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大乗仏典 14 龍樹論集

梶山雄一 瓜生津隆真 訳

2,200円(税込)

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大乗仏典
著者 梶山雄一 瓜生津隆真 訳
ジャンル 専門書
ISBNコード 9784122044371

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読後レビュー

全1件

  • 言語習慣の解体

    龍樹は釈尊以後最大の理論家といえます。彼は大乗仏教の二大柱・中観(空観)を完成させました。彼が中観を通して訴えたかったものは何でしょう。
    それは言語習慣(既成概念)の解体といっていいかもしれません。例えば「日本人」「共産主義者」など言葉を聞く発生するイメージがあるでしょう。そのイメージは適切でしょうか。あなたが勝手に作り上げた像ではないでしょうか。そしてその像が自縄自縛を引き起こしてはいないでしょうか。
    龍樹は主著『中論』をはじめ「否定する対象が存在しないのだから否定しようがない」など言葉遊びのような言い回しで言語の解体を促します。独特の言い回し故、虚無主義や否定主義のレッテルを貼られましたが、何々主義からの解放こそ彼の望みです。
    さて本書に『中論』は含まれていませんが、中観関連の論書、道徳書が収録されています。講談社学術文庫『龍樹』と合せて読むことで中観の理論・実践が理解できるはずです。 (2024/07/26)

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復刊投稿時のコメント

全2件

  • 1と9から11巻が大型書店でも見かけないので復刊を望みます。 (2023/10/20)
    GOOD!0
  • 大学紛争中のテレビで、サルトル『存在と無』を翻訳した東大仏文の教師たちと、十七八の少年の対決を見た。少年はサルトルの思想と仏教の唯識の関連を質問したが、翻訳者たちはあるいはぎょっとし、あるいは顔をしかめ、まともに答えられなかった。その後、その少年がどうしたか知りたくもあるが、ともかくその反省は京大系の仏教学者から出てきたように思う。かれらがサンスクリット語から『大乗仏典』の翻訳を出し始め、その水準の高さは目を見晴るものがあった。あれをきっかけに勉強を始めた若い僧職の人たちがあったと思う。ぼくの父の葬式を取り仕切ってくれた僧もそういう人で、かれはブッダは葬式を祝われたのであるから、自身も葬儀は行わないと、ぼくらに墨書の丁寧な詫び状を死後送って来られた。後に、かれの寺へ行ってみた。荒れ放題、無縁仏だらけの貧しいお寺であった。
    サルトルについて言えば、無と訳されているフランス語はサルトルの造語で、neant 「無化する」の進行形、これはほぼそのまま中国で空(くう)と訳したサンスクリット語にあたる。 (2012/03/11)
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