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大絶画さんのページ

大絶画さん

復刊リクエスト投票

  • 大乗仏典 中国・日本篇17 最澄・円仁

    【著者】木内尭央 訳

    ライバルの空海ほど最澄の著作は手軽に読めない状態です。現代語訳としては筑摩書房刊『日本の仏典1 最澄』がありますが、こちらには「願文」がついておらず、最澄の選集としては「大乗仏典」版が適切と考えます。できればインド篇のように中公文庫に収録していただきたいです。(2026/01/04)
  • 日本の仏典9 日蓮

    【著者】日蓮 著 渡辺宝陽 小松邦彰 訳

    日蓮の三大部は各団体から現代語訳が出ていますが、各部が別々に刊行されていることが多く不便です。
    できれば同シリーズの『法然』のようにちくま学芸文庫に収録していただきたいです。(2026/01/03)
  • 時間と物語 新装版 全3巻

    【著者】ポール・リクール

    『記憶・歴史・忘却』ともに併せて読みたい。(2026/01/01)
  • 記憶・歴史・忘却(上・下)

    【著者】ポール・リクール

    国家・個人間の対立が深刻化する現代にこそリクール哲学が再評価されるべき。(2026/01/01)
  • 公正の探求 全2巻(叢書・ウニベルシタス 867/995)

    【著者】ポール・リクール

    前編ともいうべき『他者のような自己自身』は新装版が入手可能ですが、公正の探求は絶版となっています。
    国家間・個人間の対立が深刻化する現代だからこそ不可欠な作品と考えます。(2026/01/01)

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レビュー

  • カール・ヤスパースと実存哲学

    ミケル・デュフレンヌ/ポール・リクール 著 佐藤真理人/大沢啓徳/岡田聡 訳

    ヤスパースとフランス

    ヤスパース哲学の魅力は様々でしょうが、一つ特長を挙げるなら「交わり」の概念に代表されるように常に外部に開かれていることでしょう。
    それはヤスパースの序文で二人の仕事ぶりを賞賛しつつも「一つの骨格に還元されてしまったことを残念に思う」と書きつつも「読者が私の著作に接近しやすく」と受け容れていることからも理解できるでしょう。
    本作で取り扱われているのは前期ヤスパース哲学の『哲学』と関連する『理性と実存』『実存哲学』までです。しかしヤスパース哲学を支障はないでしょう。また佐藤氏をはじめとした訳者の仕事ぶりも素晴らしく大著『哲学』に挑む際、参考になるはずです。
    なお解説によればデュフレンヌ、リクールともに後にヤスパースから離れていきますが、ヤスパースの基盤をしっかり受け継いだということです。どうか開かれたそして重厚なヤスパース哲学を堪能して下さい。(2025/12/29)

  • ダキニ信仰とその俗信

    笹間良彦

    ダキニ復権のために

    雄山閣より刊行された新版『ダキニ天信仰と俗信』のレビューです。
    ダキニ(ダーキニー、荼吉尼天)のオリジンは地母神ダーキンとされます。その後、暗黒神マハーカーラ(大黒天)の眷属となり、日本においては「狐が化かす」ことからダキニは悪神・邪神と結びつくようになりました。
    マハーカーラが大国主命と結びつき福の神・大黒様となったことを考えると大きな違いです。
    著者はダキニのルーツをたどりつつダキニの復権を望んでおられます。本書の復刊がダキニ信仰につながるよう語り継ぎましょう。(2025/12/06)

  • イヴとイヴ(百合姫コミックス)

    長代ルージュ

    記念碑的作品

    本件はGOTより刊行された新装版『イヴとイヴたち』のレビューです。
    百合姫判に比べサイズが小さくなっていますが、2作の作品が追加で収録されトータルではお得になっているはずです。何よりも電子配信もなくなっていたので再び読めることが一番でしょう。
    さて著者は主に成人向け作品で活躍されており(2作品が元々成人向けアンソロジーに収録されたもの)、先生が連載されていた頃から『百合姫』誌上でもアダルティな描写が増えたように思います。
    そういった記念碑的な作品であることももちろんですが、百合SF・日常系百合としても楽しめる作品が多いので、ぜひ手に取って下さい。(2025/12/06)

  • 柴山全慶 無門関講話

    柴山全慶 工藤智光 編

    光を求めて

    柴山師は禅的体験をしばしば「深い絶望を超えるような体験」とおっしゃっています。またいたずらに公案を思弁的・倫理的に解釈することを戒めています。
    本書はもともとアメリカの知識層に向けた提唱が元になっています。たとえば一見すると罵倒としか思えない無門師の先師への賞賛であり、禅の初心者が躓くであろう部分を補足していますが、決して回答が示されていません。それは読者が全存在を傾けて導き出すものでありましょう。
    『無門関』の解説書はいくつかあります。自分の師や宗派に合せて選ぶのがベストとは思いますが、そういった縁のない方は本書を手にするのがいいでしょう。どうか一筋の光が得られんことを。(2025/08/27)

  • 慈雲尊者提唱『金剛経』の真髄 『金剛般若経講解』を読む

    小金丸泰仙

    密禅一如

    一部の宗派を除き仏教では「戒(律)・定(禅)・慧」の三学兼修が求められます。真言宗で重用される『菩提心論』でも「三昧地(禅定)に達することで即身成仏(生身のまま覚りを得る)できる」と説かれ、尊者自身、道場観(密教の瞑想法)を通し自らの過ちに気付かれました。禅への関心は深く禅宗との交流もありました。
    尊者が禅宗で重用される『金剛経』の講義を行ったのも当然でしょう。一段一段、仏典のみならず儒教や神道の経典を駆使して読み解いておられます。一見すると密教と無関係とも思われますが「すべての文字の中に仏教の教え(大日如来の声)が宿っている」という空海様の教えを思わせます。
    密教と禅宗の融和が本作に示されているように思います。(2025/08/24)

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