信の縄張り意識、複雑に絡まる信濃武士の利害や東国大名間の対立構造。そして幕府将軍はどう対応したか。諸勢力の動向を複眼でとらえ、戦いの全貌に迫る。
▼目次
川中島の戦い -プロローグ
--二一世紀の戦争
--川中島古戦場史跡公園
--川中島の合戦 -虚と実-
--歴史は「創られる」?
--「古戦場」論
--本書の課題
--扱う時代の特徴
川中島の戦いをめぐる研究
--二つの川中島
--「川中島」とはどこか
--武田晴信の捉えた「川中島」
--長尾景虎の捉えた「川中島」
--川中島の戦いは何度あったか?
--田中義成による川中島の戦い二回説
--渡邊世祐の川中島の戦い五回説
--川中島の戦いをめぐる史料の限界と課題
--ミクロからマクロへ
なぜこの地域で起こったか
--信濃国「奥郡」
--川中島の地政学的位置
--北信濃と上杉氏
--越後国にある信濃武士の所領
--永正の乱と信濃「上郡」
--越後における永正の乱と守護代長尾氏
--信濃における永正の乱と長尾氏
--長尾景虎の領域意識
武田氏の信濃侵攻と小笠原氏
--信濃守護小笠原氏
--小笠原氏の守護就任と春近領
--その後の小笠原氏
--武田晴信の府中侵攻
--長時と信濃国衆の動向
--武田晴信と小笠原憩庵
--小笠原長時と室町幕府・同名
--長時の逆襲
--長尾景虎の出兵論理
--信濃国衆の離反
--治罰の綸旨へ
検証 天文二二・二四年の合戦
--天文二二年の合戦
--布施の戦い・八幡の戦い
--長尾景虎動く
--上野原とはどこか
--尼巌城の攻略
--その後の村上義清
--天正二四年の合戦
--武田晴信の更級郡進出
--晴信 佐野山城へ向かう
--綱島再興へ
--清野氏の「日記」
--二〇〇日の対陣
--景虎の立場
--和与の儀
--晴信の立場
--天文二四年合戦の意義
検証 弘治三年・永禄四年の合戦
--弘治三年の合戦
--武田晴信の弘治二年の宛行状
--景虎出奔す
--高梨政頼の小館退去
--不慮の題目
--高梨氏の反撃・景虎の復帰
--なかなか出兵しない甲越両軍
--両軍出兵へ
--武田氏の山伏統制と情報伝達
--「山本菅助」の口上
--六月一六日・二三日発給文書
--七月の葛山城をめぐる史料
--永禄四年の合戦
--室町幕府の停戦命令と双方の言い分
--国分・国切
--永禄二年「足利義輝御内書」と信濃
--近衛前嗣の越後下向と景虎
--近衛家の文事と政事
--善光寺の移座と晴信の徳政興行
--両属する信濃国衆
--上杉政虎誕生
--永禄四年閏三月「足利義輝御内書」をめぐって
--政虎の帰国と信玄の出兵
--一向宗と武田・後北条氏
--永禄四年の大会戦へ
--永禄四年九月の千句連歌と近衛家
--『甲陽軍鑑』
--上杉方の記録 -上杉年譜-
--宇佐美定祐の虚像
--発給感状の比較
--永禄四年の合戦が残したもの
--描かれた川中島の戦い
その後の北信濃 -エピローグ
--関東情勢の変化
--武田氏の地域支配の進展
--上杉輝虎の願文
--輝虎出陣
--対陣六〇日
--永禄七年停戦命令
--永禄一〇年の戦いはあったのか
--永禄一一年の対陣と宗教界
--永禄一一年の一向宗動乱
--足利義昭と甲相越三和
--織田信長の上洛
--川中島の戦いは信濃に何を残したか
あとがき
関連年表
参考文献
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読後レビュー
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検証 川中島の戦い
在の歴史研究家村石氏による川中島の検証だが、その方面では有名な平山氏等他者の説をまとめただけで、一次資料としての原文を読み解いていないのが残念だ。甲信越の神社仏閣には、まだまだこの手の資料はあるはずです。在の研究家は地味ではありますが、この方面に立ち返って資料の収集、読み解きに努めて頂きたい。 (2024/04/02)
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