8 票
著者 | ジクリト・ホイク |
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出版社 | 福武書店 |
ジャンル | 文芸書 |
ISBNコード | 9784828812908 |
登録日 | 2002/06/22 |
リクエストNo. | 10777 |
リクエスト内容
十六歳の少女シェバは、父とカメラマンのジョニーに同行し、未知の部族を求めてアマゾンの奥地へ分け入る。シェバは木彫りのジャガーを買うが、数日後、求める部族の少年マヤクの手の甲にジャガーについていた矢の印と同じ入れ墨を発見する。ジャガーはマヤクの守護霊で、マヤクはシェバたちを部族のもとへ案内することになる。シェバは月の狩人の夢を見る。月の狩人はマヤクで、しかもその姿はルソーの絵にそっくりだった。幻想的雰囲気は、アヤママ鳥の声が聞こえて増々強まっていく。アヤママ鳥が鳴くのは、今度の新月までに一行の誰かが死ぬという予言なのだ。月は日日とかけていく。
一行はマヤクの部落に着く。部族は秘密のべールに包まれていた。マヤクは次第にシェバに心を開き部族の秘密を少しずつ話してくれる。いつしかシェバの心にマヤクへの淡い恋が芽生える。しかし一方で怪しい黒い影や森の魔物を思わせるほえ声など不気味な緊張が高まり、新月の夜、月追いの祭りでアヤママ鳥の予言は真となる。本書はドイツの優れた冒険小説に与えられるフリードリッヒ、ゲルステッカー賞を受賞している。
投票コメント
全8件
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LCCで海外に気軽に行けるようになったり、意識の高い学生が海外に出かけてNPOやNGOに協力するようになりました。そうしたなか、意識していきたい「眼差し」が、この作品には描かれています。また、欧米や先進国にはない死生観、価値観もこの作品を通して知ることができました。GOOD!2
そういった内容を、説教くさくなく、アマゾンの神秘的な雰囲気と「未知の部族を探しに行く」という冒険の旅に乗せて、16歳の少女の目を通して描いているこの作品は、今だからこそ若い人に読んでもらいたいものです。 (2016/04/17) -
心をうたれました。先進国といわれる私達の野蛮さを教えてくれた本です。図書館で借りて一度読んだきりなのに、何年たっても忘れることができません。これから大人になっていくたくさんの人達にも読んでもらいたいです。 (2004/02/06)GOOD!1
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読んでみたい。 (2016/04/19)GOOD!0
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すき (2005/11/25)GOOD!0
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表紙のあの絵が大変ふさわしいと思います。 (2005/05/22)GOOD!0
読後レビュー
NEWS
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2002/06/22
『月の狩人~アマゾンで見た私だけの夢~』(ジクリト・ホイク)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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sayakafelix