かっぺいさんの公開ページ レビュー一覧 公開ページTOPへ レビュー 火の鳥 ミッシング・ピーシズ 《望郷編》 手塚治虫 神様とその信者に感謝 手塚治虫は私にとっても「神」である。そして、その作品の変遷を追求する「ミッシング・ピース」の担当編集者は、「信者」であり「求道者」にほかならない。単なる末端の「読者」である私は、「神」の意思はもちろん、「信者」や「求道者」の考えにも、および着くことは出来ない。でも、この労作を手にし、読むことによって、「読者」としての喜びを感じるのだった。感謝。(2025/03/26) 手塚治虫ディスカバリー・コレクション 手塚治虫 あぁ「ワンサくん」 単行本などに未発表のカラー作品の復刻だけでも貴重なのだが、気になったのは、「ワンサくん」。銀行とのタイアップ作品で、道徳的な内容だとばかり思っていたが、ハードな内容に驚いた。今さらながら、未完なのが残念。(2025/02/25) ブラック・ジャック ヒストリカル・カラー・ピーシズ 手塚治虫 所有できている優越感 立東舎の復刻シリーズの中でも、「MISSING PIECES」は、手塚ならではの特異な作品集なのだが、さらにブラック・ジャックのカラー作品だけの逸品なので、良し悪しよりも、よくぞ、こんな編集をしてくれたという、所有できている優越感だけで満足。(2024/12/04) ふたりのブラック・ジャック マンガ&アニメ絵コンテ・競演集 手塚治虫+出崎統 粋な構成の貴重な資料 手塚治虫と出崎統の「ふたりのオサム」と「ふたりの黒い医者」にスポットを当てた、しゃれたタイトルの「ふたりのブラック.ジャック」。実際には、半分以上が出崎の「絵コンテ」なのだが、マンガや他の記事も貴重で、マニアとしては購入するしかない逸品。(2024/11/12) 三つ目がとおる ミッシング・ピーシズ 手塚治虫 手塚ならでは 「ブラック・ジャック」に次ぐ「ミッシング・ピーシズ」であるが、作品ごとに、こんな企画が可能なのも、神様手塚ならではだろう。「文福登場」には、もう少し別の未発表原稿があるのかと期待したが文庫版と同様だった。はたして、次の「ミッシング・ピーシズ」はあるのか。(2024/08/07) 火の鳥 いのちの物語 手塚治虫 原著 / 鈴木まもる 著・文・イラスト 初の絵本化 「火の鳥」初の絵本化ということで、自分の手塚コレクションに欠かせないと思って購入したのだが、どうしても、手塚本人作の絵本と比較してしまう。絵本としては満足。(2024/05/26) きりひと讃歌 オリジナル版 手塚治虫 ブラック・ジャックの呼び水 ビッグコミック連載当時、私はまだ中学3年生で、読めるはずもなかった。大都社版などで読んで感動し、大傑作だと思った。今にして思えば、この作品には、「ブラック・ジャック」の原型が詰め込まれていたのだと思うのだった。(2024/05/08) 創世日記 <藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス 愛蔵版 10> 藤子・F・不二雄 藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス 愛蔵版 10 最終巻は「絶滅の島」が、お気に入りだ。今回の愛蔵版の出来には文句のつけどころがなく、購入したことを悔いてはいない。しかし、今後も続くであろう、藤子・F・不二雄作品の豪華本企画には、着いて行けるか不安が大きい。ともあれ、資料としても貴重なこの全集には満足している。(2024/04/08) 宇宙船製造法 <藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス 愛蔵版 9> 藤子・F・不二雄 藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス 愛蔵版 9 この巻は、やはり表題作の「宇宙船製造法」が秀逸。この愛蔵版も次の10巻が最終巻となる。そして、今、NHKで「藤子・F・不二雄SF短編ドラマ シーズン2」が始まり、この原作を読み返しては楽しんでいる。その意味でも、購入した甲斐はあったと思うのだった。(2024/04/08) 流血鬼 <藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス 愛蔵版 8> 藤子・F・不二雄 藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス 愛蔵版 8 この巻の表題である「流血鬼」をはじめ、傑作ぞろいだが、「未来ドロボウ」と「宇宙人」も好きな作品だった。藤子・F作品では、「ドラえもん」の「しずかちゃん」のように女の子が魅力的なのだが、この巻でも、ほぼ全作にカワイイ女の子が登場し楽しめた。