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我ら降伏せず -サイパン玉砕戦の狂気と真実-

田中徳祐

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我ら降伏せず―サイパン玉砕戦の狂気と真実
著者 田中徳祐
出版社 復刊ドットコム
判型 四六判・並製
頁数 234 頁
ジャンル 文芸書

商品内容

GHQにより発禁処分を受けた、幻の実録サイパン戦記---!!

玉砕戦とはかくも無残なものなのか。バンザイ攻撃、米軍の残虐行為、自決、集団投身自殺、そして斎藤中将の最後--- そのすべてを体験し目撃した士官、田中徳祐。
500日にも及ぶ戦闘の間、著者が片時も離さず携行していた作戦地図、隊の行動、敵の動き、戦友の死などを記したメモに基づいて執筆された、実録サイパン戦記。


▼「はじめに」より一部抜粋
私は、昭和二十二年、帰国するとすぐ、この実戦記を書いた。散華した戦友とその遺族、民間人のためにも、残さなければならない、と思って夢中で書いた。「今日の日本」という雑誌にその一部を発表した。だが、当時のGHQの検閲をうけ、ズタズタに切りさかれて、ただの戦争報告にすぎなくなった。あげくの果て、「以後の発表まかりならぬ」というきつい命令までうけ、原稿は書斎に眠ったままとなった。
遺族の要望もあって、七年ほど前に発表の機会にめぐりあった。書庫から取り出して出版社に持ち込まれた。だが、「あまりにもショッキングすぎる」といわれて再び陽の目をみることができなかった。玉砕というあまりにもショッキングな事実を、いまさら、ということもあったろうし、本当の戦争の恐ろしさ、悲しさ、残虐さを知らなかったからかもしれない。しかし、私はただ事実を、体験を、こっそりと持ちかえった作戦図をもとに、書いたにすぎない。多少の記憶違いがあるかもしれない。また、いまの地名とは違った呼び方をしているところもある。しかし、作戦図に書き込まれた戦争は、否定のしようもない事実であった。

▼目次
はじめに
序章 満州からサイパンへ
第1章 スキを突かれた守備隊
第2章 敵上陸 熾烈なジャングル戦
第3章 机上戦術に散る命
第4章 タッポーチョ山陥落
第5章 総攻撃
第6章 残虐の数々の、この恨みいつか
第7章 援軍を夢みて
第8章 あゝ堂々のゲリラ戦
第9章 収容所潜入
第10章 さらばサイパン

▼著者略歴
田中徳祐(たなかのりすけ)
大正9年1月10日生まれ。大阪府天王寺師範学校二部卒業。昭和16年、現役兵として満州九六〇部隊に入隊。17年、豊橋予備士官学校卒業。同年、陸軍少尉任官。19年、訓二五五一部隊(岡兵団)河村部隊甲副官としてサイパン島に転進。現役大尉に昇進。戦後5年間、公職追放。27年4月、教職に復帰。54年、大阪府和泉市立松尾小学校長を勇退。

※本書は1983年・立風書房刊『我ら降伏せず』を底本に復刊するものです。内容は当時と同じものです。
さつばつ=APSR

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読後レビュー

全5件

  • なんだかなぁ

    ノンフィクションなんですよね。
    私の曾祖父も南の方(としか聞かされていない)で戦死したので、興味を持ち読みましたが、かなりショックを受けました。
    こういうことが現実に、それも100年しない間にあって今に繋がっていると思うと怖いです。
    だから武器放棄で戦争反対、じゃなくて、だからこそしっかりと現実に向き合わなければなと思いました。
    ただ震えていれば助けてもらえる、が通用しない。この本を多くの人に読んでもらい、理解して欲しいです。 (2018/02/24)

    GOOD!1
  • 一気に読んでしまいました。

    サイパン島での生き残りがいたことを初めて知りました。民間人が多数、犠牲になったことがオキナワと同じで、その後の日本の無差別爆撃のことにもつながり、米国の残虐性がよくわかりました。アメリカのしたことは、朝鮮戦争やベトナム戦争でも繰り返されています。国際法を守らないアメリカを信用してはなりません。地震兵器で中京地区を攻撃してから70年が過ぎ、いまやバリケーンの進路を自由自在に変える兵器もあります。絶対にサイパン島のことは忘れません。 (2017/03/13)

    GOOD!1
  • 敗戦

    勝ちたかった。 (2012/12/09)

    GOOD!0
  • 実戦の最前線へ送られる兵隊たち

    シミュレーションゲームのような観点の「戦記物」が多いなか、この本では現場で何が起こっているのか、どんな悲惨な状況なのかを描写している点で一線を画している。
    それは「日本軍側から見た米軍の残虐性」という形をとっている。
    しかし実際は、その逆も発生していたはずで、それは隠蔽されている。「玉砕」の命令だけ出して自らは逃げる指揮官たち。「無傷」で復員した筆者もそうだったのだろう。米軍側も最前線には黒人兵を探りに入れさせている。
    国から最前線へ送り込まれる地方兵団たちも、生き残るためには、あらゆる裏切りも行うのは、生存本能としては当然のことだ。日本人植民の裏に隠れて戦う様子が文間から滲み出ている。綺麗事などない。「自分が生き残れるか」が全てだ。
    昭和22年に復員するまでに、筆者は当然「東京裁判」を知っていたはずだ。だからこそ、大急ぎで「最高司令官など」を批判的に描写する文章を入れた。
    太平洋戦争では生き残りが少ないが、日中戦争や東南アジアでの日本兵が行っていたこと。それは戦争というものの本質を表している。 (2012/12/07)

    GOOD!2
  • 祝 復刊。

    私は中古本を8000円で買いましたが、高い時は20000円しました。新書を2310円で購入できるなんて夢のようです。アメリカ人の本質(残虐性)を孫子に伝えるため、読むべき一冊です。 (2012/05/10)

    GOOD!2
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復刊投稿時のコメント

全148件

  • バンザイクリフおよびスーサイドクリフについて調べていたところ、この本の情報を知り、興味がわきました。読んでみたいです。 (2016/02/13)
    GOOD!0
  • あらすじを聞いているので、是非、読みたいです (2015/06/27)
    GOOD!1
  • 当事者が書いた、当時の戦況を知る為のとても貴重な資料であると思います。現代の価値観で編集されたものではない「当事者の生の声」を、ぜひ戦争を知らない世代へ繋いでいって頂きたいと思います。 (2015/06/14)
    GOOD!1
  • 早く増刷して下さい。 (2015/04/09)
    GOOD!1
  • 興味があります。復刊された購入します。 (2013/12/10)
    GOOD!1

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