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著者 | ジャック・デリダ |
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出版社 | 岩波書店 |
ジャンル | 専門書 |
ISBNコード | 9784000026765 9784000265317 |
登録日 | 2006/06/20 |
リクエストNo. | 34301 |
リクエスト内容
20世紀を代表する詩人パウル・ツェラン。彼が残した詩『シボレート』を読解しつつ、翻訳の問題について、一回性と反復性,単一性と多数性について哲学者デリダが辿る思索の軌跡。
投票コメント
全15件
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資本のグローバルな拡大を背景に、国内外を問わず排外主義が激化しているいま、見た目や発音に依拠した差別はどこにでもみられる。「シボレート」という語の発音によって敵を区別しようとしたという旧約聖書の逸話は、単なる神話の閾を越えて、関東大震災における朝鮮人虐殺、沖縄やアイヌ(または東北地方も含めた)での「方言改善運動」、ひいては最近の音声認識によって敵の選別をおこなうAI搭載兵器など、近代以降の政治的文脈においても他者の選別において機能してしまっている。最近のパレスチナ、レバノン、シリア、ヨルダンでのイスラエルの暴走とG7の沈黙を背景に、「シボレート」の思想はいま多くの人に知られるべきであり、また、デリダの没後20周年というこの機会を逃すべきではないと思うので、投票した。 (2024/10/15)GOOD!1
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デリダがツェランをどう読んだか、同じユダヤ系として、ツェランをどう見ていたのか。大変興味深い。ユダヤ、詩、思想は、現代を読み解く上で、キーワードになると思う。現在、この本を読もうとすれば、図書館か、古本しか、手はない。こういう本は、手元に置いて、じっくり繰り返し読みたいものである。復刊を強く希望する。なお、復刊は、文庫で行った方が、入手しやすいし、持ち運びに便利だと思う。 (2009/06/18)GOOD!1
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やはりこれが読めないのはもったいない。手元に置いておきたい。 (2022/11/20)GOOD!0
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ほしい。 (2008/12/24)GOOD!0
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ツェラン論はもっと万人に読まれるべきです。古書価6千円とかはありえん。 (2008/12/24)GOOD!0
読後レビュー
NEWS
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2006/06/20
『シボレート―パウル・ツェランのために(岩波モダンクラシックス)』(ジャック・デリダ)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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