世界文学全集万華鏡 文庫で読めない世界の名作
近藤健児
著者 | 近藤健児 |
---|---|
出版社 | 青弓社 |
判型 | 四六判 |
頁数 | 256 頁 |
ジャンル | 文芸書 |
ISBNコード | 9784787292797 |
商品内容
日本独自のアンソロジーとして、かつては家庭の教養のシンボルでもあった「世界文学全集」。残念ながら1980年代を境にブームは過ぎ去り、いまでも刊行されてはいるものの規模は小さくなっている。しかし、世界文学全集は有名作を押さえながら、翻訳が少ない優れた作品も収録し、作品と作家解説も非常に充実している。全集に収録された作品が、現在でも唯一の翻訳であることも多い。さらには多くの図書館に所蔵されているため、手に取りやすいという利点もある。
本書では世界文学全集に収録され、かつ一度も文庫化されていない海外文学作品70点を厳選して紹介。河出書房の「世界文学全集」や筑摩書房の「世界文学大系」など37の全集をもとに、イギリス、ロシア、ドイツやラテンアメリカの作家の貴重な作品を案内する。
ジョージ・エリオット、ウィラ・キャザー、オノレ・ド・バルザック、ラファエル・サンチェス・フェルロシオほかの隠れた名作にふれ、読みたい作品がぐっと増える、海外文学ファン必読の一冊。
▼目次
はじめに
第1章 イギリスの文学
--ダニエル・デフォー「ロクサーナ」
--サミュエル・リチャードソン「パミラ」
--ヘンリー・フィールディング「大盗ジョナサン・ワイルド伝」
--ウォルター・スコット「ケニルワースの城」
--チャールズ・ディケンズ「バーナビー・ラッジ」
--ジョージ・エリオット「フロス河の水車場」
--ジョージ・エリオット「ロモラ」
--トマス・ハーディ「森に住む人々」
--ジョゼフ・コンラッド「ノストローモ」
--ジョゼフ・コンラッド「勝利」
--ウィンダム・ルイス「愛の報い」
--D・H・ロレンス「白孔雀」/「セント・モア」
オルダス・ハックスレイ「クローム・イエロー」
ジェイムズ・ヒルトン「めぐり来る時は再び」
第2章 アメリカの文学
--ヘンリー・ジェイムズ「アメリカ人」
--ヘンリー・ジェイムズ「ボストンの人々」
--ヘンリー・ジェイムズ「カサマシマ公爵夫人」
--ウィラ・キャザー「私のアントニーア」
--アプトン・シンクレーア「人われを大工と呼ぶ」
--ジョン・ドス・パソス「マンハッタン乗換駅」
--ジョン・スタインベック「疑わしい戦い」
--ジョン・オハラ「サマーラの町で会おう」
--ユードラ・ウェルティ「デルタの結婚式」
--ジェームズ・エイジー「家族のなかの死」
--ジョン・バース「酔いどれ草の仲買人」
第3章 ドイツの文学
--ヨーゼフ・フォン・アイヒェンドルフ「フリードリヒの遍歴」
--エドゥアルト・メーリケ「画家ノルテン」
--コンラート・フェルディナント・マイヤー「ぺスカラの誘惑」
--ゲーアハルト・ハウプトマン「アトランティス」
--リカルダ・フーフ「ルードルフ・ウルスロイの回想」
--ヘルマン・シュテール「霧の沼」
--ハインリヒ・マン「臣下」
--ヤーコップ・ワッサーマン「若きレナーテの生活」
--フーゴ・フォン・ホフマンスタール「影のない女」
--トーマス・マン「大公殿下」
--トーマス・マン「選ばれた人」
--ローベルト・ヴァルザー「ヤーコプ・フォン・グンテン」
--ヘルマン・ブロッホ「誘惑者」
--エーリヒ・マリア・レマルク「還りゆく道」
第4章 フランスの文学
--ピエール・ド・マリヴォー「成上り百姓」
--アルフレッド・ド・ヴィニー「サン=マール」
--オノレ・ド・バルザック「あら皮」
--オノレ・ド・バルザック「幻滅」
--ヴィクトル・マリー・ユゴー「氷島奇談」
--ウージェーヌ・シュー「パリの秘密」
--エミール・ゾラ「クロードの告白」
--エミール・ゾラ「生きるよろこび」
