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幻影 ヒトラーの側で戦った赤軍兵たちの物語




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著者 ユルゲン・トールヴァルト
出版社 フジ出版社
ジャンル 専門書
登録日 2021/06/17
リクエストNo. 71376

リクエスト内容

おそらくヴラーソフ将軍のロシア解放軍をはじめとするドイツ軍が編成した「東方部隊」や兵補(「志願補助員」という訳語になっているが、日本軍がビルマや蘭印で採用した兵補と似ているから、こちらの方がいいと思う)についてまとまって日本語で読める本は他にないと思う。今でもビーヴァーの本のように否定的でも明らかに関心を持って書いているか、「二つの独裁の犠牲者」のような本で言及される以外はマニア向けの本で断片的に言及される程度だ。
 ただしヴラーソフが赤軍の手に落ちてからの描写が途中から事実に反するように都合が悪い事は触れていないようだ。ジークフリート・カイリングは騎士十字章を授与される時点は少佐ではなく大尉だといった、ソ連崩壊前でも本人に聞けば分かるような事実誤認の記述はありそうだ。ソ連の歴史には「レーニン親衛隊」という古参党員の組織はないと思うが。また固有名詞の読みがドイツ語式なので、ロシア語から訳された本と読みが違うのが馴染めない。ヴラーソフの勧誘を拒否した将軍は「勝利と悲劇」に出てくるポネジェーリン少将?邦訳があるゲーレン将軍の本に、この本の主人公格のヘレ大佐やキャプションがないし前にいる人に顔が隠れていて分かりにくいがシュトリクーシュトリクフェルト大尉が映っている写真が掲載されているが、登場する人物の写真が掲載されていないのは痛い。写真があった方が、その人のイメージがつきやすいと思う。復刊するか、もしくは新しく訳し直す場合は固有名詞の読みをロシア語や対象者の言葉の読みに変えた上で、記述に対して修正するような情報があれば紹介して、主だった人の写真を掲載した上で刊行してほしい。その上でドイツ軍に協力するのを拒否したにもかかわらず「裏切り者」呼ばわりされた上にソ連で銃殺されたポネジェーリン将軍のような説得出来なかったヴラーソフからは「叩き上げ」で「考え方はせまい。死ぬまで他人の口まねしかできん」としか言えなかった人の運命も注釈で触れるべきだ。

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投票コメント

全1件

  • 独ソ戦(大祖国戦争)を書く際にはソ連に亡命したドイツ共産党員(「ホテル・ルックス」の著者のルート・フォン・マイエンブルクのようなオーストリア社会民主党員を含む)と赤軍の捕虜になったドイツ軍人の「統一戦線」である「自由ドイツ」国民委員会とドイツ将校同盟と同じくらいに重要なドイツ軍に協力した人々の歴史について、まとまって書かれた本は他にないと思うから。トールヴァルトの医術ものの本は新訳が出ているので、この本も出てほしい。 (2021/06/17)
    GOOD!1

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NEWS

  • 2021/06/17
    『幻影 ヒトラーの側で戦った赤軍兵たちの物語』(ユルゲン・トールヴァルト)の復刊リクエスト受付を開始しました。

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