conatusさんの公開ページ 復刊投票コメント一覧 公開ページTOPへ 復刊リクエスト投票 イスラーム哲学史 【著者】アンリ・コルバン カラーム、ファラシーファ(ギリシャ由来の哲学)のみならず十二イマーム派、イスマーイール派、自然学、スーフィズム、照明学派をとりあげ、クルアーンから“アヴェロイズム”までを網羅。実証的歴史記述と思想的奥行きを高次元で両立する、恐るべき哲学史。古典テクストを読まずにかなりの勘どころが分かってしまうのが、教育上の「欠点」か。(2005/08/31) 人知原理論 【著者】バークリ 長く再刊されていないので、主要大学図書館でも入れてないところが珍しくありません。単発でも出せば需要はあるはずなのに、もったいない。(2003/07/25) リヴァイアサン 【著者】ホッブズ 徹底的な本文批評にもとづく邦訳。決定版です。(2003/07/25) モンテ・クリスト伯 【著者】アレクサンドル・デュマ この訳を子供時代夢中で読んだ。「最も翻訳されたフランス語作家」大デュマは、母がアフリカ系で差別に苦しんだ。2002年、ようやくパンテオンに祀られ、本国でも再評価が進んでいるらしい。大勢のライターを雇った工房型創作家の第一号。シェイクスピア、シラーなどからの多くの引用とならび、独自の名セリフも多い。じつはこなれた日本語だけでなく、新庄訳はこうした筆の変化や絢爛豪華さをちゃんと訳してます。(2003/07/24) シャーマニズムの世界 【著者】佐々木宏幹 国内や東南アジアのフィールドワークにもとづく概説。厳密かつカラフルなシャーマンの概念がわかり、実地調査型宗教学の底力を感じます。(2003/04/25) 賢人ナータン (賢者ナータン) 【著者】レッシング 何も知らずにユダヤ教とイスラームを見下すキリスト教神学に、猛然と反抗したレッシングだが、教会のさしがねで神学的著作は次つぎに発禁とされた。そこで彼はモーゼス・メンデルスゾーンをモデルにするとも言われるナータンを主人公に戯曲を書いた。啓蒙期ドイツの金字塔であるとともに、なかなかの活劇。『筑摩世界文學大系』(1965)に浅井真男訳 、『レッシング名作集』(白水社1972) に浜川祥枝訳があるが、いずれも再版は無理でしょう。大庭米治訳(岩波文庫77-78)は、旧仮名旧漢字の名調子で作品中の時代にふさわしい味がある。このまま出す度胸がいまの岩波にあるかは見もの。大庭訳では「賢者」です。(2003/04/24) イスラーム法学 【著者】木場公男 法ぬきで理解されたイスラームは、夢想です。イスラーム世界のこれからも、法理論の発展にかかっているとと思います。(2003/04/17) キリスト教の本質 上・下 【著者】フォイエルバッハ 著 / 船山信一 訳 近代の自然主義的宗教批判は、「目的(最終帰着点)をもった歴史」への批判だったのに、その主流はいつのまにか“預言”的な歴史主義になります。その「いつのまにか」は、ヘーゲル“神学”から人間の「類的本質」というアイディアが精製された瞬間であって、その瞬間はこの本にあります。日本が「批判なき宗教ギライ」をのりこえるには、ちゃんと消化したい本なのに. . .(2003/04/09) マヌ法典 サンスクリット原典全訳 【著者】渡瀬信之 「サンスクリット原典全訳」と謳えるのはやはりすごい。たしかに括弧書きのめだつ、そういう雰囲気の訳文です。訳者の論文も読んだことがあるが、文献学者であるだけでなく思想家だと思います。(2003/03/17) ユダヤ民族史・全6巻 【著者】アブラハム・マラマット、ハイム・タドモールほか(石田友雄訳) ユダヤ史はオピニオン化されがちで、本書のようなふつうに実証的な歴史記述がそもそも珍しい。とくに日本語で読めるものはこれだけであり、版元解散による絶版は残念である。分冊であり大学の教科書として使いやすく、宗教学、ディアスポラ研究など非歴史学的需要も大きい。文庫化してほしい。(2003/03/16) リヴァイアサン : 近代国家の生成と挫折 【著者】カール・シュミット著 ; 長尾竜一訳 ヒトラーの御用法学者とされるシュミットだが、ナチスの没知性的政治性には批判的であり、「エセ民族社会主義者」と忠誠を疑われていた。