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shahpuhrさんのページ

復刊リクエスト投票

  • ラプラス変換

    【著者】宇野利雄 / 洪姙植

    ラプラス変換に付いて数学的に詳しく解説された珍しい書物であるらしい。フーリエ解析にの場合には数学的な解説本はいくつか出ているが、ラプラス変換に関しては工学的な応用の計算手引きが殆どであり、日本語の書物の中で数学的つまり関数解析的な解説があるのは竹之内 脩『フーリエ展開』(秀潤社)に一章が充てられている他には見当たらない。複素関数論との関わりは言及にとどまる。微分法的式に関する書物の中に部分的にあるのかもしれないが、量的に期待できないであろう。

    既に達成されていることであるが、関数論を視野に入れて関数解析的にラプラス変換に特化して見るのは面白いことであるので、是非とも復刊して欲しい。

    工学系の読者で計算への手引き目的の人が買って手に取ったら放り出すかもしれないが、応用面の章もあるらしいから、うっかり買ってしまう人々は確実にいるので、採算は取れるだろう。(2025/04/14)
  • 新・フーリエ解析と関数解析学

    【著者】新井仁之

    この書物は真の天才と言える著者が錯視を研究する為の副産物として書かれた本であり、後に改訂版となった。如何に有益な書物であるかは同時期に東大の教授であった河東泰之 (かわひがしやすゆき)教授(作用素環)が大学院入学志望者に対して提示しているリスト(https://www.ms.u-tokyo.ac.jp/~yasuyuki/guide06.htm)を見ると一目瞭然であろう。後者は著者程の者ではなく大変な秀才に過ぎないのだが、まさにそれ故に著者がどれ程の者であるかが、察せられよう。著者は数学の理論に関心があるわけではないのだ。随分昔のことだが、彌永昌吉大先生が純粋数学だけに固執して応用面を軽蔑する者が如何に愚か者であるかを岩波講座『応用数学』への推薦文で書いている。
     この本が絶版になっていること自体が数学教育における損失状態であろう。
    ひょっとしたら、著者は過去の自分の著作にあまり関心を持っていないのかもしれない。(2025/03/13)
  • 「読む」ための英文法

    【著者】田上芳彦

    私は詳しいことを存じませんが、同じ著者の上級な文法書が復刊となるので、より基本的なものを併せて復刊するのは適切なことだと思う。読者の便だけでなく、それは同時に収益にも繋がるから。
     思い起こせば、故渡部昇一教授は右翼的などうしようもない一般書を書きまくって著名となったが、本業(英語文法学史)の方はあまり知られてはいないようである。英語学の中で最もお金に縁のない分野だから。しかし規則を覚えるのではなく、応用がきくほどに徹底的に文法に習熟することが語学習得の近道だという持論は不朽の見解だろう。彼が政権よいしょな一般書を書きまくったのは、英語の本を沢山買う為だったと考えると合点がいく。またサイドワークで建てた日本有数な私設英語学文学図書館を自分専用に利用できたのは二、三年で亡くなってしまったことはお気の毒というほかない。
     それ故に、このような文法中心の書物が長く読み継がれていくことは日本人の中で正しい英米の英語(英文学に結実する文化が抜かれた効率優先なグローバル糞英語でなく)の理解者が存在できる為の社会資本として是非とも必要なことであろう。(2023/12/13)
  • 複素多様体論

    【著者】小平邦彦

    現在では最先端の研究というわけではないが、歴史的な価値すらあるこの書物が絶版になっているというのは国家としてあまりにも恥ずかしいことであろう。(2022/06/17)
  • 20ヵ国語ペラペラ

    【著者】種田輝豊

    かなり以前に立ち読みして欲しいと思った記憶があります。すっかり忘れておりましたが、書店ではもう見当たらない本である故、読んで見たい気持ちが蘇りました。(2022/04/15)

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