169 票
著者 | 上村勝彦 |
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出版社 | 筑摩書房 |
ジャンル | 専門書 |
ISBNコード | 9784480086013 9784480086020 9784480086037 9784480086044 9784480086051 9784480086068 9784480086075 9784480086082 |
登録日 | 2010/12/29 |
リクエストNo. | 52301 |
リクエスト内容
「ここに存するものは他にもある。しかし、ここに存しないものは、他のどこにも存しない」
バラタ族の戦争を本筋とし、その中に数多くの神話・宗教説話などを挿入して編纂されたインド2大叙事詩の一つ。
インド思想を知る上で不可欠の書。
復刊ドットコムスタッフ
古代インド文学研究者の上村勝彦が、古代インドの叙事詩=「マハーバーラタ」を原文から翻訳。全11巻予定でしたが、8巻目の途中で上村氏が急逝し未完となりました。2002年刊。
「マハーバーラタ」とは、バラタ族の2王族、クル家とパーンドゥ家の18日間にわたる戦いを主題とする物語で、ヒンドゥー教における聖典の一つです。
サンスクリット語から直接日本語へ翻訳されている貴重な本書に、手元に置いておきたいと、多くのリクエストが寄せられています。
投票コメント
全169件
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原典訳には、英語からの重訳にはない研究上の意義と重みがあると思います。マハーバーラタが原典訳で読めるなんて、そうとうに稀有な体験。その上、原典訳なのにリーダブル、だからといって変に読みやすくしていないのもいい。訳者の急逝により完結していないとはいえ、こんなにいい本が絶版なんて信じられない!図書館が頼みの綱でした。古本も、高すぎて手が出ません。どうにかなりませんか! (2016/01/04)GOOD!3
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貴重なサンスクリット語からの訳であると評判で、読んでみたいと思っていたところ、住んでいる近くでは図書館にも入っていないか、入っていたとしても全巻が揃っていない。中古のもので全巻を揃えようとすると学生の自分には厳しいので、ぜひ復刊をお願いしたい。 (2019/06/25)GOOD!2
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ラーマーヤナを読み、とても面白かったのでマハーバーラタも読みたいと思ったのですが学生の私には手に入らない価格になってしまっており仕方なく図書館で借りたところとても面白く、本を自分の手元に置いておきたいと思ったので。 (2016/05/14)GOOD!2
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著書については図書館の本を全巻読破しました。著者は原典を翻訳している最中に亡くなってしまうのですが(著者自身も原典を訳する者達のジンクスの様なものとして事前に踏まえていたようです。)要するにマハーバーラタの原典の内容全てを直訳するのがそれ程に難解なものであることが憶測できます。通常は英語訳されたものを訳すそうですが著者は古代サンスクリット語から訳されました。GOOD!1
今日本屋で見かけるものは簡単に纏められ、有名な部分だけ抜粋された本ばかりで原文の状態に限りなく近い、論文の参考になる位の日本語訳本となるとどうしても上村勝彦さんのマハーバーラタを置いて他にありません。ヒンドゥー教や古代インドの思想を学ぶことは日本に伝えられた仏教についての考え方や成り立ちについてを考察する上でも非常に有効な資料として機能することができると見込めます。もし復刊しましたら上村さんに縁のある研究者の方が翻訳の残りを引き継ぐことができるかもしれません。本当に価値のある本なので宜しくお願い致します。 (2021/01/14) -
現在のインドを形作る要素の根底の一つであると考えられる叙事詩マハーバーラタは、古代インドの文化や思想を学ぼうとする上で大変有益かつ、様々な物語や豪華絢爛な世界観から素晴らしい読書体験が得られると感じます。こちらはサンスクリット語から日本語へ直訳された唯一の翻訳書とされるためぜひ手に取って読んでみたいと思うのです。 (2020/06/06)GOOD!1
読後レビュー
全1件
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プーナ批判版をもとにした日本では貴重な翻訳
現状、日本語の主要な翻訳版は後述のものがありますが、プーナ批判版をもとにした翻訳は、この原典訳のみの模様です。
プーナ批判版か、より人口に膾炙した普及版か、それぞれの底本に長所も短所もありますが、マハーバーラタ翻訳はプーナ批判版を底本にするのが一般的なところ、日本語の該当翻訳版がないのは事実。
貴重な成果のため、是非復刊を希望します。
※プーナ批判版:The Bhandarkar Oriental Research Institute(BORI)というインドの研究所が、無数のマハーバーラタの写本を比較検討のうえ、共通ではない箇所を削除して、より原型に忠実なバージョンを構築したもの。
上村版(一巻の前書に底本の記載あり)は、プーナ批判版の和訳版。
山際版(一巻の後書に底本の記載あり)は、M. N. Dutt(Manmatha Nath Dutt)による英訳版の和訳版。この英語版は、北方写本であるカルカッタ版ベースとのこと。
池田版(二巻の後書に底本の記載あり)は、Gita Pressから出版されたSANKSHIPT MAHABHARATという上下巻の簡約ヒンディ語版の和訳版。
レグルス版(一巻の前書に底本の記載あり)は、C. Rajagopalachari(Chakravarti Rajagopalachari)による英語要約版の和訳版。 (2016/04/26)
NEWS
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2017/05/22
『原典訳 マハーバーラタ』が100票に到達しました。 -
2016/05/16
『原典訳 マハーバーラタ』が50票に到達しました。 -
2016/01/04
『原典訳 マハーバーラタ』が10票に到達しました。 -
2010/12/29
『原典訳 マハーバーラタ』(上村勝彦)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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ナナ