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著者 | 中村誠太郎 |
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出版社 | 平凡社 |
ジャンル | 専門書 |
ISBNコード | 9784582810660 |
登録日 | 2006/08/03 |
リクエストNo. | 34814 |
リクエスト内容
人は空を見上げた。太陽も月も星も東から西へ没する。天動説の体系が作り上げられ、それは十六世紀まで世界を支配した。やがて、2枚のレンズを組み合わせただけの簡単な装置が驚くべき事実を知らせた。“地球が動いている”星の世界を観ることは近代物理学の始めであった。そしてアインシュタインの語る現在の宇宙とはどんな姿なのであろうか。
物理学者の著者が、宇宙の神秘を解き明かし、現在の物理学の礎を築いた七人の科学者の業績を辿り、人間の宇宙観について考える。また、ドイツ人写真家、エーリッヒ・レッシングが科学者たちの研究の跡を写したカラー写真頁も大変素晴らしく、先人達が宇宙に寄せたロマンを見事にイメージ化したものとなっている。補足写真は佐藤明氏が担当。30年前の書籍ではあるが、宇宙観測史伝として価値が高い。平凡社カラー新書66として1977年出版。144頁、定価は550円。
登録者の評価★★★★★★★★☆☆
【目次】
◇カラー版8頁:宇宙のすがた
■宇宙のすがた
百億光年のかなた 極大と極微 宇宙モデルの歴史 動き出した地球
◇カラー版48頁:星を観た人
■星を観た人
コペルニクス-宇宙学の創始者
ケプラー-惑星の運動法則の発見者
ガリレオ-星に望遠鏡を向けた人
パスカル-物理学と数学を結んだ人
ニュートン-近代物理学の祖
◇カラー版8頁:宇宙歴180億年-現在
■現代の宇宙観を支える2人
マクスウェル-電磁波の予言者
アインシュタイン-時間・空間の概念の革命家
■宇宙歴180億年-現代の宇宙観
一般相対性理論の真価 パルサーとブラックホール アインシュタインの語る宇宙像 進化する宇宙
投票コメント
全1件
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著者がレッシング氏の写真の素晴らしさに触発されて本書の執筆を決意したと述懐されているとおり、写真頁がとにかく素晴らしい。星を見上げる機会の多い夏にぜひ読んで欲しい一冊です。できれば写真製版を向上させていただければ有り難い。GOOD!1
追記:著者の中村誠太郎氏が2007年1月22日に逝去されました。合掌 (2006/08/03)
読後レビュー
NEWS
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2006/08/03
『宇宙を観た人 コペルニクスからアインシュタインまで』(中村誠太郎)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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箱崎 津郎