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著者 | アーサー・C・クラーク |
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出版社 | 早川書房 |
ジャンル | 文芸書 |
ISBNコード | 9784150107314 9784152020314 |
登録日 | 2003/05/28 |
リクエストNo. | 16923 |
リクエスト内容
インド洋、赤道直下にある美しい島、タプロバニー。
歴史と伝説の息づくこの地に、かつて一人の王が君臨していた。カーリダーサというこの王は、自らの宮殿近くに巨大な噴水を築く。天まで届くかと思われるほど高く水を吹き上げるこの「芸術」を理解した者は、しかし、王自身のほかにはいなかった。
やがてカーリダーサは王位を追われ、敵対者によって、彼の「楽園の泉」は破壊されてしまう。
そして2千年後。この島に、一人の男が訪れた。ヴァニーヴァー・モーガンという名の建築技術者で、彼はかつてない建造物のアイディアを実現するため、ここにきたのだ。
「宇宙エレベーター」。
静止軌道と地上とを結ぶ、全長4万キロの巨塔の建造が実現すれば、宇宙はもっと近い場所になる。
しかし彼の野心の前には、意外なハードルが立ちはだかっていた。建造予定地として最も適切な、タプロバニーの霊峰スリカンダ山頂には、歴史ある寺院が、すでに存在していたのである…
架空の島タプロバニーの伝説の世界と、詳細な「宇宙エレベータ」に関する記述が交錯し、調和し、昇華する、巨匠・クラークの最高傑作です。
投票コメント
全29件
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カーボンナノチューブなど新素材の開発が成功したニュースが増える中、その使い道として最も夢があるのが軌道エレベータだと思います。GOOD!1
静止衛星と地上を結ぶ宇宙エレベータの建設に奮闘する天才技術者が主人公の物語と聞いて、是非読んでみたいと思ってます。 (2006/01/05) -
この作品が書かれた時、著者は病のためGOOD!1
余命幾ばくも無い状況でした。
(後に診断が誤りだったと判明したわけですが)
死にゆく著者が、全てを注ぎ込んだ作品を、もっと
多くの人に読んで欲しいです。「2001年宇宙の旅」が
難解すぎて、クラークを嫌う人も多いですが、この作品は
一読の価値ありです。 (2005/11/23) -
クラークの作品は、幾多と読みましたが、この作品はとりわけ好き。クラーク自身が最高傑作というだけあって魅力的な物語ですが、惜しむらくはあれこれと話題がとんで主題が断片化していること。それでも、主人公の工学者モーガンの性格に強い魅力を感じます。宇宙エレベーター、そんなものが遠い未来に実現するとしたら、その時代に生まれ変わってみたいもの。 (2004/05/31)GOOD!1
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にわかに信じがたいのですが、この本が絶版なのですか?GOOD!1
あららら…クラークものでも傑作と言われているのに…
読みたいと思っていた矢先に絶版、ってショックですよね…
お願いします、ぜひ復刊してください!! (2003/08/26) -
私も、ACクラークの作品の中では「楽園の泉」が一番好きです。仕事上のメールが脱線してSFの話題になって、クラークの作品では「楽園の泉」が最もいいと書いたんですが、メールを受け取った方は読みたくても読めないわけだ。 (2003/06/22)GOOD!1
読後レビュー
NEWS
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2006/02/10
『楽園の泉』販売開始しました! -
2003/05/28
『楽園の泉』(アーサー・C・クラーク)の復刊リクエスト受付を開始しました。
復刊実現の投票はあなたの投票から。
復刊リクエスト投票であなたの思いを形にしましょう!
みらえもん