復刊ドットコム

新規会員登録

新規会員登録

V-POINT 貯まる!使える!

〓▲〓さんの公開ページ 復刊投票コメント一覧 2ページ

復刊リクエスト投票

  • フランス語の余白に

    【著者】蓮実重彦

    同著者の『反=日本語論』が面白かったので、フランス語の話も読んでみたくなりました。
    「蓮實夫人の吹き込みテープ」はCDでお願いします。(2004/11/17)
  • Nudity

    【著者】インディペンデンス

    単純に菅野美穂のファンなので。

    実は既に古本で購入済みで、カバーにやや汚れと折れが有ること以外は良品だったのですが、やはり実際にそうやって購入してみると、まっさらな新品で手に入れたいという気持ちに。

    内容的には、単にヌードが主眼の作品ではなく、巻頭に「Nudity 〔名〕裸であること」とあるように、日常の生活のままの彼女が居て、自然とそこに裸の彼女も居る、といった雰囲気。或る種の写真集にあるように、ヘンにナルシスティックなアート臭を漂わせるような所が無く、好感が持てる作品。もっとぴりぴりした緊張感を漲らせた作品かと思いきや、自然体でした。

    復刊する価値は有ると思います。(2004/11/15)
  • マヌ法典 サンスクリット原典全訳

    【著者】渡瀬信之

    「東洋の全ての神学が、結局はインドの思想に拠っているように、西洋の全ての神学は結局の所、ギリシアの精神に拠っている」と、ドイツの有名な社会学者マックス・ウェーバーは言っていますが(『職業としての学問』)、実際、日本に伝わった仏教のホトケさんたちは、元ネタがヒンドゥー教の神であるモノが多かったり。そのヒンドゥーの基本文献であるという意味でも興味があるのですが、それ以上に、20世紀ロシアの神秘思想家ウスペンスキーが、著書の中でマヌ法典を称賛しているのが興味深い。カースト制についても独自の解釈を施し、「理想の社会像を記述してある」と言っています。曰く、「歴史上に実際に存在したカースト制は、法典の理念を形骸化し、形式化したものに過ぎない」、みたいなことを言ってました。19世紀ドイツの天才哲学者ニーチェの超人思想にも、或いは影響を与えたかも知れない。
    と、意外とそんな形で、いまだマヌ法典は「哲学書」として現役のように思われます。まぁ、ホントに現役かどうかは、読んでみないと分かりませんが。

    近所の図書館にも無いし、古本だと高いし・・・・・・、なんとか復刊お願いします。(2004/11/08)
  • ジ・オウム サブカルチャーとオウム真理教

    【著者】プランク(椹木野衣/木村重樹) 編

    悪ノリ気味に当時の世相をおちょくった文章から、テロリストとしてのオウムの精神構造を真面目に論じた文章まで、内容は幅広い、と言うかもうカオス状態。10年ほど前の本だけど、却って、今となっては貴重な画像や記事が色々と見られます。また、事件発生から間が無い時期の刊行だけに、本を開けば当時の空気が顔面に吹きつけてくる。
    編者たちの、ちょうど自分たちがオウム幹部らと同じ世代だという、何とも言えない気分が出版の動機になったらしく、単純に外部とも内部とも言えない立場からの分析が興味深い。(2004/07/06)
  • ワードマップ 戦争

    【著者】市田良彦 他

    「戦争だって?そんなものは、とっくに始まっているさ。問題なのはいかにケリをつけるか、それだけだ」
    「この街では誰もが神様みたいなもんさ。居ながらにしてその目で見、その手で触れることの出来ぬあらゆる現実を知る…」
    「戦争はいつだって非現実的なもんさ。戦争が現実的であったことなど、ただの一度も有りはしない」

    といった、押井守監督の傑作アニメ『機動警察パトレイバー The Movie 2』の数々の名台詞、さらには、黄色い飛行船に書かれていた“Ultima Ratio”の文字も、実は、この本からの触発、或いは引用(孫引きも有り)。 また、この本、電脳を舞台とした戦争についても語っており、押井さん最大のヒット作(?)『攻殻機動隊』へもつながる内容を持ってます。何度か押井氏と対談している上野俊哉氏も、執筆者の一人。
    クラウゼヴィッツ、ハイデガー、シュミット、カイヨワ等々の理論家たちを召還しつつ、戦争を、科学技術、政治、戦術、さらには戦争の形而上学…あらゆる角度から分析。今読んでも全く古くない、否、まさに今こそ読まれるべき、戦争論の必読書。押井ファンも必読。(2004/07/06)
  • ユダヤ神秘主義とフロイト

    【著者】バガン

    かのマドンナが最近ハマッているということでも話題になっている(?)、ユダヤの神秘主義思想、カバラ。その教義である「聖書の秘儀的な読み取りによって、宇宙の真理が明かされる」という発想、これはフロイト先生の夢‘解釈’や、患者の妄想、強迫観念、或いは錯誤行為にまで及ぶ意味解釈に、何らかの影響を与えていたのかもしれない・・・という点、非常に興味がそそられます。何しろフロイト先生は、ユダヤ人って事でナチスに迫害されたりしていたそうですから。また、他にもカバラは、昨今、復権されつつあるスピノザや、ベンヤミン、レヴィナスの思想にも影響があるそうなので、そういった思想家たちと比較する意味でも、この本、是非是非読んでみたいですね。(2004/06/21)
  • 遊学の話