(2024/04/07) ポストの中の明日 <藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス 愛蔵版 7> 藤子・F・不二雄 藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス 愛蔵版 7 この7巻目から、少年誌掲載の作品となる。大人向け作品が劣るということではないのだが、やはり少年誌の方が、生き生きとした作品が多いように思ってしまうのは、私だけではないだろう。この巻で一番好きだったのは、「みどりの守り神」で、最後の「鳥が!!」のセリフが素晴らしい。(2024/04/07) 異人アンドロ氏 <藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス 愛蔵版 6> 藤子・F・不二雄 藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス 愛蔵版 6 今号の付録小冊子は「SF短編資料集成➂ 全掲載誌表紙&全単行本カバー集」ということで、もちろん、ほとんどがカラーの貴重な豪華版でお宝。古い作品は、「藤子不二雄」名義でもあり、これも貴重だ。この号のお気に入りは、オチが秀逸な「倍速」。(2024/04/05) 夢カメラ <藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス 愛蔵版 5> 藤子・F・不二雄 藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス 愛蔵版 5 今号の付録小冊子は、「SF短編資料集成➁ 全予告カット&予告ページ集」で、当時の雑誌広告が懐かしく、ここでしか見られない、本当に貴重な1冊だった。本編の「カメラシリーズ」は、名作ぞろいなのだが、ほのぼのとした「同録スチール」が良かった。(2024/04/04) パラレル同窓会 <藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス 愛蔵版 4> 藤子・F・不二雄 藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス 愛蔵版 4 今号の付録は「SF短編資料集成① 拾遺扉絵集」で、全集では使っていない扉絵などが、掲載誌大でカラーで見られるのだから、これはうれしい。掲載作品では「超兵器ガ壱號」の皮肉な結末が笑えた。(2024/03/29) カンビュセスの籤 <藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス 愛蔵版 3> 藤子・F・不二雄 藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス 愛蔵版 3 読後レビューが、ほとんど無いということは、愛蔵版の購入者が少ないということなのだろうか。意地でも全巻のレビューを書こうと思う。この巻の異色作は、原作だけで画は別の作家という「宇宙人レポートサンプルAとB」だろう。好きなのは「ウルトラ・スーパー・デラックスマン」で、小池さんがいい味を出していた。(2024/03/22) ノスタル爺 <藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス 愛蔵版 2> 藤子・F・不二雄 藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス 愛蔵版 2 一括送付で購入したので、注文から、ほぼ1年かかって、やっと全巻を入手できた。改めて読み直してみて、秀作ぞろいではあるが、何作か、オチが弱いのもあることに気が付いた。この巻の「定年退食」は、自分の年齢に重ねて身につまされる傑作だった。(2024/03/21) ミノタウロスの皿 <藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス 愛蔵版 1> 藤子・F・不二雄 藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス 愛蔵版 1 豪華本だとは、わかっていたが、手にしてみて、これほどだとは思わなかった。「別冊」や「あとがき」なども、値段だけのことはある。この巻では、やはり「ミノタウロスの皿」が一番の傑作。(2024/03/21) あしたのお嬢 ~あしたのジョー 聖地巡り~ 山田一喜 著 / 講談社 編 頑張ったトリビュート作品 「あしたのジョー」信者ならば、買わずにはいられない「聖地巡り本」。なかなか頑張って作りこんであり、好感がもてた。永遠の名作の証だろう。