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著者 | 吉田光邦 |
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出版社 | 平凡社 |
ジャンル | 専門書 |
ISBNコード | 9784582810110 |
登録日 | 2006/06/05 |
リクエストNo. | 34129 |
リクエスト内容
時は流れる。わたしどものなかを、またあらゆる存在のまわりを。しかも人間の生の有限性を誰しもが熟知する。この有限な時間と、過去から未来へ流れ続ける時間が交錯したとき、その接点に時計がある。天球の運動をモデル化した時計の文字盤は、人間が試みた永遠の射影であり、動きゆく時針はわたしどもの生を削り去るメスである。
時を計るものとしての時計と人とのつながりを通して、社会学的、歴史学的な観点から人間の時間の観念を探る、卓抜な時間論。富山治夫氏、宮崎一夫氏による、世界各国の時計などの写真も豊富。平凡社カラー新書11として1975年出版。143頁、価格は550円。
登録者の評価★★★★★★★★★☆
【目次】
◇カラー版8頁:時・時計・時間
■さまざまな時
永遠の少年 聖なる時と俗なる時 信ずる者の時間 終わりある時間
◇カラー版24頁:世界の時計塔
■時間‐人はそれを考え続ける~時の概念について
往きて還らず 自然学そして物理学 歴史の支配者 理性の千年王国へ 有限と弥勒の世 無限に続く計算 異域の存在
◇カラー版16頁:時の姿
流れる時 めぐりくる時 タイムトンネル
■時計の歴史-時の意味を変えるもの
自然の中の時計 日時計は季節も示す 水時計の発明 定時法と不定時法 昼の労働と不定時法 燈火の発達と定時法 閉じた社会の時間 機械時計の出現と脱進機 中国の時計 共通の時刻と支配 時計はエリートのしるし 量産の時計も飾られる 秒単位の現代生活 硬い時間
◇カラー版16頁:時計の歴史
投票コメント
全1件
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社会学的に時計を捉えた本は他に類がなく、貴重。復刊の際は写真製版を向上させて欲しい。 (2006/06/05)GOOD!0
読後レビュー
NEWS
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2006/06/05
『時から時計へ』(吉田光邦)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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箱崎 津郎