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復刊リクエスト投票

  • 死せる魂

    【著者】ゴーゴリ

    ニコライ・ゴーゴリはウクライナ文学最高の作家であり、『死せる魂』はその最高傑作だ。名訳で知られる岩波文庫版は、2008年、2016年と増刷されているから、次は2024年と予想される。欲しい人はその時忘れずに購入すべし。(2023/07/02)
  • 鳩の翼(上下)

    【著者】ヘンリ・ジェームズ

    ヘンリー・ジェイムズの小説は比較的短い『デイジー・ミラー』と『ねじの回転』がよく文庫化されるが、あまり大した作品ではない。重厚長大な心理小説『ある婦人の肖像』『鳩の翼』『使者たち』『黄金の盃』こそがこの作家の真髄である。とりわけ『鳩の翼』はヒロインのケイトが非常に魅力的に造型されていて、読後も長く心に残る。映画版は凡庸な出来だったが、小説は傑作だ。(2023/07/01)
  • ルーゴン家の誕生

    【著者】エミール・ゾラ

    ナポレオン3世が統治した第二帝政の約20年間のフランスをエミール・ゾラが描ききろうとした『ルーゴン=マッカール叢書』全20巻の第1巻が『ルーゴン家の誕生』であり、ゾラの故郷エクサンプロヴァンス(小説ではプラッサン)を舞台にしている。19世紀のフランスは王政、帝政、共和政がめまぐるしく交代した時代で、各陣営間の政争も激しかった。そのなかで、人々がどう生きてきたかをゾラは克明に描いている。この小説のラストのシルヴェールの死の描写は見事で、一流の作家であることを早くも証明していたといえる。この本の巻末には「ルーゴン=マッカール家系樹」が付いていて、全20巻の主人公たちを見渡すことができる。(2023/02/05)
  • 夏幾度も巡り来て後に

    【著者】オールダス・ハックスレー

    わたしはハックスレ―が好きなので、彼の小説が広く読まれることを望んでいる。この本をわたしは新刊時に購入して所有しているが、翻訳タイトルがまだるっこしい。『幾たびか夏過ぎて』がいいのではないだろうか。(2022/12/31)
  • 生きる歓び

    【著者】エミール・ゾラ

    徳田秋声の女を主人公にした自然主義小説『あらくれ』や『縮図』にもっとも近いフランスの自然主義文学がゾラの『生きる歓び』だと思う。人間の性格と生活を真摯に描いた名作。(2022/08/20)

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