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著者 | 竹田青嗣 |
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出版社 | 講談社 |
ジャンル | 専門書 |
ISBNコード | 9784062920063 |
登録日 | 2021/05/04 |
リクエストNo. | 71174 |
リクエスト内容
近代国家と資本主義の正当性とは?
「人間的自由」の本質に立ち戻り近現代思想を根本から問い返す!
「国家」と「資本主義」の矛盾を克服し、その獰猛な格差原理を制御する新しい時代思想はいかにして可能か。ポストモダン思想をはじめとする20世紀社会思想の対抗原理の枠組みが失効したいま、資本主義的自由国家の「正当性」をどう哲学的に基礎づけるか。カント、ヘーゲル、マルクスら近代哲学に立ち戻り現代社会の行き先を再検証する画期的論考。
ヘーゲルは、「人間的自由」の本質は必ず近代の「自由国家」を必然化し、またそれは「放埒な欲求の体系」(競争的資本主義)へ転化すると考えた。そして近代国家の「人倫」の原理だけが、この矛盾を内的に制御し克服しうると主張した。……われわれはヘーゲルが近代国家論を完成したと考えたこの場面に立ち戻り、ヘーゲルの構想を、もういちど人間的自由の本質からはじめて“解体構築”しなおす必要があるのだ。―― <本書より>
投票コメント
全3件
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竹田先生は有名な思想家の解説本のようなものはおそらく売れているのだろうが、自分の思想を展開する形の本はそこまで出回っていない。が、個人的には彼の本領はこういう部分ではなかろうか。GOOD!1
フッサールの心理主義的読解等が批判される場合もあるが、そのような部分は彼の哲学がどのような発展を見せているか、という部分も踏まえてから見なければならないと私は思う。しかし、肝心の「竹田哲学」の部分は多く復刊待ちとなり、このことが彼の不当な評価になってしまうのではないか。 (2025/02/09) -
自由の相互承認について詳しく知りたい (2022/04/05)GOOD!0
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「自由とは何か」「哲学とは何か」新自由主義、コロナ禍、反哲学の時代にあって、竹田哲学を読み直す時期にきていると思う。氏の「自由の相互承認」の思想のベースをなすという本書の復刊を切に希望する。 (2021/05/04)GOOD!0
読後レビュー
NEWS
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2021/05/04
『人間的自由の条件 ヘーゲルとポストモダン思想』(竹田青嗣)の復刊リクエスト受付を開始しました。
復刊実現の投票はあなたの投票から。
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有楽悠