インド人の論理学 -問答法から帰納法へ
桂紹隆
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- インド人の論理学 -問答法から帰納法へ
著者 | 桂紹隆 |
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ジャンル | 専門書 |
ISBNコード | 9784831826183 |
読後レビュー
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インド人の討論術
一般に「東洋人は西洋人に比べ合理的な思考が不得意だ」といわれます。しかし『ミリンダ王の問い』において僧侶ナーガセーナはミリンダ王は堂々と議論を行いました。これはインドにおいて多くの知識人(沙門)たちが議論をくり返し技術を磨いたことと無関係ではないでしょう。
前半部ではインドの討論のルールが記されており、現在でも納得できる点があります。と同時にインドでは目的志向の論理学であったためか、西洋ほど高度な記号論理学は発展しなかったといえるかもしれません。
最後によく「日本人は議論が下手だ」といわれます。場合によっては「日本語は非合理的な言語だから」と筋違いな指摘がなされます。
しかし先人たちが否定してきたように日本語はけっして非合理的な言語ではありませんし、単純に相手(主に欧米)のやり方を知らない、そして何よりも議論に慣れていないことが大きいでしょう。およそ1800年前にミランダ王と討論したナーガセーナのように我々自身インドの論理学そして問答法を学ぶべきと考えます。 (2023/11/09)
復刊投稿時のコメント
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読みたい (2018/04/01)GOOD!0
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絶版になっていたとは知りませんでした。GOOD!1
多くの研究書を箱に入れたままにしてますが、未だに当書は本棚に置き、いつでも参照できるようにしております。
初めて帰繆法を勉強するさいに参照させて頂きました。
単なる学術書の類いではなく、エッセイも盛り込まれており桂先生の人柄も伝わってくるようです。 (2013/09/07) -
日本やチベットで伝承されてきた仏教論理学(因明)を含む、インド論理学全般の入門書として、本書の価値は高い。海外でも翻訳されている。ぜひ復刊を。 (2013/09/07)GOOD!1
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こいつには、やると言ったらやる………GOOD!0
『スゴ味』があるッ! (2012/10/24)
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