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  • 二十世紀の神話

    【著者】アルフレット・ローゼンベルク

    ナチス文献というだけでなく、たとえ、内容がいいかげんといわれるものであっても、いやそれだからこそ、当時それなりに影響力をもったのだと思われる。社会不安が広がる今日こそどのようにして一つの民俗を称揚し他民族を貶め、民衆を駆り立てることができたのか、今の時代だからこそ知る必要があると考える。(2006/10/18)
  • 指導と信従 : わが人生メモ

    【著者】ハンス・カロッサ

    若い頃、カロッサの作品をかなり読みました。そして、数十年経った今、騒々しく、常に駆け足でいるような精神的疲労を覚えています。もう一度あの静かな、自分の身の回りを見つめる世界に触れたく願っています。おそらく、当時とはまた違った目で読み、違った感慨をもって拠り深く読みとることができると思います。
    しかし、残念ながら現在では全集版でしか入手できないので、ぜひとも文庫版での復刊を願っています。(2004/04/19)
  • 海の彼方より 聖ユルゲンにて

    【著者】シュトルム

    『海の彼方より』は明るい話です。西インド諸島でドイツ人と現地の女性との間に生まれたイエニィがドイツで教育を受けるためやってきて、ドイツ人青年としりあい、愛し合うようになるが、イエンニィは母親に会いたくなり故郷へ戻ってしまう。しかし、ドイツ人青年アルフレートはその後を追い、ハッピーエンドとなる。ここには、少しばかり異国への憧れも描かれています。
    『聖ユルゲンにて』は、諦観と儚さに満ちた話しです。読んでいて波だがでます。若い頃愛し合う若き女性アグネスと青年ハレが、結婚を約束しながらも離れ離れになる。アグネスはずっとハレをまつが時が過ぎるばかりである。ようやく、ハレが帰郷でき、アグネスを訪ねるとアグネスはこの世の人ではなくなっていた。ここには、人間は自分の意思ではどうにもならないことで、人生を決められてしまい、それを受け入れなければならないという寂しさが描かれている。なお、作品の冒頭と最後にリュッケルトの詩が使われていて、諦念、儚さを強めています。(2004/04/17)
  • 白馬の騎手

    【著者】テオドール・シュトルム

    シュトルムの最後であり、最大の傑作といわれる作品。旧弊な社会に立ち向かい、理解を得られぬままに中途半端な堤防工事をせざるを得なかった主人公ハウケが妻子を洪水で失い、自らも愛馬もろとも洪水に飛びこみ命を落とす。ここに現代に通じる悲劇が描かれていて、決して古い内容の作品ではなく、もう一度読まれて欲しいと思います。(2004/04/16)
  • 若き日の変転

    【著者】カロッサ

    若い頃読んだ作品です。特に冒険も社会活動もなにも描かれていませんが、今改めて読むと、自分のことのようにも思われる、懐かしい内容です。このようなものを刺激がないからといってなくしたところに、現在の文学の浅さが生じたように思います。カロッサの深く、静かな世界をまた世に出したいものです。(2004/04/16)

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