これほどの名作の、伝説のラストシーンを無神経にもCMにつかい、なんの反省もしなかった自動車メーカーが、今、苦境に立っているのも、因果応報というものではないだろうか。(2024/01/11) 藤子・F・不二雄ワールド まんが傑作選 F The BEST 藤子・F・不二雄 なんら新し味なし まぁ、藤子・F・不二雄先生生誕90周年だということなのだろうが、ダイジェスト作品ばかりで、なんら新し味は無い。「藤子・F・不二雄大全集」を刊行し終えた小学館のF先生企画も、そろそろ限界か。(2024/01/08) 藤子不二雄AメモリアルBOX【ベスト&未収録コレクション】 藤子不二雄A A先生、ありがとう 「ベストコレクション」では、ダイジェストの書く作品についての、A先生自身の解説が貴重だった。「わかとの」も読みたかったが、デジタルで我慢するか。「未収録」は、どの作品も本当に貴重でうれしかったが、中でも「パーマンの日々」は涙モノ。好企画の文字通りの永久保存版、A先生、ありがとう。(2024/01/08) 手塚治虫大人漫画大全 手塚治虫 意地の購入 本書が、手塚作品の「貴重な資料」であることは、企画・編集の濱田高志氏の「解題」を読むことで、改めて深く認識できた。手塚治虫自身の手書き文字フキダシセリフ、未収録作品等、高額ではあったが、コレクターの意地で購入して良かったと思う。「大人」というより「高齢者」になってしまった私には、小さい文字が読みにくかったのは皮肉だった。(2024/01/08) 手塚治虫語辞典 豊富な原画と470項目で読み解く手塚ワールドの真髄 竹内オサム 作者の喜びが伝わる 「辞典」という名なのだが、これは手塚治虫に関する一級のエッセイだ。著者である竹内オサム氏が、いかにも、楽しそうに、書いて、うれしそうに編集していると、私は感じる。じっくり、読ませていただきます。(2023/12/12) ブラック・ジャック ミッシング・ピーシズ 手塚治虫 改めての天才 私のようなマニアックなファンにとっては、買わずにはいられない逸品。手塚作品のファンでも、「それがどーした」といってしまうような、ささいなページやコマの違いなので、喜んでいるのは自分だけなのかもしれない。没後すでに34年というのに、晩年の代表作となった「ブラック・ジャック」は、AI新作が出来たり、復刻本が出版されたりと、消え去るどころか、評価は高まる一方だ。日本に、これだけ広く高く評価され続けている作家がいるだろうか。国民栄誉賞は存命じゃないので無理だとしても、日本の宝であり、今も、この人気の天才を、もっと大事にすべきではないだろうか。(2023/12/03) ビッグX 《オリジナル版》 5 手塚治虫 あぁ、BIGX その5 ハンス・エンゲルとか、ゴースト中尉など、やたら屈折した登場人物が多く、主人公の昭でさえ、あんな両親から、よくもちゃんと育ったものだと思ってしまう。これは、手塚作品の中でも、重くて暗い名作なのかもしれない。(2023/11/27) ビッグX 《オリジナル版》 4 手塚治虫 あぁ、BIGX その4 そもそも、「ナチス」や「ヒットラー」を児童マンガに描くことさえ、今のコンプライアンスでは考えられない。その芋でも、第二次世界大戦で生まれた設定のBIGXは、稀有な作品なのかもしれない。(2023/11/27) ビッグX 《オリジナル版》 3 手塚治虫 あぁ、BIGX その3 それにしても、この物語は型破りで重い。主人公の朝雲昭の父は、マッドサイエンス的な学者で亡くなり、母に至っては、スパイとして偽装結婚していたというのだから、衝撃的だ。ある意味、一番の問題作なのかもしれない。(2023/11/27) ビッグX 《オリジナル版》 2 手塚治虫 あぁ、BIGX その2 今号の巻末の「イマイのBIGX」には、泣かされた。私も購入し、父親に手伝ってもらって、なんとか組み立てたのだが、ちゃんと動いたのは一瞬だけで、とうとう、ちゃんと歩くというか、動くことはなかった。今でも悔しい。(2023/11/27) ビッグX 《オリジナル版》 1 手塚治虫 あぁ、BIGX その1 全5巻になったのは、別冊付録のそのままの掲載というのがあったからだと納得した。今や別冊付録を知る、数少ない世代となった私たちにとっては、懐かしく読ませていただいた。(2023/11/27) 完全変形ドラえもん 2冊の小冊子 変身するフィギュアには、作品的にも必然性はなく、あまり魅力もなく、それだけなら購入しなかった。しかし、2冊の小冊子を目当てに購入したところ、これが、なかなかの力作で、満足な内容であり、コレクターとしては必須のアイテムだった。(2023/07/09) 魔法屋敷 手塚治虫 これぞ復刻本 なんとか、初版出版当時に近づけようと、紙質なども気を使っている姿勢がうれしい。藤子不二雄A先生旧蔵の未発表原稿についても、よくぞ収録してくれたと感謝しかない。(2023/03/01) 前へ 1 2 3 次へ