まさに本書は、この「SSとの綱渡り」からシュミットが距離をとりはじめていたビミョーな時期の著作。原題は「ホッブズの国家理論におけるリヴァイアサン:政治的象徴の意味と失墜」。最近英訳が出たけど、どうせ訳なら長尾訳だ!(2003/03/04) 中世哲学史 【著者】ジルソン 渡辺秀 訳 西洋(中心の)中世哲学にはじめて完結した現代的大局観を与えた大著。その後の中世哲学史の通説は、ジルソンの図式をどこまで受けいれるかの様ざまなヴァリアントとも言えます。アラン・ドリベラの本格的な「反論」が邦訳されたところで、ぜひ復刊してほしいです。(2002/12/02) 国家論 【著者】スピノザ 最晩年の未完の著作だが、予備知識なくとも読める。なおかつ、ここ一世代ほどで劇的に研究がすすみ、初期近代政治思想家のあいだで飛び抜けたスピノザの自律系的社会観が理解されはじめた。哲学のシンドイ社会科学系の学生さんに奨められるし、セミナーなどでも取りあげやすいと思うんですが . . .(2002/11/29) 知性改善論 【著者】スピノザ ついにこれまで版を切らすのでしょうか。『エティカ』も風前のともしびか?(2002/11/29) スターリン・ジョーク 【著者】平井 吉夫 ひとさまに貸せるよう2冊もっていましたが、両方紛失。政治・思想・歴史・文芸理論などで講壇に立つ方には、学生の眠気覚ましの宝庫だと思います。ロシア・東欧の知識人の抑圧されたエネルギーにみなさんも感動しましょう。(2002/11/14) パルチザンの理論 【著者】シュミット シュミット思想の複雑な陰影がうかがえる書物です(2001/12/19) 千年王国的民衆運動の研究 【著者】鈴木中正 宗教運動のある程度普遍的な類型として千年王国論をとらえる視点がおもしろい。読んでみたい。(2001/12/19) ローマ人の国家と国家思想 【著者】エルンスト・マイヤー(鈴木一州訳) ローマ法継受とストア的政治エートスで、ローマの国家思想は今日まで生きています。自分たちの政治的起源を知ることのできる本です。(2001/11/02) サヴォナローラ 【著者】Gualazzi,Enzo 原著82年刊。あたらしい史料研究にもとづき、人名索引も充実。じつはこの他、サヴォナローラの和訳が出てます。須藤祐孝訳、『ルネサンス・フィレンツェ統治論』無限社1998年刊、3,800円です。版元(0564-24-7821)直接注文で入手可能。http://members.tripod.co.jp/mugensha/indexr.htm(2001/11/02) アラビア人文学 【著者】ハミルトン.A.R.ギブ著/井筒豊子 訳 概説が必ずしも多くない分野の、文献学が楽観的だった時代の書物だから。(2001/11/02) 前へ 1 2 次へ
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イスラーム哲学史
【著者】アンリ・コルバン
人知原理論
【著者】バークリ
ろが珍しくありません。単発でも出せば需要はあるはずなのに、
もったいない。(2003/07/25)
リヴァイアサン
【著者】ホッブズ
モンテ・クリスト伯
【著者】アレクサンドル・デュマ
家」大デュマは、母がアフリカ系で差別に苦しんだ。2002年、よ
うやくパンテオンに祀られ、本国でも再評価が進んでいるらし
い。大勢のライターを雇った工房型創作家の第一号。シェイクス
ピア、シラーなどからの多くの引用とならび、独自の名セリフも
多い。じつはこなれた日本語だけでなく、新庄訳はこうした筆の
変化や絢爛豪華さをちゃんと訳してます。(2003/07/24)
シャーマニズムの世界
【著者】佐々木宏幹
カラフルなシャーマンの概念がわかり、実地調査型宗教学の底力
を感じます。(2003/04/25)
賢人ナータン (賢者ナータン)
【著者】レッシング
猛然と反抗したレッシングだが、教会のさしがねで神学的著作は
次つぎに発禁とされた。そこで彼はモーゼス・メンデルスゾーン
をモデルにするとも言われるナータンを主人公に戯曲を書いた。
