16 票
著者 | 水木しげる |
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出版社 | 朝日ソノラマ |
ジャンル | コミック・漫画 |
ISBNコード | 9784257960102 9784257960126 9784257960140 9784257960195 9784257960201 9784257960232 9784257960270 9784257960294 |
登録日 | 2003/09/14 |
リクエストNo. | 19402 |
リクエスト内容
京極夏彦氏いわく、鬼太郎ものは、「たのしい幼稚園」「小学館の学習雑誌」などの低年齢向け雑誌から「月刊宝石」「小説マガジン」「週刊実話」「DONDON」はては「いんなあとりっぷ」や「丸」にまで掲載され、現在も描き継がれている。単行本も多数出版されているが、決定版と呼べるようなものは出ていない。現在手に入るものは不備も多くコマやネームを落としたり、酷いものはページをそっくり落としたり、無意味な改竄をしたり、紛失部分を描き直したりを繰り返し、志低き人々の手にかかって、見るも無残な惨状となっている。収録順も目茶苦茶で、とてもお薦めできない。
だが、かつて鬼太郎の単行本で唯一、良心的な編集でファンから高評価を得たのが朝日ソノラマのサンワイドコミックス版であります。他社の単行本では初出の表記がないことが多いですが、この版は巻末に初出一覧表がきちんとあります。ついでに言うと他社のものより紙質も良かった。全8巻を復刊し、9巻以降も刊行を継続すれば自動的に「鬼太郎全集」が完成しますが、とりあえず既刊分だけでも復刊してもらいたい。。編集スタッフも入れ替わり、出版事情も変わってきているので、当時と同じスタイルでの刊行は無理かもしれませんが。
講談社のKCスペシャル版「新ゲゲゲの鬼太郎」で実質上の第1話である「幽霊家主」が未収録だったことや、ストーリーのつながりを無視して「スポーツ狂時代」の野球編と相撲編の順序を入れ替えて収録したことに腹を立てている読者は今でも多いのでは?あと、ポプラ社の「鬼太郎国盗り物語」では、ねずみ男がネズミ男と誤植されていました。ちゃんとやろうよ。別巻の「死神大戦記」は別にリクエスト登録されています。
ちなみに本シリーズは1巻から5巻が少年マガジン版、6巻が少年サンデー版と週刊実話版(後期連載分)、7巻がガロに連載の「鬼太郎夜話」、8巻が漫画アクションに連載の「鬼太郎の世界お化け旅行」。1巻の冒頭にはガロに掲載された「鬼太郎の誕生」も収録されていました。
投票コメント
全16件
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朝日ソノラマの漫画単行本はそれというだけで愛好家の飢えを癒すに足る有難いブランドでした。分けても水木しげる作品はココのおかげでどれだけ読むことができたでしょう?その旗頭となる「鬼太郎」の、あの充実した内容だっただけに「もう、世にある鬼太郎はすべてココに収めて欲しい」と思ったのは自分だけではないと思います。なんとか、実現して欲しいものですね。 (2009/06/26)GOOD!1
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テレビ放送40周年で大人・子供向けとして朝と深夜で放映しているGOOD!1
状況にしては、出版物はお粗末すぎる状況では?と思います。
はじめて読んだモノが講談社KCマガジン版で編集に違和感を
覚えてマンガの鬼太郎には×の烙印をしておりましたが、
良心的な編集のモノがあると知りもう1度読んでみたくなりました。 (2008/01/26) -
もういい加減、鬼太郎を全部見せてくれ!! ファンはとにかくそれだけを望んでいます。限定版やら絶版ではなく、安価でいつでも手に入るような決定版が、何故こんな大作家の作品なのに無いのか、不思議で仕方ありません。 (2003/09/26)GOOD!1
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一番読みやすいのはこのサンコミックスワイド版でしょうよ。 (2021/04/28)GOOD!0
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水木しげる作品をもう一度読みたい。 (2007/11/01)GOOD!0
読後レビュー
NEWS
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2003/09/14
『サンワイドコミックス版 ゲゲゲの鬼太郎』(水木しげる)の復刊リクエスト受付を開始しました。
復刊実現の投票はあなたの投票から。
復刊リクエスト投票であなたの思いを形にしましょう!
小々田甲児