レビュー
火の鳥 ミッシング・ピーシズ 《望郷編》
手塚治虫
神様とその信者に感謝
手塚治虫は私にとっても「神」である。そして、その作品の変遷を追求する「ミッシング・ピース」の担当編集者は、「信者」であり「求道者」にほかならない。単なる末端の「読者」である私は、「神」の意思はもちろん、「信者」や「求道者」の考えにも、および着くことは出来ない。でも、この労作を手にし、読むことによって、「読者」としての喜びを感じるのだった。感謝。(2025/03/26)
手塚治虫ディスカバリー・コレクション
手塚治虫
あぁ「ワンサくん」
単行本などに未発表のカラー作品の復刻だけでも貴重なのだが、気になったのは、「ワンサくん」。銀行とのタイアップ作品で、道徳的な内容だとばかり思っていたが、ハードな内容に驚いた。今さらながら、未完なのが残念。(2025/02/25)
ブラック・ジャック ヒストリカル・カラー・ピーシズ
手塚治虫
所有できている優越感
立東舎の復刻シリーズの中でも、「MISSING PIECES」は、手塚ならではの特異な作品集なのだが、さらにブラック・ジャックのカラー作品だけの逸品なので、良し悪しよりも、よくぞ、こんな編集をしてくれたという、所有できている優越感だけで満足。(2024/12/04)
ふたりのブラック・ジャック マンガ&アニメ絵コンテ・競演集
手塚治虫+出崎統
粋な構成の貴重な資料
手塚治虫と出崎統の「ふたりのオサム」と「ふたりの黒い医者」にスポットを当てた、しゃれたタイトルの「ふたりのブラック.ジャック」。実際には、半分以上が出崎の「絵コンテ」なのだが、マンガや他の記事も貴重で、マニアとしては購入するしかない逸品。(2024/11/12)
三つ目がとおる ミッシング・ピーシズ
手塚治虫
手塚ならでは
「ブラック・ジャック」に次ぐ「ミッシング・ピーシズ」であるが、作品ごとに、こんな企画が可能なのも、神様手塚ならではだろう。「文福登場」には、もう少し別の未発表原稿があるのかと期待したが文庫版と同様だった。はたして、次の「ミッシング・ピーシズ」はあるのか。(2024/08/07)
火の鳥 いのちの物語
手塚治虫 原著 / 鈴木まもる 著・文・イラスト
初の絵本化
「火の鳥」初の絵本化ということで、自分の手塚コレクションに欠かせないと思って購入したのだが、どうしても、手塚本人作の絵本と比較してしまう。絵本としては満足。(2024/05/26)
きりひと讃歌 オリジナル版
手塚治虫
ブラック・ジャックの呼び水
ビッグコミック連載当時、私はまだ中学3年生で、読めるはずもなかった。大都社版などで読んで感動し、大傑作だと思った。今にして思えば、この作品には、「ブラック・ジャック」の原型が詰め込まれていたのだと思うのだった。(2024/05/08)
創世日記 <藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス 愛蔵版 10>
藤子・F・不二雄
藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス 愛蔵版 10
最終巻は「絶滅の島」が、お気に入りだ。今回の愛蔵版の出来には文句のつけどころがなく、購入したことを悔いてはいない。しかし、今後も続くであろう、藤子・F・不二雄作品の豪華本企画には、着いて行けるか不安が大きい。ともあれ、資料としても貴重なこの全集には満足している。(2024/04/08)
宇宙船製造法 <藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス 愛蔵版 9>
藤子・F・不二雄
藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス 愛蔵版 9
この巻は、やはり表題作の「宇宙船製造法」が秀逸。この愛蔵版も次の10巻が最終巻となる。そして、今、NHKで「藤子・F・不二雄SF短編ドラマ シーズン2」が始まり、この原作を読み返しては楽しんでいる。その意味でも、購入した甲斐はあったと思うのだった。(2024/04/08)
流血鬼 <藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス 愛蔵版 8>
藤子・F・不二雄
藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス 愛蔵版 8
この巻の表題である「流血鬼」をはじめ、傑作ぞろいだが、「未来ドロボウ」と「宇宙人」も好きな作品だった。藤子・F作品では、「ドラえもん」の「しずかちゃん」のように女の子が魅力的なのだが、この巻でも、ほぼ全作にカワイイ女の子が登場し楽しめた。(2024/04/07)
