101 票
著者 | 山名正夫 |
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出版社 | 朝日新聞社 |
ジャンル | 専門書 |
登録日 | 2001/10/14 |
リクエストNo. | 6019 |
リクエスト内容
1966年2月の羽田沖全日空機墜落事故の原因調査を、技術的視点から綴った書籍。テーマの重さから専門書と思われがちだが、文科系の方でも引き込まれてしまうという意見が聞かれる。
古くは柳田邦夫がこの年に連続した航空機事故をルポルタージュした「マッハの恐怖」で、近くは藤田日出男が機長としての経験から御巣鷹山日航機墜落事故を綴った「隠された証言」で取り上げている。
日本の事故分析の世界では金字塔との声もよく聞く本だが、図書館でも見つからないので、是非手にしてみたい。
羽田沖に墜落したB727の事故原因の解明を、事故調査のあり方に疑問を感じ自ら事故調査委員を辞し、独自に中立的立場から真相に迫ろうと調査を行い、疑問点を問題点を独自の視点から指摘している。また真に科学的な調査のあり方とは何かと、独自の哲学感から我々に問題の分析、事実認識の仕方を問いかけてくる。現代社会の抱える問題にも通じる点が、ヒントが指摘されていると思う。
投票コメント
全101件
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日航123便事故の調査報告書にもつながる原点を、ぜひ読んでみたいと思っています。GOOD!1
青山透子さんの著作を発端として、123便事故への疑惑が増している今だからこそ、広く読まれるべき本だと思っています。
是非復刊を希望します。 (2023/08/09) -
「実証実験」などと称し,特に新しく重要な技術も投入されていない自動運転車を公道が走っている.日本の社会,特に学術関係社会にあるムード先行,産業界にあるPR先行という悪弊の結果,人身事故が多発することが心配です.自動運転技術の開発に携わる方々には,ぜひこの本を読んで,技術者としての心構えを学んでいただきたい.朝日新聞社はぜひご協力いただきたい.GOOD!1
また,飛行機の設計に役立ついろいろな原理を,明快に解説している.単なる事故調査や感情的なエッセイではない.著者が亡くなるまえの10年間の努力の結集. (2020/03/09) -
以前、柳田 邦男さんのマッハの恐怖から本書を知り、所有していたのですが、引越し他で行方が分からなくなっており、改めて所有したいと思いリクエストします。GOOD!1
事故当時、父がJALに勤めていた関係で、この年の3件の航空機事故にショックを受けた記憶が鮮明です。
この山名先生の姿勢こそが今現在の航空機事故原因究明のあり方を築いたといっても良いと思います。
中古品もたまにあるのですが、値段も高く、これからの世代への入門所、教科書としてぜひ復刊して頂きたいと思います。 (2015/06/20) -
正義と真理の探究をできる人が技術者として活躍しなければ、日本の社会はどんどんと乱れていくでしょう。本書は、自らの行動でそれを体現した山名先生が、お亡くなりになる前の10年の心血を注いで書かれた本です。GOOD!1
生前、山名先生は、旧日本海軍は航空機の事故があったときには、一旦同型機を全部飛行停止にし、徹底的に調査して解決にあたった。現代の自動車会社は、そのような真摯な態度に欠けるのではないか?ともおっしゃっていました。その後数十年、M自動車工業の社運を傾かせた秘密主義。この「最後の30秒」を社員のだれも読んでいなかったのか?
原発事故の内容を公開せず、暗闇のなかで処理をしている東電や関係者にもぜひ読んでいただきたい。
図表、写真など大変に親切に書かれています。 (2012/09/02) -
柳田邦男著「マッハの恐怖」で知って以来、GOOD!1
是非読んでみたいと長らく思っていました。
読んだ方の読後感を読み、更に其の思いが深くなりました。
この本は、事故調査のバイブルとなる本と思います
是非、復刻してほしいと思います (2011/02/10)
読後レビュー
NEWS
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2021/04/16
『最後の30秒 -羽田沖全日空機墜落事故の調査と研究』が100票に到達しました。 -
2001/10/14
『最後の30秒』(山名 正夫)の復刊リクエスト受付を開始しました。
復刊実現の投票はあなたの投票から。
復刊リクエスト投票であなたの思いを形にしましょう!
ぬ