12 票
著者 | ジャン・マケーレブ&安田 一郎 |
---|---|
出版社 | 朝日出版社 |
ジャンル | 実用書 |
ISBNコード | 9784255830056 |
登録日 | 2019/07/07 |
リクエストNo. | 68572 |
リクエスト内容
私はアメリカの映画やTVドラマを見たり小説を読んだりするのが趣味なのですが、「このフレーズって時々聞くけどどういう意味なんだろう?」と思ってこの辞書を引いてみたら、ちゃんと載っていた、それもびっくりするくらい詳しい解説つきだった、ということが何度もありました。
よくある言い回しをちゃんと拾ってちゃんと解説。辞書なら当たり前だろうと思われるかもしれませんが、そのような当たり前のことができている辞書が非常に少ないことは、まともに英語と向き合っている人なら、誰もが認めるところでしょう。
日本語で書かれた辞書の記述は、多くの場合、読んだり聞いたりしたときに意味がとれるようにという目標意識をもって書かれているように見受けられます。一方で、この『アメリカ口語辞典』は、各表現を自分で使えるようになるためにはどのような知識が必要かを考えて記述しているように思われます。文脈情報が極めて豊かなのです。たとえば cry one's heart out と cry one's eyes out はどちらも「大泣きする」ことには変わらないが、ニュアンスがどのように異なるのか、そしてそのニュアンスゆえに使用場面・文脈がどのように異なるのか、といったことが書かれています。
また例文と和訳も極めて自然であり、丸ごと覚えておくと得するネタの宝庫です。(ただしそういう辞書は最近結構多くなってきているので、このポイントは『アメリカ口語辞典』を他の辞書と区別するポイントとしては、やや弱いかもしれません。)
さらに、発音表記も秀逸で、一語一語丁寧に理想的に発音したらどのような音になるかではなく、ナチュラルスピードで発話した場合にどのような音色になるか、どことどこがセットになって、どことどこにポーズ・切れ目が来るか、といったことが記されています。
私は大学で英語を教えていますが、この辞書の記述を紹介すると多くの学生が「読みたいと思ったのに、絶版なのか・・・」と残念がります。「辞書としてだけでなく、読み物としても面白そう」という声もときどき聞きます。
このような優れた辞書を絶版のまま放置しておきながら「日本の英語教育はもうダメだ」と嘆くのはおかしいでしょう。英語を真剣に勉強したいと思っている学習者を代表して、この辞書の復刊を強く望みます。
投票コメント
全12件
-
映画を見たり小説を読んだりしていて、この辞書のお世話になった経験は数限りなくあります。ずいぶん長い年月にわたって英語を研究したり教えたりしてきましたが、いまだにこの辞書には教えられることがよくあります。(この辞書を一度も引かない日はおそらくないと思います。)類書はないので、ぜひ復刊させていただけたらと思います。 (2019/07/07)GOOD!4
-
大学の授業で先生に紹介されました。よくこの辞書の説明を引用してくれるのですが、似たような語の使い分けなど、日本語への訳のみにとどまらない詳しい説明がなされていて驚きました。絶版にしておくのはもったいないです。 (2019/07/13)GOOD!1
-
高校生の時には学習塾で、そして現在は大学でお世話になっている英語の先生から授業内でご紹介して頂く度に、「なんて的確で分かりやすい説明なんだろう。これだけ分かっていれば自分でもこの表現使いこなせそう!」と思わされます。「辞書」でありながら、1つの読み物としても充分楽しめるので、英語学習者や英語教師は勿論のこと、様々な人が様々な用途で味わえる本だと強く思います。ぜひ復刊していただきたいです。 (2019/07/12)GOOD!1
-
各種の表現について、その発音と訳だけでなく、由来、使用状況、複数の用例とその訳、関連表現など豊富な情報が盛り込まれている。単に知名度が低いだけで、現代でも十分に有益な書であることは間違いない。 (2019/07/25)GOOD!0
-
大学の授業で教授が紹介してくれましたGOOD!0
辞書としても読み物としても面白い本だと思います (2019/07/12)
読後レビュー
NEWS
-
2019/07/12
『アメリカ口語辞典』が10票に到達しました。 -
2019/07/07
『アメリカ口語辞典』(ジャン・マケーレブ&安田 一郎)の復刊リクエスト受付を開始しました。
復刊実現の投票はあなたの投票から。
復刊リクエスト投票であなたの思いを形にしましょう!
sherlock1960