ポストの中の明日 <藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス 愛蔵版 7>
藤子・F・不二雄
藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス 愛蔵版 7
この7巻目から、少年誌掲載の作品となる。大人向け作品が劣るということではないのだが、やはり少年誌の方が、生き生きとした作品が多いように思ってしまうのは、私だけではないだろう。この巻で一番好きだったのは、「みどりの守り神」で、最後の「鳥が!!」のセリフが素晴らしい。(2024/04/07)
異人アンドロ氏 <藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス 愛蔵版 6>
藤子・F・不二雄
藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス 愛蔵版 6
今号の付録小冊子は「SF短編資料集成➂ 全掲載誌表紙&全単行本カバー集」ということで、もちろん、ほとんどがカラーの貴重な豪華版でお宝。古い作品は、「藤子不二雄」名義でもあり、これも貴重だ。この号のお気に入りは、オチが秀逸な「倍速」。(2024/04/05)
夢カメラ <藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス 愛蔵版 5>
藤子・F・不二雄
藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス 愛蔵版 5
今号の付録小冊子は、「SF短編資料集成➁ 全予告カット&予告ページ集」で、当時の雑誌広告が懐かしく、ここでしか見られない、本当に貴重な1冊だった。本編の「カメラシリーズ」は、名作ぞろいなのだが、ほのぼのとした「同録スチール」が良かった。(2024/04/04)
パラレル同窓会 <藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス 愛蔵版 4>
藤子・F・不二雄
藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス 愛蔵版 4
今号の付録は「SF短編資料集成① 拾遺扉絵集」で、全集では使っていない扉絵などが、掲載誌大でカラーで見られるのだから、これはうれしい。掲載作品では「超兵器ガ壱號」の皮肉な結末が笑えた。(2024/03/29)
カンビュセスの籤 <藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス 愛蔵版 3>
藤子・F・不二雄
藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス 愛蔵版 3
読後レビューが、ほとんど無いということは、愛蔵版の購入者が少ないということなのだろうか。意地でも全巻のレビューを書こうと思う。この巻の異色作は、原作だけで画は別の作家という「宇宙人レポートサンプルAとB」だろう。好きなのは「ウルトラ・スーパー・デラックスマン」で、小池さんがいい味を出していた。(2024/03/22)
ノスタル爺 <藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス 愛蔵版 2>
藤子・F・不二雄
藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス 愛蔵版 2
一括送付で購入したので、注文から、ほぼ1年かかって、やっと全巻を入手できた。改めて読み直してみて、秀作ぞろいではあるが、何作か、オチが弱いのもあることに気が付いた。この巻の「定年退食」は、自分の年齢に重ねて身につまされる傑作だった。(2024/03/21)
ミノタウロスの皿 <藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス 愛蔵版 1>
藤子・F・不二雄
藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス 愛蔵版 1
豪華本だとは、わかっていたが、手にしてみて、これほどだとは思わなかった。「別冊」や「あとがき」なども、値段だけのことはある。この巻では、やはり「ミノタウロスの皿」が一番の傑作。(2024/03/21)
あしたのお嬢 ~あしたのジョー 聖地巡り~
山田一喜 著 / 講談社 編
頑張ったトリビュート作品
「あしたのジョー」信者ならば、買わずにはいられない「聖地巡り本」。なかなか頑張って作りこんであり、好感がもてた。永遠の名作の証だろう。これほどの名作の、伝説のラストシーンを無神経にもCMにつかい、なんの反省もしなかった自動車メーカーが、今、苦境に立っているのも、因果応報というものではないだろうか。(2024/01/11)
