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著者 | マルカム・ラウリー著 加納秀夫訳 |
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出版社 | 白水社 |
ジャンル | 文芸書 |
登録日 | 2000/06/27 |
リクエストNo. | 901 |
リクエスト内容
現代イギリスの破滅型作家の名作、と言われております。ジョン・ヒューストン監督、アルバート・フィニー主演で映画化されたものの出来はサイテー。大江健三郎の名作「雨の木(レインツリー)を聴く女たち」のライトモチーフにもなっております。
投票コメント
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ジョン・ヒューストン監督の映画は秀作だと思う。それはともかく、ラウリーの小説は、ジョイスばりの意識の流れを追求した野心作で、全12章を4人の視点によって、ある一日の出来事がこもごも語られていく。イヴォンヌがヒューと関係を持ったがために、イヴォンヌを愛する夫ジェフリーは苦しみ、アルコールに身を沈めていく。愛すれど心さびしい夫婦のコミュニケーションの断絶を、かくも壮麗に描き上げた文学作品をほかに思い浮かべることはできない。この本は初版3千部が刷られただけで絶版となり、ファンが手放さないため、古本市場にも滅多に出ないレア本だ。そろそろ復刊されてもいいのではないだろうか。2010年3月新訳刊行決定。 (2009/09/18)GOOD!1
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アメリカのいわゆるロストジェネレーションの作家に興味を持っていました。マルカム・ラウリーを知ったのは、川本三郎氏の「スタンド・アローン」という本からです。あのガルシア・マルケスがもっと多く読み返した作品。あの皮肉屋のトールマン・カポーティが「美しい」と評した本・・・。ここ何年か探してきましたが、まるでみつからないのです。どうしても、読みたい本です。GOOD!1
どうにかならないものでしょうか? (2008/03/04) -
この本は翻訳がひどかった覚えがあるので、新しい翻訳が出たら読みなおしてみたいです。ちなみに、私がこの本を知ったのは、大江健三郎ではなく、エルヴェ・ギベールの小説の中にミシェル・フーコーが大好きな本だと紹介されていた事からです。 (2003/08/02)GOOD!1
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我が青春の「読み残しの書」です。一度、八王子市立図書館で借りだして、期限が来たので、泣く泣く返した覚えがあります。17年間、お預け食ってる犬みたいな気持ちですな。ああ、勉強なんかほっぽらかしてでも読んどきゃ良かった。 (2000/06/27)GOOD!1
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レインツリーでこの人の名前を知り、是非読みたいと思う。GOOD!0
この様な貴重な書が絶版とは本当に惜しいことである。 (2010/01/31)
読後レビュー
タイトル | 価格 | サイト |
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火山の下 エクス・リブリス・クラシックス | 3,300円 | アマゾン |
NEWS
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2010/03/03
酒に溺れた元英国領事の悲喜劇な1日を描く、伝説の名作!マルカム・ラウリー『火山の下 (改題:活火山の下)』 (41票)待望の復刊決定! -
2000/06/27
『活火山の下(新しい世界の文学 第35)』(マルカム・ラウリー著 加納秀夫訳)の復刊リクエスト受付を開始しました。
復刊実現の投票はあなたの投票から。
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ウルリヒ