--モーリス・バレス「自我礼拝」
--ジャン・ジロドゥ「ベラ」
--ピエール・ドリュ・ラ・ロッシェル「ジル」
--アンリ・ド・モンテルラン「独身者たち」
--ルイ・アラゴン「お屋敷町」
--ジュリアン・グリーン「夜明け前の出発」
--ジャン・ポール・サルトル「嘔吐」
--シモーヌ・ド・ボーヴォワール「レ・マンダラン」
第5章 ロシアの文学
--ニコライ・レスコフ「僧院の人々--年代記」
--イワン・シメリョフ「レストランのボーイ」
--アンドレイ・ベールイ「銀の鳩」
--コンスタンチン・フェージン「都市と歳月」
--ワレンチン・カターエフ「孤帆は白む」
--レオニード・レオーノフ「泥棒」
--ブルーノ・ヤセンスキー「パリを焼く」
--ミハイル・ショーロホフ「ドン物語」
第6章 南北欧、ラテンアメリカ、アジアの文学
--エルサ・モランテ「禁じられた恋の島」
--ラファエル・サンチェス・フェルロシオ「アルファンウイの才覚と遍歴」
--シグリ・ウンセット「花嫁の冠」
--ミゲル・アンヘル・アストリアス「大統領閣下」
--ジョアン・ギマランエス・ローザ「大いなる奥地」
--老舎「趙子曰」
二組ある『東京の人』--あとがきにかえて
▼著者プロフィール
近藤健児(こんどう けんじ)
1962年、愛知県生まれ。中京大学経済学部教授。専攻は国際経済学。著書に『絶版文庫万華鏡』『絶版新書交響楽--新書で世界の名作を読む』『辺境・周縁のクラシック音楽2--中・東欧篇』『辺境・周縁のクラシック音楽1--イベリア・ベネルクス篇』『クラシックCD異稿・編曲のたのしみ』『絶版文庫交響楽』(いずれも青弓社)、『現代経済の諸問題と国際労働移動』『環境、貿易と国際労働移動』『国際労働移動の経済学』(いずれも勁草書房)、『The Economics of International Immigration: Environment, Unemployment, the Wage Gap, and Economic Welfare』(Springer)、共著に『クラシック偽作・疑作大全』『クラシックCD異稿・編曲のよろこび』『絶版文庫嬉遊曲』『絶版文庫四重奏』『絶版文庫三重奏』(いずれも青弓社)、『イタリアから学ぶ外国人労働者問題』(創成社)ほか多数。
本書では世界文学全集に収録され、かつ一度も文庫化されていない海外文学作品70点を厳選して紹介。河出書房の「世界文学全集」や筑摩書房の「世界文学大系」など37の全集をもとに、イギリス、ロシア、ドイツやラテンアメリカの作家の貴重な作品を案内する。
ジョージ・エリオット、ウィラ・キャザー、オノレ・ド・バルザック、ラファエル・サンチェス・フェルロシオほかの隠れた名作にふれ、読みたい作品がぐっと増える、海外文学ファン必読の一冊。
▼目次
はじめに
第1章 イギリスの文学
--ダニエル・デフォー「ロクサーナ」
--サミュエル・リチャードソン「パミラ」
--ヘンリー・フィールディング「大盗ジョナサン・ワイルド伝」
--ウォルター・スコット「ケニルワースの城」
--チャールズ・ディケンズ「バーナビー・ラッジ」
--ジョージ・エリオット「フロス河の水車場」
--ジョージ・エリオット「ロモラ」
--トマス・ハーディ「森に住む人々」
--ジョゼフ・コンラッド「ノストローモ」
--ジョゼフ・コンラッド「勝利」
--ウィンダム・ルイス「愛の報い」
--D・H・ロレンス「白孔雀」/「セント・モア」
オルダス・ハックスレイ「クローム・イエロー」
ジェイムズ・ヒルトン「めぐり来る時は再び」
第2章 アメリカの文学
--ヘンリー・ジェイムズ「アメリカ人」
--ヘンリー・ジェイムズ「ボストンの人々」
--ヘンリー・ジェイムズ「カサマシマ公爵夫人」
--ウィラ・キャザー「私のアントニーア」
--アプトン・シンクレーア「人われを大工と呼ぶ」
--ジョン・ドス・パソス「マンハッタン乗換駅」
