conatusさんの公開ページ 復刊投票コメント一覧
復刊リクエスト投票
カラーム、ファラシーファ(ギリシャ由来の哲学)のみならず十二イマーム派、イスマーイール派、自然学、スーフィズム、照明学派をとりあげ、クルアーンから“アヴェロイズム”までを網羅。実証的歴史記述と思想的奥行きを高次元で両立する、恐るべき哲学史。古典テクストを読まずにかなりの勘どころが分かってしまうのが、教育上の「欠点」か。
2005/08/31
この訳を子供時代夢中で読んだ。「最も翻訳されたフランス語作
家」大デュマは、母がアフリカ系で差別に苦しんだ。2002年、よ
うやくパンテオンに祀られ、本国でも再評価が進んでいるらし
い。大勢のライターを雇った工房型創作家の第一号。シェイクス
ピア、シラーなどからの多くの引用とならび、独自の名セリフも
多い。じつはこなれた日本語だけでなく、新庄訳はこうした筆の
変化や絢爛豪華さをちゃんと訳してます。
2003/07/24
何も知らずにユダヤ教とイスラームを見下すキリスト教神学に、
猛然と反抗したレッシングだが、教会のさしがねで神学的著作は
次つぎに発禁とされた。そこで彼はモーゼス・メンデルスゾーン
をモデルにするとも言われるナータンを主人公に戯曲を書いた。
啓蒙期ドイツの金字塔であるとともに、なかなかの活劇。『筑摩
世界文學大系』(1965)に浅井真男訳 、『レッシング名作集』
(白水社1972) に浜川祥枝訳があるが、いずれも再版は無理でしょ
う。大庭米治訳(岩波文庫77-78)は、旧仮名旧漢字の名調子で作
品中の時代にふさわしい味がある。このまま出す度胸がいまの岩
波にあるかは見もの。大庭訳では「賢者」です。
2003/04/24
何も知らずにユダヤ教とイスラームを見下すキリスト教神学に、
猛然と反抗したレッシングだが、教会のさしがねで神学的著作は
次つぎに発禁とされた。そこで彼はモーゼス・メンデルスゾーン
をモデルにするとも言われるナータンを主人公に戯曲を書いた。
啓蒙期ドイツの金字塔であるとともに、なかなかの活劇。『筑摩
世界文學大系』(1965)に浅井真男訳 、『レッシング名作集』
(白水社1972) に浜川祥枝訳があるが、いずれも再版は無理でしょ
う。大庭米治訳(岩波文庫77-78)は、旧仮名旧漢字の名調子で作
品中の時代にふさわしい味がある。このまま出す度胸がいまの岩
波にあるかは見もの。大庭訳では「賢者」です。
2003/04/24
近代の自然主義的宗教批判は、「目的(最終帰着点)をもった歴
史」への批判だったのに、その主流はいつのまにか“預言”的な
歴史主義になります。その「いつのまにか」は、ヘーゲル“神
学”から人間の「類的本質」というアイディアが精製された瞬間
であって、その瞬間はこの本にあります。日本が「批判なき宗教
ギライ」をのりこえるには、ちゃんと消化したい本なのに. . .
2003/04/09
ユダヤ史はオピニオン化されがちで、本書のようなふつうに実証
的な歴史記述がそもそも珍しい。とくに日本語で読めるものはこ
れだけであり、版元解散による絶版は残念である。分冊であり大
学の教科書として使いやすく、宗教学、ディアスポラ研究など非
歴史学的需要も大きい。文庫化してほしい。
2003/03/16
ヒトラーの御用法学者とされるシュミットだが、ナチスの没知性
的政治性には批判的であり、「エセ民族社会主義者」と忠誠を疑
われていた。まさに本書は、この「SSとの綱渡り」からシュミッ
トが距離をとりはじめていたビミョーな時期の著作。原題は
「ホッブズの国家理論におけるリヴァイアサン:政治的象徴の意
味と失墜」。最近英訳が出たけど、どうせ訳なら長尾訳だ!
2003/03/04
西洋(中心の)中世哲学にはじめて完結した現代的大局観を与え
た大著。その後の中世哲学史の通説は、ジルソンの図式をどこま
で受けいれるかの様ざまなヴァリアントとも言えます。アラン・
ドリベラの本格的な「反論」が邦訳されたところで、ぜひ復刊し
てほしいです。
2002/12/02
最晩年の未完の著作だが、予備知識なくとも読める。
なおかつ、ここ一世代ほどで劇的に研究がすすみ、
初期近代政治思想家のあいだで飛び抜けた
スピノザの自律系的社会観が理解されはじめた。
哲学のシンドイ社会科学系の学生さんに奨められるし、
セミナーなどでも取りあげやすいと思うんですが . . .
2002/11/29
原著82年刊。あたらしい史料研究にもとづき、人名索引も充実。
じつはこの他、サヴォナローラの和訳が出てます。
須藤祐孝訳、『ルネサンス・フィレンツェ統治論』
無限社1998年刊、3,800円です。
版元(0564-24-7821)直接注文で入手可能。
http://members.tripod.co.jp/mugensha/indexr.htm
2001/11/02