藤子・F・不二雄ワールド まんが傑作選 F The BEST
藤子・F・不二雄
なんら新し味なし
まぁ、藤子・F・不二雄先生生誕90周年だということなのだろうが、ダイジェスト作品ばかりで、なんら新し味は無い。「藤子・F・不二雄大全集」を刊行し終えた小学館のF先生企画も、そろそろ限界か。(2024/01/08)
藤子不二雄AメモリアルBOX【ベスト&未収録コレクション】
藤子不二雄A
A先生、ありがとう
「ベストコレクション」では、ダイジェストの書く作品についての、A先生自身の解説が貴重だった。「わかとの」も読みたかったが、デジタルで我慢するか。「未収録」は、どの作品も本当に貴重でうれしかったが、中でも「パーマンの日々」は涙モノ。好企画の文字通りの永久保存版、A先生、ありがとう。(2024/01/08)
手塚治虫大人漫画大全
手塚治虫
意地の購入
本書が、手塚作品の「貴重な資料」であることは、企画・編集の濱田高志氏の「解題」を読むことで、改めて深く認識できた。手塚治虫自身の手書き文字フキダシセリフ、未収録作品等、高額ではあったが、コレクターの意地で購入して良かったと思う。「大人」というより「高齢者」になってしまった私には、小さい文字が読みにくかったのは皮肉だった。(2024/01/08)
手塚治虫語辞典 豊富な原画と470項目で読み解く手塚ワールドの真髄
竹内オサム
作者の喜びが伝わる
「辞典」という名なのだが、これは手塚治虫に関する一級のエッセイだ。著者である竹内オサム氏が、いかにも、楽しそうに、書いて、うれしそうに編集していると、私は感じる。じっくり、読ませていただきます。(2023/12/12)
ブラック・ジャック ミッシング・ピーシズ
手塚治虫
改めての天才
私のようなマニアックなファンにとっては、買わずにはいられない逸品。手塚作品のファンでも、「それがどーした」といってしまうような、ささいなページやコマの違いなので、喜んでいるのは自分だけなのかもしれない。没後すでに34年というのに、晩年の代表作となった「ブラック・ジャック」は、AI新作が出来たり、復刻本が出版されたりと、消え去るどころか、評価は高まる一方だ。日本に、これだけ広く高く評価され続けている作家がいるだろうか。国民栄誉賞は存命じゃないので無理だとしても、日本の宝であり、今も、この人気の天才を、もっと大事にすべきではないだろうか。(2023/12/03)
ビッグX 《オリジナル版》 5
手塚治虫
あぁ、BIGX その5
ハンス・エンゲルとか、ゴースト中尉など、やたら屈折した登場人物が多く、主人公の昭でさえ、あんな両親から、よくもちゃんと育ったものだと思ってしまう。これは、手塚作品の中でも、重くて暗い名作なのかもしれない。(2023/11/27)
ビッグX 《オリジナル版》 4
手塚治虫
あぁ、BIGX その4
そもそも、「ナチス」や「ヒットラー」を児童マンガに描くことさえ、今のコンプライアンスでは考えられない。その芋でも、第二次世界大戦で生まれた設定のBIGXは、稀有な作品なのかもしれない。(2023/11/27)
ビッグX 《オリジナル版》 3
手塚治虫
あぁ、BIGX その3
それにしても、この物語は型破りで重い。主人公の朝雲昭の父は、マッドサイエンス的な学者で亡くなり、母に至っては、スパイとして偽装結婚していたというのだから、衝撃的だ。ある意味、一番の問題作なのかもしれない。(2023/11/27)
ビッグX 《オリジナル版》 2
手塚治虫
あぁ、BIGX その2
今号の巻末の「イマイのBIGX」には、泣かされた。私も購入し、父親に手伝ってもらって、なんとか組み立てたのだが、ちゃんと動いたのは一瞬だけで、とうとう、ちゃんと歩くというか、動くことはなかった。今でも悔しい。(2023/11/27)
ビッグX 《オリジナル版》 1
手塚治虫
あぁ、BIGX その1
全5巻になったのは、別冊付録のそのままの掲載というのがあったからだと納得した。今や別冊付録を知る、数少ない世代となった私たちにとっては、懐かしく読ませていただいた。(2023/11/27)
完全変形ドラえもん
2冊の小冊子
変身するフィギュアには、作品的にも必然性はなく、あまり魅力もなく、それだけなら購入しなかった。しかし、2冊の小冊子を目当てに購入したところ、これが、なかなかの力作で、満足な内容であり、コレクターとしては必須のアイテムだった。(2023/07/09)
魔法屋敷
手塚治虫
これぞ復刻本
なんとか、初版出版当時に近づけようと、紙質なども気を使っている姿勢がうれしい。藤子不二雄A先生旧蔵の未発表原稿についても、よくぞ収録してくれたと感謝しかない。(2023/03/01)