江戸時代、全国各地で作られた多種多様な石造物には、いかなるメッセージが込められていたのか。飢饉・事故・疫病の犠牲者や、遊女・刑死者の供養塔・災害碑などに光を当て解読する。さらに、日本海沿岸の湊町や住吉大...

豊臣政権を五奉行の一人として支えた石田三成。「三献茶」や嶋左近の召し抱えなど多くの挿話によって語られてきた「実務に優れた青白きインテリ」像を超えて、三成関係の一次史料を丹念に読み解きながらその生涯を明ら...

江戸時代の社会教化・成人教育に偉大な役割を演じた「心学」の開祖。その生涯と行実巧みに描く。

伊能図研究の画期をなす文理融合型研究図説 すでに正本（江戸幕府上呈本）が失われた伊能図には、その原図や写本、あるいは大名家献呈図など、多くの類似複製図や関連図が存在していた。本書は、それら伊能図を所蔵...

九州柳川藩立花氏の祖。秀吉に取り立てられ、晩年は徳川将軍家に重用された波乱の生涯を描く。

歌川国貞（3代豊国）の代表作「江戸名所百人美女」。100の名所を背景に100人の美女が描かれた、揃い物の浮世絵です。 日々の生活を営む江戸時代の女性が生き生きと描かれています。それはまるで、国貞が実際...

春画の第２弾はカップルたちの組み合わせから絵を読み解く風俗大全。その種類は全100項目！ 女房と間夫、花魁と若旦那、船饅頭と客、殿様と腰元、医者と娘など、多彩に収録。

江戸の記憶収蔵庫ともいえる岡本綺堂の書物の中から江戸時代のあらゆる事象に関する文章を収攬する、読みやすい綺堂江戸百科。ページを開けばそこはもう江戸の世界。便利な索引付き。改題復刊。

「平和」が実現した江戸時代。大名の責任意識から庶民の寺子屋教育まで、考え、工夫して行動することが肯定されていく過程を描く。中世までは、戦や災害などの苦難に対し、神仏に祈るのみで自ら克服しようとすることが...

わが国の肉筆春画を通覧する初めての本。 国内外のコレクションや大英博物館、ボストン美術館所蔵の作品を選りすぐって収録した決定版。ほとんどが本邦初公開！

1983年から1987年にかけて「アサヒグラフ」に発表された幻のカラーマンガを初めて単行本にまとめる、ファン垂涎の大判作品集。「落花狼藉」「三味線枕」「海千山千」「百物語」など、全八話。 ※『ここ...

いま最も注目著しい江戸の謎の絵師・伊藤若冲。その画業の世界、魅力のすべてを多くの図版を掲載し解き明かす。 斯界の第一人者による書き下ろし決定版。 ▼著者プロフィール 佐藤康宏（さとう やすひろ...

伊藤若冲作品には禅僧が漢詩「賛」を添えたものがある。何が書かれ、若冲はどんな意図で描いていたのか--- まとまった解説がなされていなかった賛のある作品を禅文学・美術史の研究者が解読に取り組み、若冲作品...

名作落語をテキストに、江戸っ子のライフスタイルや恋愛事情、当時の世相……がわかる画期的な江戸本。噺のあらすじを楽しみながら江戸情緒にひたり、そのエッセンスを十二分に楽しめることうけあいです！

今まで発表されることがなかった葛飾北斎の版下絵103点が、ついに日本で出版されます。この版下絵は19世紀後半に国外に流出し、長い間、パリの著名な日本美術収集家の個人コレクションとして保管されていました。...

波に魅せられ執拗なまでに描き続ける一方、読本挿絵を中心に奇想に満ちた名作を手がけ、多彩な画業を誇る「画狂人」北斎の魅力を、傑作の数々とともに。オールカラー。

狩野甚丞の遺産相続をめぐる裁判の顛末、借金返済が滞り揚屋に留置された狩野山雪、詐欺行為で磔になった山本友我---。 江戸時代初期に京都画壇の絵師たちが巻き込まれた裁判を検証し、現在の感覚とは異なる法理...

地域ごとにばらばらであった日本中世の貨幣流通が江戸・寛永期に統合されるまでのプロセスとは？ この日本貨幣史上最大の問題点の一つに第一線の研究者たちが挑む、近年めざましく進展をとげた貨幣史研究の成果。