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著者 | プランク(椹木野衣/木村重樹) 編 |
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出版社 | 太田出版 |
ジャンル | 専門書 |
ISBNコード | 9784872332490 |
登録日 | 2004/07/06 |
リクエストNo. | 24904 |
リクエスト内容
「確認しておこう、オウム真理教は人を殺した。そして面白かった、と。もっと正確に言えば、人を殺したからこそ面白かったということだ。人殺し(笑)。ですかね。」
伊藤ガビン“キンタマを出したオウム真理教”
「オウム教団が、サリンをばらまく犯行に関与しているのだとして、このことがわれわれを驚愕させるのは、ここに、連合赤軍が代表していたのとは逆方向の反転を、つまり虚構の方がその徹底によって今度は理想(現実)へと反転し、理想(現実)として機能している様を見るからではないか。」
大澤真幸“終末という理想”
「精神に変化をあたえる物質の大半は『非合法』だが、物質に変化をあたえる意識は宇宙の『法』にふれることになる。オウムをつらぬく『法』とは、いったいどんなものなのだろう。」
谷崎テトラ“対抗文化としてのオウム”
岡田斗司夫、小谷真理、中原昌也、福田和也、村上隆……といった贅沢なメンバーを迎え、サブカルチャーがオウム的言説へ与えた影響を多角的に分析。アンド、それ自体がサブカルチャーと化したオウムについても紹介、オウムミュージック、オウムアニメの解説も。また、85年発行のオカルト雑誌に掲載されていた、麻原への取材記事を再録。これは、上祐らが入信するきっかけになったとも言われる記事であり、麻原について肯定的な文章を読むこと自体、あまり無いことであるし、事件後の、取材者の新たな文章も併載されていて、資料としても貴重。
1995年10月30日 第1刷発行。
投票コメント
全8件
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悪ノリ気味に当時の世相をおちょくった文章から、テロリストとしてのオウムの精神構造を真面目に論じた文章まで、内容は幅広い、と言うかもうカオス状態。10年ほど前の本だけど、却って、今となっては貴重な画像や記事が色々と見られます。また、事件発生から間が無い時期の刊行だけに、本を開けば当時の空気が顔面に吹きつけてくる。GOOD!1
編者たちの、ちょうど自分たちがオウム幹部らと同じ世代だという、何とも言えない気分が出版の動機になったらしく、単純に外部とも内部とも言えない立場からの分析が興味深い。 (2004/07/06) -
色んな有名なライターの方の文章をぜひ読んでみたいのが理由です。 (2022/09/18)GOOD!0
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読んでみたいです (2010/09/17)GOOD!0
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復刊するなら「カバーの下のデザイン(ぐっちゃぐちゃに割れたメロン)」も再現して! 見えない所に凝る心意気も最高でした (2009/03/31)GOOD!0
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とりあえず中原昌也の文章を読みたい。椹木野衣がまとめてるって所も興味深い。 (2006/02/02)GOOD!0
読後レビュー
NEWS
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2004/07/06
『ジ・オウム サブカルチャーとオウム真理教』(プランク(椹木野衣/木村重樹) 編)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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