啓蒙期ドイツの金字塔であるとともに、なかなかの活劇。『筑摩
世界文學大系』(1965)に浅井真男訳 、『レッシング名作集』
(白水社1972) に浜川祥枝訳があるが、いずれも再版は無理でしょ
う。大庭米治訳(岩波文庫77-78)は、旧仮名旧漢字の名調子で作
品中の時代にふさわしい味がある。このまま出す度胸がいまの岩
波にあるかは見もの。大庭訳では「賢者」です。(2003/04/24)
イスラーム法学
【著者】木場公男
これからも、法理論の発展にかかっているとと思います。(2003/04/17)
キリスト教の本質 上・下
【著者】フォイエルバッハ 著 / 船山信一 訳
史」への批判だったのに、その主流はいつのまにか“預言”的な
歴史主義になります。その「いつのまにか」は、ヘーゲル“神
学”から人間の「類的本質」というアイディアが精製された瞬間
であって、その瞬間はこの本にあります。日本が「批判なき宗教
ギライ」をのりこえるには、ちゃんと消化したい本なのに. . .(2003/04/09)
マヌ法典 サンスクリット原典全訳
【著者】渡瀬信之
に括弧書きのめだつ、そういう雰囲気の訳文です。訳者の論文も
読んだことがあるが、文献学者であるだけでなく思想家だと思い
ます。(2003/03/17)
ユダヤ民族史・全6巻
【著者】アブラハム・マラマット、ハイム・タドモールほか(石田友雄訳)
的な歴史記述がそもそも珍しい。とくに日本語で読めるものはこ
れだけであり、版元解散による絶版は残念である。分冊であり大
学の教科書として使いやすく、宗教学、ディアスポラ研究など非
歴史学的需要も大きい。文庫化してほしい。(2003/03/16)
リヴァイアサン : 近代国家の生成と挫折
【著者】カール・シュミット著 ; 長尾竜一訳
的政治性には批判的であり、「エセ民族社会主義者」と忠誠を疑
われていた。まさに本書は、この「SSとの綱渡り」からシュミッ
トが距離をとりはじめていたビミョーな時期の著作。原題は
「ホッブズの国家理論におけるリヴァイアサン:政治的象徴の意
味と失墜」。最近英訳が出たけど、どうせ訳なら長尾訳だ!(2003/03/04)
中世哲学史
【著者】ジルソン 渡辺秀 訳
た大著。その後の中世哲学史の通説は、ジルソンの図式をどこま
で受けいれるかの様ざまなヴァリアントとも言えます。アラン・
ドリベラの本格的な「反論」が邦訳されたところで、ぜひ復刊し
てほしいです。(2002/12/02)
国家論
【著者】スピノザ
なおかつ、ここ一世代ほどで劇的に研究がすすみ、
初期近代政治思想家のあいだで飛び抜けた
スピノザの自律系的社会観が理解されはじめた。
哲学のシンドイ社会科学系の学生さんに奨められるし、
セミナーなどでも取りあげやすいと思うんですが . . .(2002/11/29)
知性改善論
【著者】スピノザ
『エティカ』も風前のともしびか?(2002/11/29)
スターリン・ジョーク
【著者】平井 吉夫
政治・思想・歴史・文芸理論などで講壇に立つ方には、
学生の眠気覚ましの宝庫だと思います。
ロシア・東欧の知識人の抑圧されたエネルギーに
みなさんも感動しましょう。(2002/11/14)
パルチザンの理論
【著者】シュミット
千年王国的民衆運動の研究
【著者】鈴木中正
千年王国論をとらえる視点がおもしろい。
読んでみたい。(2001/12/19)
ローマ人の国家と国家思想
【著者】エルンスト・マイヤー(鈴木一州訳)
ローマの国家思想は今日まで生きています。
自分たちの政治的起源を知ることのできる本です。(2001/11/02)
サヴォナローラ
【著者】Gualazzi,Enzo
じつはこの他、サヴォナローラの和訳が出てます。
須藤祐孝訳、『ルネサンス・フィレンツェ統治論』
無限社1998年刊、3,800円です。
版元(0564-24-7821)直接注文で入手可能。
http://members.tripod.co.jp/mugensha/indexr.htm(2001/11/02)
アラビア人文学
【著者】ハミルトン.A.R.ギブ著/井筒豊子 訳
文献学が楽観的だった時代の書物だから。(2001/11/02)