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臨床医学の誕生 新装版

ミシェル・フーコー 著 / 神谷美恵子 訳 / 斎藤環 解説

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著者 ミシェル・フーコー 著 / 神谷美恵子 訳 / 斎藤環 解説
出版社 みすず書房
判型 四六判
頁数 392 頁
ジャンル 専門書
ISBNコード 9784622089018

商品内容

「個人というものは、生命が最初にとる形でもなければ、その最も鋭い形でもない。個が認識の対象となるのは、長い間にわたる空間化の動きのあげくのことである。この動きにとっての決定的な道具は、或る種の言語の使用と、死についての困難な概念化であった。(…)アリストテレスの古い法則は、個についての科学的陳述を禁じていたが、言語の中に死がその概念の場を発見したとき、この禁止は解けたわけである。つまり、その時、空間はまなざしに対して、個の分化した形を開いたわけである。」

18世紀末に端を発する現代医学は、病を知覚する空間とそれを記述する言語、および身体の解剖から始まった。人間が自らの個体を知の対象とする臨床医学は、いかにして誕生したのか。人間科学の医学的基盤とは何か。18-19世紀の認識論的切断を問い、『言葉と物』の先駆をなす、初期フーコーの代表作。

▼目次

第一章 空間と分類
第二章 政治的意識
第三章 自由な場
第四章 臨床医学の淵源
第五章 施療院の教訓
第六章 徴候(シーニュ)と症例
第七章 見ること、知ること
第八章 屍体解剖
第九章 不可視なる可視
第十章 熱病の問題
結論

訳注
訳者あとがき
解説(斎藤環)

文献
索引

▼著者プロフィール
ミシェル・フーコー
1926-1984。フランスのポワチエに生まれる。高等師範学校およびソルボンヌ大学で哲学と心理学を専攻。1955年からスウェーデン・ウプサラのフランス学院院長、つづいて1960年まで、ワルシャワ、ハンブルクのフランス学院院長を歴任。クレルモン=フェラン大学、チュニス大学、ヴァンセンヌ実験大学の哲学教授を経て、1970年よりコレージュ・ド・フランス「思考システムの歴史」講座教授。1970年と1978年の二度来日。1970年代後半から80年代にかけて、しばしばアメリカ滞在(特にカリフォルニア大学バークリー校で講義)。1984年6月25日、パリのサルペトリエール病院でエイズにより没。

神谷美恵子(かみや みえこ)
1914-1979。岡山に生まれる。1935年津田英学塾卒業。1938年渡米、1940年からコロンビア大学医学進学課程で学ぶ。1941年東京女子医学専門学校(現・東京女子医科大学)入学。1943年夏、長島愛生園で診療実習等を行う。1944年東京女子医専卒業。東京大学精神科医局入局。1952年大阪大学医学部神経科入局。1957-72年長島愛生園精神科勤務(1965-1967年精神科医長)。1960-64年神戸女学院大学教授。1963-76年津田塾大学教授。医学博士。1979年10月22日没。

斎藤環(さいとう たまき) 解説
1961年岩手県生まれ。精神科医。筑波大学医学研究科博士課程修了(医学博士)。現在、爽風会佐々木病院精神科診療部長。専門は思春期・青年期の精神病理、病跡学。「社会的ひきこもり」の治療、支援に取り組む診療医であり、執筆や講演などによる文化評論活動も行なう。

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