f.m.さんのページ
レビュー
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詳訳聖書
裁判闘争の経緯があるので他の出版社から刊行出来ない?
詳訳聖書自体は読んだ事はあるがギリシャ語の底本から英訳したものを日本語訳しているので新世界訳聖書のような重訳になる。聖書本文の訳に色々な注釈書から引用した注釈をつけていた。今も詳訳聖書の英語版はヘブライ語やギリシャ語の校訂本が読めない人向け?に福音派の神学に基づいた改訂版が刊行されている。詳訳聖書の版元のロックマン財団と日本語訳を刊行したいのちのことば社は新改訳聖書の版権を巡って裁判闘争をした経緯があるので他の出版社から最新版を元にして新約聖書だけでなく旧約聖書も一緒に刊行したら売れるだろうか?(2025/06/29)
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ウルトラマンレオ 内山まもるウルトラ作品集
前の復刻本とは違う
前の復刻本は原稿がないので?雑誌から複写したものをそのまま使っていたが今度の復刻本は雑誌に掲載されたコメント類が削除されているので白くなった個所が目につく。(2025/05/04)
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世界妖怪図鑑 復刻版
今、見ると
昭和50年代の子ども向けの本にしてもゴヤの絵まで妖怪にしてしまっては、という感じ。元ネタがなかったり膨らませたネタも目につく。オカルト本がネタの使い回しだとよく分かる。製本自体はよく出来ているが状態のいい原本を探すのは大変だっただろう。(2025/05/04)
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忘れられた兵士 ドイツ少年兵の手記
この小説はドゥ・マゴ賞受賞作
この本は以前、読んだが、今思うと冒頭にドイツ空軍に入隊してルーデルの部隊に配属されたかのような描写があるから、操縦士か無線士としての訓練は受けているはずなのに、適性がないから、と、あっさりと陸軍の部隊に転属されたかのようになっている。入隊して日の浅い一兵卒を空軍から陸軍に転籍させるとは不自然だが、本来なら空軍地上部隊ではないのか?紆余曲折を経て、陸軍の精鋭部隊である大ドイツ師団に配属されたとあるが、どうも実際には入隊するに当たってドイツ空軍の軍装を着て入隊する陸軍の第638歩兵聯隊という形を取っていたLVF(反共フランス義勇軍)に入隊して、対パルチザン戦に従事して、武装SSのフランス人部隊に転属したのではないか?、という気がする。LVFや武装SSのフランス人部隊に入隊していました、と言えば「コラボ」と見なされるから、母親がドイツ人という事にして、ドイツ軍に志願したという事にしたのではないか。
と思って検索したら、作者は1927年生まれで今年故人になった人で、この作品はドゥ・マゴ賞受賞作だった。最初から小説であって、「断片」のような戦後生まれの作者が創作した物語なのに「マイダネクにいた」と偽ったわけではなかったようだ。同い年のギュンター・グラスが戦争末期に武装SSへ入隊しているように武装SSならギリギリ入隊出来る年齢だが、小説の冒頭にあるスターリングラード戦当時は15歳で、ドイツ軍は18歳でないと入隊出来ない。武装SSでも17歳だ。(2022/06/27) -
摧邪輪
摧邪輪
法然上人入滅後、開版された選択本願念仏集を読んだ明恵上人が批判する為に書いた本として存在は知っていても、注付きの読み下しで刊行されたら読んでみたい。(2021/11/14)
復刊リクエスト投票
バルバロ訳 新約聖書 A5判版
【著者】フェデリコ・バルバロ 訳
戦慄の共産主義
【著者】ヴォルフガング・レオンハルト
1955年のドイツ連邦共和国で出版している関係上、当時のドイツ人読者に媚びている個所があるのが欠点と言える。
邦訳者は労農派でも当時のソ連やDDRなどについて詳しくないらしく、またロシア語は出来ないらしい。その上ドイツ語の固有名詞の日本語表記も独特で、他の本と参照するのが一苦労だ。出来ればロシア語が出来て、ソ連やDDRについて詳しい人による新訳が望ましい。この本で言及されている1955年当時のDDRでカザフスタンへ送られて、その地で没した事を公表しているのは白樺派が関わりを持った画家のフォーゲラーなのに、何の注釈がないので、分かる範囲の登場人物の簡単な略伝や組織の注釈は必要だ。(2023/01/01)
教祖逮捕
【著者】米本和広
朝鮮王朝最後の皇太子妃
【著者】本田節子
蒋介石秘録 全15巻
【著者】蒋介石秘録取材班
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