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美徳なき時代

アラスデア・マッキンタイア・著 篠崎 栄・訳

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美徳なき時代
著者 アラスデア・マッキンタイア・著 篠崎 栄・訳
出版社 みすず書房
判型 A5判
頁数 400 頁
ジャンル 専門書
ISBNコード 9784622037927

商品内容

〈ローマ帝国の歴史の中で決定的な転回点が起こったのは、善き意志をもった男女がローマの支配を支えるという仕事から身を引いて、礼節と道徳共同体との存続を、その支配の維持と同一視することを止めたときであった。彼らがその代わりに達成しようと努めたのは、道徳と礼節がともに、来たるべき野蛮と暗黒の時代を生き抜くことができるために、その内部で道徳生活を支えられる新しい形態の共同体を建設することであった。もし私たちの道徳状況についての私の説明が適切ならば、私たちも今やここしばらくの間にその転回点に到達してしまったのだと、やはり結論すべきである。そしてもし諸徳の伝統があのかつての暗黒時代の恐怖を生き抜くことができたのならば、私たちに希望の根拠がまったくないわけではない。しかしながら今回は、蛮族は国境の向こうで待っているのではなく、すでにかなりの期間私たちを支配し続けている。そして、このことに対する私たちの意識の欠如こそが、現在の苦境をある部分形づくっている。今私たちはゴドーをではなく、もう一人の——疑いもなくきわめて異なった——聖ベネディクトゥスを待望している。〉個人主義は生き残れるのか? 西欧近代を相対化しつつ、今を生きるとはどういうことか? 現代の道徳的危機の系譜をたどり、新たな共生の場を探った、現代の古典。

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読後レビュー

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復刊投稿時のコメント

全6件

  • 復刊希望です (2021/08/16)
    GOOD!0
  • ちと高いので、ここはどうかサンデル・ブームに乗っかって文庫版でひとつ。 (2011/09/02)
    GOOD!1
  • 研究上必要 (2009/03/11)
    GOOD!0
  • ”After Virtue”の名訳であり、ぜひ復刊を希望したい (2008/10/01)
    GOOD!0
  • これほしいです。 (2007/11/07)
    GOOD!0

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