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著者 | トマス・ポッゲ |
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出版社 | 生活書院 |
ジャンル | 専門書 |
ISBNコード | 9784903690520 |
登録日 | 2025/07/16 |
リクエストNo. | 77935 |
リクエスト内容
本書の中心的主張は次のとおりである。現存するこのグローバルな制度的秩序〔global institutional order〕、最も強い影響力がある国々によって設計されてきたこの秩序のあり方は、著しく上正義なものである。なぜなら、現代世界における生命毀搊的な貧困〔life-threathing poverty〕の大規模な持続には、この秩序がおおいに関与してしまっているからである。現存する貧困の大部分は、このグローバルな制度的秩序の小規模な諸改革によって回避可能であり、その改革の機会費用は世界の富裕層にとって微々たるものであるはずだ。そのような諸改革のいくつかは政治的に現実的であり、ほんの数年のうちに達成可能である。だがそれらの改革が実際に達成されるのは、富裕な国々にいる人々がそれを支持し要求する場合に限られるだろう。(日本語版への序文より)
目次
序論
第1章 人間的豊かさと普遍的正義
第2章 人権をどのように考えるべきか?
第3章 道徳原理の抜け穴
第4章 道徳普遍主義とグローバルな経済正義
第5章 ナショナリズムの境界
第6章 民主制を達成する
第7章 コスモポリタニズムと主権
第8章 グローバルな制度的秩序によって生み出された貧困の根絶:グローバル資源配当への覚書
第9章 新薬開発:貧しい人々を除外すべきか?
おわりに
解説 立岩真也
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読後レビュー
NEWS
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2025/07/16
『なぜ遠くの貧しい人への義務があるのか―世界的貧困と人権』(トマス・ポッゲ)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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