    【著者】松岡正剛

    松岡氏が、レーニンの読書ノートを忠実に活字化した本『哲学ノート』に影響されて作った、「すでに書きこみがある」対談集らしい。書き込みの一つの実践例としても興味深い。勿論、対談集としても貴重な内容であろうと推測される。なにしろ、面子が凄い。古本屋で見つからないので復刊よろしく。(2004/06/08)
  • 神の国

    【著者】アウグスティヌス 著 / 服部英次郎 藤本雄三 訳

    「聖アウグスティヌスの『神の都市[=国]』は、ある意味では都市計画の書です。それも、聖なる都市計画の書というのではなくて、端的に都市計画書なのです」
    ヴィリリオ『電脳世界』

    「この数多くの神々の可能性について語るために、私は聖アウグスティヌスが『神国論』のなかでおこなった深い多神教批判を拠りどころにしております」
    クロソウスキー『バフォメット』(「訳者解説」)

    現代の最重要級の思想家・文学者たるクロソウスキーに影響を与えていた、という一点だけでも既に、再版する価値があると言えるんですが、それに加えてこの『神の国』には、「正義の戦争」の是非を論じた箇所があるらしく、大いに気になるところ。個人としてのキリスト教徒は、他人に害を与えるよりも、むしろ害を受けるべきだ。しかし、無辜の民が危険に晒されていて、我々が力を行使する以外にそれを防ぐ手立てが無い場合、それでも闘いを放棄すべきか。それは道徳的に許されることなのか。答えは、否。ってなことが書かれているらしく、このへんから、「先制攻撃」論を考えたいところ。(2004/04/25)
  • イマージュの解剖学

    【著者】ハンス・ベルメール/著(種村季弘、滝口修造/訳)

    ベルメールの、人形にかける偏執的な性愛の、内面のヴィジョンを知りたい。加えて、ベルメールは専ら人形を、「写真の被写体」として見ていたようですので、映像を通して、生身の身体でさえも人形化していく側面を持つ今の時代を考えるに当たっても、参考になるかもしれない、とも思います。(2004/04/14)
  • アキラ絵コンテ集 1・2

    【著者】大友克洋

    あの高価なDVDの特典冊子でしか見られないのかと思ってたら、過去に発売されていたんですね、絵コンテ集。さっき簡単に検索してみたら、内容は、ちょっと違うみたいですけど。こっちの方では、本編では削られたシーン(特に冒頭シーンでは、第三次大戦が詳しく描かれていたとか)を見ることが出来るようで、これは面白そう。
    価格も、二冊合わせて3000円みたいだし、‘買い’だな、これは。(2004/01/29)
  • WELCOME TO TWIN PEAKS ツイン・ピークスの歩き方

    【著者】デヴィッド・リンチ他

    一度、実際に手にして読んでみたことがありますが、巷のガイドブックを忠実にパロディ化しているのが笑えます。隅々まで緻密に"ツイン・ピークス"ワールドの背景設定がなされていて、その偏執的とも言えるほどのこだわりは、ドラマのカルト的な濃い世界を、小冊子にギュッと濃縮して閉じ込めた観があります。この冊子を読めば、ドラマを観ながら、例えば、ただ単にピートが釣りをしているだけのシーンでも、その裏にある世界に想像が広がり、「月の無い夜のようなブラックコーヒー」の如き濃さで楽しめます。まさに「ツイン・ピークスの歩き方」。
    ただし、ちょっと物語のネタバレ的な情報が入っているので、その点、ご注意を。(2003/12/05)
  • 創作子どもSF全集 全20巻

    【著者】豊田有恒 光瀬龍 福島正実 矢野徹 砂田弘他

    少年期に読んだ『犬の学校』の結末は、殆どトラウマと言っていいほどの衝撃をもって、未だ記憶の底に焼き付いています。自分に子供ができたら読ませたい・・・かどうかは、ちょっとアレですが、何となくそばに置いておきたい感じ。(2003/12/03)
  • 歓待の掟

    【著者】ピエール・クロソウスキー

    フーコーに「私たちの時代の最も偉大な書物」と言わしめ、ドゥルーズ=ガタリもまた賞賛の言葉を贈った、クロソウスキーの『生きた貨幣』。一般化された「死んだ貨幣」を介さない、肉体を貨幣とした欲望の交換を論じたこの著書の“実践篇”とも言えるのが、この小説でしょう。
    共に手元に置いておきたい。

    また、この小説の「あとがき」は、ブランショによって「今日、抽象的エクリチュ―ルがわれわれの読みに供し得る最もドラマティックなページの数々」と評されている、重要なテキスト。(『ルサンブランス』訳注より)(2003/11/20)

V-POINT 貯まる!使える!