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海のリテラシー

田中きく代 阿河雄二郎 金澤周作 編著

3,740円(税込)

(本体価格 3,400 円 + 消費税10%)

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著者 田中きく代 阿河雄二郎 金澤周作 編著
出版社 創元社
判型 A5
頁数 328 頁
ジャンル 専門書
ISBNコード 9784422202914

商品内容

彼らはいかにして海から学び、海からの恩恵を得たのか
近代以前、すでに大洋航海の技術やルートは確立されつつあったが、海の世界は依然として畏怖の対象であり、海の恩恵を得るためには「海のリテラシー」ともいうべき知識や経験の蓄積が不可欠であった。本書では、船長・漁民・商人・地域住民など「海民」の日常活動の分析を通して、海に関する情報の取得方法や伝達の実態を読み解き、彼らが「海のリテラシー」を獲得していく過程や海民の独自性、陸の歴史との関係性を明らかにする。

▼目次
序章 海民の世界と海のリテラシー
第I部 海を読む/語る
--第1章 難破譚の中の船乗り--近世ヨーロッパ船とサバイバルの条件
--第2章 船乗りと航海譚--英領アメリカ植民地における貿易と情報伝達
--第3章 侵犯する「海民」--『ペンシルベニアのアルジェリア人スパイ』を中心に
--第4章 海運業界紙の市況展望--19世紀前半におけるオーストリア領トリエステからみた両アメリカの可能性
第II部 海で/と生きる
第5章 貿易商人マテュラン・トロティエ--ナポレオン時代における合法奴隷貿易の利潤と情報
第6章 黒人船長ポール・カフィ―アボリショニズムと環大西洋商業ネットワーク
第7章 奴隷商人セオフィラス・コノウ--19世紀前半の環大西洋非合法ネットワーク
第8章 靴職人ジョセフ・ライ--19世紀初頭マサチューセッツ州リンにおける副業としての漁業
第III部 海が/を創り出す
第9章 石干見のアーケオロジー--大西洋沿岸における石積み漁法に関する予察的研究
第10章 近世フランスの北大西洋世界--港湾ネットワークからみた多重経済構造
第11章 18世紀フランスの〈小さな港〉--ミクロ資本主義の海域社会史
第12章 デンマークの西インド諸島--黒人奴隷制度史とカリブ海
コラム
帆船から蒸気船へ--外洋蒸気船の黎明期の課題
帆船の種類
フィギュアヘッドからシップバッジへ
索引(事項・人名・地名)

▼著者プロフィール
田中きく代(たなか きくよ)
関西学院大学文学部文化歴史学科教授。主著:『南北戦争期の政治文化と移民』(単著、明石書店)、『“道”と境界域--森と海の社会史』(編著、昭和堂)、『境界域からみる西洋世界』(編著、ミネルヴァ書房)など。

阿河雄二郎(あが ゆうじろう)
大阪外国語大学名誉教授。主著:『アンシアン・レジームの国家と社会』(二宮宏之と編著、山川出版社)、『幻想のジャンヌ・ダルク』(共訳、昭和堂)、『フランス共和国の肖像--闘うマリアンヌ 1789~1880』(共訳、ミネルヴァ書房)など。

金澤周作(かなざわ しゅうさく)
京都大学文学部准教授。主著:『チャリティとイギリス近代』(単著、京大出版会)、『海のイギリス史--闘争と共生の世界史』(編著、昭和堂)、『英国福祉ボランタリズムの起源--資本・コミュニティ・国家』(共著、ミネルヴァ書房)など。

※著者紹介は書籍刊行時のものです。

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