狂気すれすれの危機的な精神状況にあった22歳の著者は、書くことに活路を見出した。 異端の思想家シオランの、誕生の瞬間を記録した処女作。

『蜂の寓話』への反論に対して書かれた本書は、自負心や虚栄心、自己愛や名誉心、慈善やお世辞、それらを自己抑制して生まれる美徳などを論じ、市民社会における人間の情念の意味を追究する六つの対話からなる。シャフ...

フランス啓蒙思想の金字塔『百科全書』。 全28巻に及ぶ、この壮大な出版プロジェクトの全貌を、編集長・ディドロの活躍を通して、精緻かつ自在な分析で描き出す。

カント哲学の全容を知るための決定版事典！ カント哲学の基本概念、用語、関連人物、主要著作など650 項目を第一線で活躍する内外の研究者150名余を結集して編み上げた最良の道しるべ。「今、カントを知る」...

ニーチェを読み解くための新座標を提示する。 一世紀に及ぶ解釈・受容の歴史と現在の思想・文化状況をふまえた本格的事典。ニーチェ思想のキーワードや様々な相互影響関係をもつ人物など500余の基礎項目をベース...

ヘーゲル読解の新たな方向を示し、行間に現代を読む。 ヘーゲルの用語、伝記上の人物、研究史に関わる事項等約1,000項目を収めて多角的にヘーゲル像に迫り、わが国の研究水準を刷新した本格的事典。和文、欧文...

20世紀を総括し、21世紀思想の基盤を築くために。 20世紀最大の思想運動として各界に今なお幅広い影響を与え続けている「現象学」の全容に多角的な視座からアプローチする世界最高水準の事典。研究者の格好の...

美についてのあらゆる観念の解体を通して、美を現出させるアドルノ美学。 いまこそ輝きをますその美学の最高峰にしてその批判理論の到達点をしめす名著、待望の新装復刊。 ▼著者プロフィール T・W・ア...

〈ローマ帝国の歴史の中で決定的な転回点が起こったのは、善き意志をもった男女がローマの支配を支えるという仕事から身を引いて、礼節と道徳共同体との存続を、その支配の維持と同一視することを止めたときであった。...

古代中国の書『老子（老子道徳経）』は，熾烈な戦国時代を生き抜く処世の知恵であり一種の統治理論であるが，同時に，世の中と人間についての深い洞察力によって，人類の教科書ともいうべき普遍性を持っている．ここで...

宗教学の古典として名高い『聖なるもの』の著者ルードルフ・オットー（1869-1937）。宗教理論のもっぱら抽象的な解釈が注目されがちであるが、オットーの関心はむしろ「宗教の生ける現実」にあった！ ...