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著者 | 林のり子 |
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出版社 | 晶文社 |
ジャンル | 文芸書 |
ISBNコード | 9784794959515 9784877586997 |
登録日 | 2010/04/22 |
リクエストNo. | 50188 |
リクエスト内容
【日頃料理をしない人にも読んでもらいたい】
魚が好きだ、といいながら、皮の部分はちょっとネ、という人は結構いる。彼らが残す皮を見るたび、勿体ないなあと思っていた。だから、本屋さんで林のり子『かつおは皮がおいしい パテ屋の店先から』(晶文社)を見つけたときは、大きくうなずいてしまった。
本書は、世田谷でパテ屋を営む著者の、食と食文化に関するエッセイである。大学の建築科を卒業し、建築家として働いていた彼女が「食い気と興味」から始めたパテ作りが、いつのまにか本業になってしまう。
「寿司屋で寿司を食べながらアラの方が気になる因果な性」の彼女は、“猫またぎ人間”と自称する。
普通ならくずとして処理する材料さえ、彼女の手にかかると立派な料理に変身する。それはかつおの皮のたたきだったり、魚のアラのドライカレーだったりする。冷蔵庫の中の残りものだって、干物は焼いてほぐしてチャーハンへ、奈良漬けは白和えへと活用される。それらの工程を“ゆかいなパズル”として、彼女自身が楽しんでいるところがいい。 米食文化や食のスタイルに関しての、理科系出身らしい細かい考察も興味深い。
『かつおは皮がおいしい』
(88'「本の雑誌」書評より)
投票コメント
全1件
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「料理はゆかいなパズルだ」GOOD!1
料理に対する親しみの視線、好奇心や、おいしいヒントがいっぱいのエッセイ集。食育やエコロジー問題が大きく取沙汰される、今こそ多くの人に読んでほしい内容です。差し上げたい人の顔がたくさん浮かぶのに、絶版のため、差し上げられないのが残念です。 (2010/04/22)
読後レビュー
タイトル | 価格 | サイト |
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パテ屋の店先から ーーかつおは皮がおいしい(新装増補版) | 1,870円 | アマゾン |
NEWS
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2010/12/01
食の奥深さを明快に語る名エッセイ集!林のり子『パテ屋の店先から かつおは皮がおいしい』 (1票)復刊決定! -
2010/04/22
『かつおは皮がおいしい—パテ屋の店先から』(林のり子)の復刊リクエスト受付を開始しました。
復刊実現の投票はあなたの投票から。
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uotohito