昭和初期、浅草六区の片隅の芝居小屋。ここでは夜ごと、少女たちによる残酷劇が演じられていた。 ある日、完璧な美貌を持つ新入りがやってくる。本来、ここにそんな少女は存在してはいけないはずなのに。彼女の秘密...

「川はどこから始まるのか、君は知っとるのかね？」--河川の形成についての問答を起点に、宇宙の恐るべき成り立ちを暴き出す表題作や、算盤（そろばん）とメモ用紙によってシミュレートされた世界の悲劇を描いた「予...

大怪獣とヒーローが、 この世を地獄に変える。 旅客機の墜落事故が発生。凄惨な事故に生存者は皆無だったが、諸星隼人は一本の腕から再生し蘇った。奇妙な復活劇の後、異様な事件が隼人の周りで起き始める。謎...

人類復活をかけて金星に飛ぶ博士、社長秘書との忍法対決、信州信濃の怪異譚……往年のドタバタが炸裂！ 単行本未収録作も収めた、日下三蔵編でおくる筒井康隆ショートショート・短編集。 ▼著者プロフィール...

奇想天外なアイデア、ドタバタ、黒い笑い、ロマンチック、そしてアッというオチ。数ページの中に物語の魅力がぎっしり！ 初期筒井康隆による幻のショートショート集、復刊。 ▼著者プロフィール 筒井康隆...

南紀・産浜の高級ホテル。完全密室の殺人が起きる--長篇ミステリである表題作、ほか「新日本探偵社報告書控」、貴重な短篇を併録。

気弱なサラリーマンだが怒ると歯止めがきかない怪力男に！ ヤクザに見込まれ用心棒にされてしまうが…痛快ハードボイルド！ 気弱なサラリーマンがヤクザの用心棒に…「おれの血は他人の血」。 特殊な性質を...

その国では、物語を語る者が「本」と呼ばれる。一冊につき、一つの物語。ところが稀に同じ本に異同が生じた時に開かれるのが市井の人々の娯楽、「版重ね」だった。 「誤植」を見つけるために正当性をぶつけ合う本と...

質・量ともに最高の短篇を生み出し続ける作家、初のSF作品集 真実の愛を証明できる存在をめぐる、ありふれた愛の顛末を描く表題作、骨の表面に文字を刻む技術がもたらす特別な想い「骨刻」、人間の死体が腐ら...

SF作家・池澤春菜、初の作品集 遠い未来のスペースコロニーで、亡くなった叔母の弔いを巡る情景を描いた表題作のほか、商業媒体やウェブ媒体で発表した池澤春菜のSF短篇を集成。人間が異文化と接するときの...

「SFが読みたい！ 2024年版」国内篇第1位著者が描く本好きの、本好きによる、本好きのための本 消えてゆく本 書けなくなった詩人 「本の魔窟」に暮らす青年 本であふれた世界に、希望はあ...

別の宇宙で生きる夏紀と登志夫。 二人を繋ぐ巨大な飛行船とは？ 宇宙開発が進みながらもインターネット黎明期の夏紀の宇宙。宇宙開発は発展途上だが量子コンピュータが実現している登志夫の宇宙。 別の二...

『カラマーゾフの妹』の乱歩賞作家による最新SF作品集 伊藤計劃＋円城塔『屍者の帝国』の世界観にドストエフスキー『白痴』から「ブレードランナー」までを投入した「小ねずみと童貞と復活した女」、佐々木淳...

紀伊の生みし知の巨人、南方熊楠。彼と昭和考幽学会の出会いが、粘菌の宿った美しき自動人形を誕生させる。 一大昭和伝奇ロマン！ 昭和2年。稀代の博物学者である南方熊楠のもとへ、超心理学者の福来友吉が...

夫と子供を殺したテロ組織へ復讐を誓う神鷹静香は、仲間や協力者を得て、敵の本拠地へと向かおうとしていた。しかし、記憶を失いつつある彼女に関わるところで、とんでもない異変が……。 大林宣彦監督による映画化...

神鷹静香は、非道なテロ組織の爆弾テロにより、夫と愛娘を一瞬にして喪った。そのショックから彼女を立ち直らせたのは、復讐への執念だった。戦士となることを決意し、壮絶な訓練を積む静香。だが、彼女が真の戦士とな...

異なる進み方の時間を生きる男女の切なさを描いた「時尼に関する覚え書」をはじめ、著者デビュー作である表題作を含む珠玉の8篇。

初書籍化となる鬼才・横田順彌による古書ミステリ。主人公の馬場浩一が馴染みの古書店で出会う古書をきっかけに本にまつわる謎に巻き込まれる。 フリーライターをしながら作家を志す25歳の馬場浩一は、街の古...

帝都を襲う怪事件--SFミステリ連作ここに大団円。科学か？ 迷信か？ 押川春浪、鵜沢龍岳が挑む不可思議事件簿。そして伊藤博文、乃木希典ら明治の英傑を巻き込む陰謀の驚愕の真相とは-"空想科学探偵譚"最終...