--ジョン・スタインベック「疑わしい戦い」
--ジョン・オハラ「サマーラの町で会おう」
--ユードラ・ウェルティ「デルタの結婚式」
--ジェームズ・エイジー「家族のなかの死」
--ジョン・バース「酔いどれ草の仲買人」
第3章 ドイツの文学
--ヨーゼフ・フォン・アイヒェンドルフ「フリードリヒの遍歴」
--エドゥアルト・メーリケ「画家ノルテン」
--コンラート・フェルディナント・マイヤー「ぺスカラの誘惑」
--ゲーアハルト・ハウプトマン「アトランティス」
--リカルダ・フーフ「ルードルフ・ウルスロイの回想」
--ヘルマン・シュテール「霧の沼」
--ハインリヒ・マン「臣下」
--ヤーコップ・ワッサーマン「若きレナーテの生活」
--フーゴ・フォン・ホフマンスタール「影のない女」
--トーマス・マン「大公殿下」
--トーマス・マン「選ばれた人」
--ローベルト・ヴァルザー「ヤーコプ・フォン・グンテン」
--ヘルマン・ブロッホ「誘惑者」
--エーリヒ・マリア・レマルク「還りゆく道」
第4章 フランスの文学
--ピエール・ド・マリヴォー「成上り百姓」
--アルフレッド・ド・ヴィニー「サン=マール」
--オノレ・ド・バルザック「あら皮」
--オノレ・ド・バルザック「幻滅」
--ヴィクトル・マリー・ユゴー「氷島奇談」
--ウージェーヌ・シュー「パリの秘密」
--エミール・ゾラ「クロードの告白」
--エミール・ゾラ「生きるよろこび」
--モーリス・バレス「自我礼拝」
--ジャン・ジロドゥ「ベラ」
--ピエール・ドリュ・ラ・ロッシェル「ジル」
--アンリ・ド・モンテルラン「独身者たち」
--ルイ・アラゴン「お屋敷町」
--ジュリアン・グリーン「夜明け前の出発」
--ジャン・ポール・サルトル「嘔吐」
--シモーヌ・ド・ボーヴォワール「レ・マンダラン」
第5章 ロシアの文学
--ニコライ・レスコフ「僧院の人々--年代記」
--イワン・シメリョフ「レストランのボーイ」
--アンドレイ・ベールイ「銀の鳩」
--コンスタンチン・フェージン「都市と歳月」
--ワレンチン・カターエフ「孤帆は白む」
--レオニード・レオーノフ「泥棒」
--ブルーノ・ヤセンスキー「パリを焼く」
--ミハイル・ショーロホフ「ドン物語」
第6章 南北欧、ラテンアメリカ、アジアの文学
--エルサ・モランテ「禁じられた恋の島」
--ラファエル・サンチェス・フェルロシオ「アルファンウイの才覚と遍歴」
--シグリ・ウンセット「花嫁の冠」
--ミゲル・アンヘル・アストリアス「大統領閣下」
--ジョアン・ギマランエス・ローザ「大いなる奥地」
--老舎「趙子曰」
二組ある『東京の人』--あとがきにかえて
▼著者プロフィール
近藤健児(こんどう けんじ)
1962年、愛知県生まれ。中京大学経済学部教授。専攻は国際経済学。著書に『絶版文庫万華鏡』『絶版新書交響楽--新書で世界の名作を読む』『辺境・周縁のクラシック音楽2--中・東欧篇』『辺境・周縁のクラシック音楽1--イベリア・ベネルクス篇』『クラシックCD異稿・編曲のたのしみ』『絶版文庫交響楽』(いずれも青弓社)、『現代経済の諸問題と国際労働移動』『環境、貿易と国際労働移動』『国際労働移動の経済学』(いずれも勁草書房)、『The Economics of International Immigration: Environment, Unemployment, the Wage Gap, and Economic Welfare』(Springer)、共著に『クラシック偽作・疑作大全』『クラシックCD異稿・編曲のよろこび』『絶版文庫嬉遊曲』『絶版文庫四重奏』『絶版文庫三重奏』(いずれも青弓社)、『イタリアから学ぶ外国人労働者問題』(創成社)ほか多数。
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